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2020年6月19日
JTDXが日本語表示になったので日本語化対応の改版をしました。今後は新しいほうの記事を見てください。
 IC-7300 + JTDXで FT8 運用開始(改版)


(古い記事も残しておきます。)
また、「FT8を始めたいので手伝って」という依頼を受けました。
依頼内容は、
・私と同じIC-7300MでFT8を始めたい。
・現在使っているHAMLOGと連携したい。
・eQSL.ccへの電子QSLを自動発行したい。
・時刻同期も組み込んで欲しい。
と言ったもので、ノートパソコンを預かってインストール作業をしました。
IMG_1446.jpg
今回は定番のWSJT-XではなくJTDXをインストールしました。
eQSL.ccの自動発行をやりたいとの事だったのですが、JTAlertを使うよりJTDXのeQSL自動発行機能を使うほうが操作が簡単そうなのでJTDXにしました。
JTAlertが無いと設定内容が少なくなるので、先々のメンテナンスも楽だと思います。(^^;

過去にFT8関連の設定方法についてのブログをいくつか書いていますが、古いものがあるので見直して再掲しておきます。
元は複数記事だったものを統合したので随分長い記事になってしまいました。目次から関係あるところを拾って参考にしてください。(^^;

なお、設定作業の前にeQSL.ccへのユーザー登録を代行して済ませておきました。eQSL.ccへの登録は「FT8運用環境向上 eQSL登録手順」を参照してください。eQSLを使わない場合は登録作業は必要ありません。

1. USBドライバーインストール


(IC-7300のファームウェアが古い場合は事前にバージョンアップしておいてください。IC-7300M ファームウェアバージョンアップ Version1.30
アイコムのページからIC-7300用のUSBドライバーをダウンロードしてインストールします。
 USBケーブルは外しておく。
 ダウンロードしたCD-301501-004.zipを解凍する。
 Win10下のCP210xVCPInstaller_x64.exeを実行。(32ビッ トOSの場合はCP210xVCPInstaller_x86.exeを実行)
 USBケーブルを接続する。

今回のノートパソコン環境ではUSBシリアルポートはCOM3になりました。 
USBdriver.PNG



2. IC-7300Mの設定


IC-7300の設定は「IC-7300M + WSJT-X2.0 リグ側設定(改版)」を参照してください。



3. サウンドデバイスの設定


IC-7300のサウンドデバイス設定を行います。
・再生デバイス
 送信音のレベルを設定します。デバイス種別が「USB Audio CODEC」でした。
分かりやすいようにデバイス名を「IC-7300」に変更しました。
なお、IC-7300が既定のデバイスになっているとWindowsのシステム音が送信されてしまうので、パソコンのスピーカーなど他のデバイスを既定のデバイスにしてください。
AUDIO3.PNG

 再生レベルは50にしました。
AUDIO1.PNG

ビットレートはDVDの音質にしました。
AUDIO4.PNG
Enhancement、立体音響は全てオフにします。

・録音デバイス
 受信音のレベルを設定します。デバイス種別が「USB Audio CODEC」でした。
デバイス名を「IC-7300」に変更しました。
なお、IC-7300が既定のデバイスになっている場合は、パソコンの内蔵マイクなど他のデバイスを既定のデバイスに変更してください。
AUDIO7.PNG

レベルは50にしました。
AUDIO5.PNG

ビットレートはDVDの音質にしました。
AUDIO8.PNG



4. JTDXインストール


昨年5月の記事「WSJT-XからJTDXへ乗換えてみました。」でインストール手順を書きましたが、一部見直して再掲します。キャプチャ画像は今回のインストール時にキャプチャしたものに差し替えました。

(1) JTDXダウンロード
JTDX-HomeからJTDXをダウンロードします。最新の評価版v2.1.0- rc147をダウンロードしました。rc147から64bit版がリリースされたので64bit版をダウンロードしました。
 評価版 JTDX v2.1.0-rc147 x64 (MS Windows)

マニュアルはVideos/Guidesに英語版がありますが、内容が古いので最近のJTDXとの差異が大きいです。JTDXの問題は最新版の説明書が無いことですね。使って慣れるしかない? (^^;
(設定に関しては十分使えます。本ガイドで説明していない事項は説明書を参照してください。)
 JTDX_User_Manual_EN_2018_01_08.pdf

