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(2022年11月4日)内容を見直した改版記事を書きました。今後は新しい記事を見てください。
 WSJT-XとJTDXのログファイル共有(改版)

(古い記事も残しておきます。)
FT8関連ソフトの記事が続きますね。(^^;
先の記事「WSJT-XからJTDXへ乗換えてみました。」の中の「7. ログファイルの共有」でハードリンクを設定してログファイルを共有したという話を書きました。
その後、WSJT-X JTDX 同時起動により、HFと50MHzの同時運用のテストをしていたら、HAMLOGの内容とWSJT-X&JTDXとJTAlertのログ(ADIFファイル)の内容が一致していない状態になってしまいました。
このため、HAMLOGからADIFファイルを出力して、WSJT-X&JTDXとJTAlertのADIFファイルを上書きして一致させましたが、上書きするとハードリンクが解除されてしまいました。(^^;
そこで、WSJT-X JTDX ファイル共有の手順を見直して、もう少し簡単にファイル共有できるようにバッチファイルを使う方法にしたので記録しておきます。

JTAlertのADIFファイル名変更
従来は、JTAlertのADIFファイルはHAMLOGのフォルダに置いて、HAMLOGからの出力ファイル名を「LogList.adi」にしていました。
JTAlertはADIFファイル名を設定できるので、今回からファイル名をWSJT-Xなどと同じ「wsjtx_log.adi」に変更しました。これにより、リネームする手間が減ります。

JTAlertのStandard ADFI Fileの設定を「wsjtx_log.adi」に変更します。
画像


HAMLOGと各ADIFファイルを一致させる手順
バッチファイルを使って行います。

1. HAMLOGからADIFを出力
 検索→複合検索条と印刷
 [レコード]を1からにします。 「全角を除く」をチェックします。出力ファイル名を「wsjtx_log.adi」にします。
 [検索無し]で出力します。
画像


2. ADIF Masterによる正規化
HAMLOGで作ったadiファイルをADIF Master (ADIFファイルエディター)でいったん開いて上書きします。
 ADIF Master による ADIFファイル正規化

3. バッチファイル実行
以下のバッチファイル(ADIF共有.bat)を実行します。
画像

バッチファイルで、HAMLOGから出力したADIFファイルをコピーして、WSJT-XとJTDXのハードリンクを張ります。
画像


(2020年7月21日 改版 リンク元をWSJT-Xに変更しました。)
ADIF共有.batの内容です。
ここから --------------------------- ADIF共有.bat
@echo 先にHAMLOGからwsjtx_log.adi(全角無し)を出力してADIF Masterで上書き保存しておく。
@pause
@echo WSJT-XとJTDXのadiファイル削除
del C:\Users\Toshi\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
del C:\Users\Toshi\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi
@echo HAMLOGからadiファイルをコピー
copy C:\Users\Toshi\OneDrive\ドキュメント\HAMLOG\wsjtx_log.adi C:\Users\Toshi\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
@echo ハードリンク設定
@mklink/h C:\Users\Toshi\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi C:\Users\Toshi\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
@echo ハードリンク確認
@fsutil hardlink list C:\Users\Toshi\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
@pause
ここまで ---------------------------

以上、覚え書きでした。主に自分用です。(笑)

(おまけ 2020年7月24日追記)
JT_Linkerの設定
JT_Linkerを使ってHAMLOGと連携している場合のJT_Linkerの設定について補足しておきます。
本記事の設定では、以下のADIFファイルを共有した状態になっています。
  C:\Users\UserName\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi WSJT-XのADIFファイル  共有元
 C:\Users\UserName\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi   IC-7300用JTDXのADIF  ハードリンク共有

JT_LinkerのDecoder File Pathの設定はどちらか一つを指定します。WSJT-XとJTDXの両方を指定するとHAMLOGに2回通知されるので注意してください。
以下の例ではWSJT-XのADIFファイルを指定しています。(2022年3月 JT_Linker画面を差替え)
JTLiner1