(2) JTDXインストール
jtdx-2.1.0-rc147-win64.exeを実行してインストールします。
最初なのでDesktop Icon を作りました。
JTDX1.PNG
インストール先はデフォルトにしました。
画像

スタートメニューフォルダーはJTDXとしました。(バージョン付きのフォルダーにするとフォルダーが増えるので。)
画像

インストール完了です。この時点ではAUDIO入力を設定してないので、何もデコード出来ていません。
JTDX2.PNG



5. JTDXの設定


最初、Band ActivityウィンドウにDXCC nameが表示されていなかったのでウィンドウ幅を調整しました。表示されていないボタンがあるので、ウォーターホール画面の[Controls]のチェックを外してメインウィンドウの高さを増やしました。
ウォーターフォールウィンドウもBins/PixelとN Avgで幅と高さを調整しました。(画像は設定が終わって通信可能になった状態のものです。)
JTDX2A.PNG
次にJTDXの各種設定を行います。
File→Setting
・General
 コールサインとGridを設定します。
JTDX3.PNG

・Radio
 IC-7300との通信に関する設定を行います。
JTDX4.PNG
 [Rig]  Icom IC-7300 を選択します。
 [Serial Port] USBドライバーをインストールした際に割り付けられた番号です。今回の環境ではCOM3です。
 [PTT methed] IC-7300の設定RTSに合わせます。Port番号はCOM3にしました。
 [Mode] Data/Pktに設定しておくと自動的にIC-7300の通信モードを「USB-D」に設定してくれます。
 [Split Opereation] Fake It を使う事で送信オーディオ信号を常に1500から2000Hzの範囲におさめ、2倍3倍高調波を送信バンドの外に押しやることができるとの事です。

上記設定後に[Test Cat] ボタンをクリックして緑色になれば CATによるIC-7300の制御が出来ています。
[Test PTT]をクリックするとIC-7300が送信状態になります。
CATが動作しない場合は、USBケーブル接続、ドライバー設定、IC-7300の設定、JTDXの設定を再確認してください。

・Audio
 サウンドデバイス関係の設定です。
Sound cardの名称は先に付けたデバイス名です。
JTDX5.PNG

・Sequencing
すべて設定なしのままにしておきました。
JTDX10.PNG

・Tx Macros
とりあえず、デフォルトのままです。

・Reporting
JTDX6.PNG
 [Prompt me to log QSO] QSOが終了すると自動的にログ書込み確認画面が表示されます。
 [Enable eQSL sending] 今回の目玉 eQSL.ccへ電子QSLカードを自動送信する設定です。eQSLに登録したUsername/Password/QTH Nicknameを設定します。eQSLの自動発行を使わない場合はチェックをしないでください。
 [Enable PSK Reporter Spotting] PSKレポーターに送受信情報が送信されます。(後述)
 [UDP Server] 今回JTAlertを使わないので、すべてチェック無しのままです。

・Frequencies
「Working Freqencies]は3.531Mhzと7.041MHzを追加しました。[Station Information]はとりあえず登録なしにしました。アンテナ情報を登録しておくとPSKレポーターに表示されます。
JTDX7.PNG

・Notifications
new DXCC、new callsなどの表示をするように設定しました。表示色は私の設定と同じにしておきました。
JTDX8.PNG
[Beep on my call] 今回JTAlertを使わないので、チェックして自分宛メッセージでアラーム音が鳴るようにしました。

(おまけ)
Beep のアラーム音はWindows10のサウンドの「一般の警告音」で設定した音が再生されます。
JTAlertのサウンドファイルをコピーしてきて指定してみました。
こうするとJTAlertを使ったときと同じアラート音が鳴ります。ちょっと遊んでみました。(笑)
JTDXbeep.PNG

FiltersSchedulerは設定なしです。
JTDX11.PNG
JTDX12.PNG

・Advanced
[JT65 decoding parameters]の[RX frequency decoding attempts: を 2にしました。
JTDX9.PNG



6. ADIFファイル作成


今回のように新規にFT8を始められる場合は、この作業は必要ありません。
既にWSJT-Xなど他の環境でFT8をやられている方がJTDXに移行される場合は、既存ログをJTDXのADIFファイルに変換してJTDXのADIFファイルに上書きする必要があります。

最初はログが無いので、JTDXで適当なコールを[DX Call]に入力して、LOG QSOをクリックしてログを作ります。
ログは以下が作られます。(toshiはユーザー名です。)
  C:\Users\toshi\AppData\Local\JTDX\wsjtx.log
  C:\Users\toshi\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi

次にHAMLOGのADIFファイル出力機能でHAMLOGのログからADIFファイルを作ってwsjtx_log.adiにリネームしてJTDXのwsjtx_log.adiに上書きします。
念のためHAMLOGで作ったadiファイルをADIF Master (ADIFファイルエディター)でいったん開いて上書きしてから使いました。

7. BktTimeSyncインストール


FT8通信ではパソコンの時計を正確に合わせる必要があります。
以下の記事を参照してBktTimeSyncをインストールしてください。BktTimeSyncはパソコンの時計をネット上の時刻サーバに合わせてくれます。
 FT8通信用時刻合わせソフト BktTimeSync インストール

8. JT_Linkerインストール、設定


 JT_Linkerを起動しておくことでJTDXとTurbo HAMLOGを連携させる事が出来ます。
(1) JT_Linkerを以下のホームページからダウンロードします。
   http://ja2grc.dip.jp/~ja2grc/my_software/my_software.htm
 現時点の最新版はVer.2019.12.15でした。
   JJT_Linker Ver.2019.12.15 (インストーラ型 2,875kB)
(2) ダウンロードしたプログラムをインストールします。
後で起動しやすいように「デスクトップ上にショートカットを作成する]をチェックしてインストールしました。
画像

(3) JT_Linkerを起動して [Setup]ボタンをクリックしてコールサイン、グリッドを設定します。
JTLinker1.PNG
JT_Linkerの設定にJTDXログ(wsjt_log_adi)のパスを設定します。
JTLinker2.PNG
[SubM]をチェックしておくとFT4通信のログがHAMLOGにFT4として通知されます。

(4) JT_LinkerとTurbo HAMLOGを起動しておくとJTDXのログが書込まれた時点で自動的にHAMLOGのデータ入力画面に交信データが転送されます。
JT_LinkerはJTDXのADIFログファイル(wsjtx_log.adi)を監視してログ情報が追加されたら交信情報をHAMLOGに送ります。
JTLinker3.PNG
HAMLOGで[はい]を選ぶとログが記録されます。
JTLinker4.PNG



9. JTDXを使って通信する


以前の記事を見直してJTDXによるFT8通信の手順を記述しておきます。ここからの画面キャプチャ画像は私のものを使いました。

(1) IC-7300設定
・受信フィルター設定
 IC-7300MのUSB-DのフィルターはデフォルトでFIL1が最も広くて1.2k(900~2100Hz)になっていますが、FT8の通信では900Hz以下や2,100Hz以上で出ている局も多いです。
 そこで、FIL1のバンド幅を広げておいてFIL1で通信します。
 「FIL1」長押しでFILTER設定画面を表示させて、「BW」でメインダイヤルを回してバンド幅を最大の3.6k(-300~3300Hz)に設定します。これで、3,300Hzまでの周波数も受信できるようになります。なお、送信帯域はJTDXのSplit Operation設定を[Fake it]にしたので3,300Hz以上の送信が可能です。

画像

 ちなみにUSBとUSB-Dの違いは、以下らしいです。(他にもあるかも)
  受信フィルターの帯域幅
  送信フィルターの帯域幅
  送信時自動的にマイクオフになる。
・AGC設定
 AGCはFAST(AGC-F)に設定します。 (FUNCTIONボタン→AGC FAST)
他にNB(ノイズブランカ)、NR(ノイズリジェクタ)はオフにします。

(補足)
 FT8通信時、IC-7300の画面はMETER表示にしています。FT8ではスペクトラムスコープ表示は意味が無いのでALCとSWRを確認できるようにしています。(MENUボタン→METER)


(2) JTDXで通信する モード、バンドを設定

JTDX_ボタン.PNG
① 通信モードは「FT8」を設定します。
 Mode→FT8
② バンド
 画面中段の周波数選定BOXで運用周波数を選びます。 例では40m 7.041MHzです。
 バンドを選ぶとIC-7300の周波数と通信モードが設定されるはずです。変わらない場合はCAT制御が上手くいっていません。

(参考)JT65/FT8運用周波数 (すべてUSBモードで運用)
 1.840MHz (FT8)
 1.908MHz(JT65/FT8 日本)
 3.531MHz(JT65/FT8 日本)
 3.570MHz(※JT65 DX用) 、3.573MHz(※FT8 DX用)
 7.041MHz(JT65/FT8 日本)
 7.074MHz(※FT8 DX用) 7.076(※JT65 DX用)
 10.136MHz(FT8)、10.138MHz(JT65)
 14.074MHz(FT8)、14.076MHz(JT65)
 18.100MHz(FT8)、18.102MHz(JT65)
 21.074MHz(FT8)、21.076MHz(JT65)
 24.915MHz(FT8)、24.917MHz(JT65)
 28.074MHz(FT8)、28.076MHz(JT65)
 50.310MHz(JT65)、50.313MHz(FT8)
 144.460MHz(JT65/FT8 日本)
 430.510MHz(JT65/FT8 日本)
 1296.60MHz(JT65/FT8 日本)

(注) 「DX用」の周波数は国内局同士の交信は禁止。3.573MHzでは2,000Hz以上での送信禁止。

(2020年4月21日 追記)省令改正により1.8/3.5MHz帯がバンド拡張になりました。

③ [Tx 00/30]/[Tx 15/45] CQを出すとき00秒/30秒に送信するか15秒/45秒に送信するかを切り替えます。

他のボタンは、とりあえず上記画面と同じ設定で始めてみてください。
④ [Tx/Rx Split]/[Lockd Tx=Rx] Lockdにすると常に送受周波数が同じになります。通常は[Tx/Rx Sprit]にしておきます。
 [Tx/Rx Sprit]にした場合、ウォーターフォール上でマウスの左ボタンで受信周波数、右ボタンで送信周波数が動きます。CTRL+左ボタンで送受同時に動きます。
⑤ [AutoTX] ON(緑色)にするとバンドアクティビティウィンドウの表示局をダブルクリックする事で自動的に呼び出しを開始します。
⑥ [Auto SeqN] FT8では自動でシーケンスを進めるのでON(緑色)しておきます。
 Nは1~7が設定できますが、とりあえずAuto Seq2で良いと思います。
 AutoSequensの内容は、JTDX-HomeのFAQJTDX v18.1 AutoSeq functionality descriptionという情報があって、参考になります。(良く理解できてないですが。(笑))
⑦ [Monitor] ON(緑色)で受信デコードを開始します。OFF(グレー)でデコードが止まります。ONにして通信してください。
⑧ [1QSO] ON(緑色)にすると、1回のQSOが終わるとEnable Txが赤からグレーになって停止します。OFF(グレー)にすると交信終了後、自動的に次のCQを送信します。
⑨ [Ans B4] ON(緑色)にすると、CQに対して交信済みの局から応答があった場合も交信が行われます。OFF(グレー)にすると交信済み局は無視されます。
⑩ [Stop] を押すと[Monitor]がOFFになって受信デコードが停止します。 
⑪ 右下の送受メッセージタブはタブ1を選んでおきます。

(3) 変復調レベル調整
・変調レベル
 変調レベルはメイン画面のTuneボタンを押すとIC-7300が送信状態になるので、 ALCメーターが振れないレベルにPwrスライダーを調整します。ALCメーターが大きく振れる状態で送信すると信号が歪んで子供や孫が発生する恐れがあるので振れないように調整してください。

画像

(補足) 
IC-7300側で送信音質モニターをONにして運用中の送信音を確認する事が出来ます。(FUNCTIONボタン→MONI ON)
 私はモニター音量は3%でかすかに聞こえるレベルで使っています。(MULTIボタン→MONITOR)

・復調レベル
 画面中央の [Moniter]が緑になっていない場合はクリックして緑にして受信を開始してください。
 復調レベルはパソコンの録音デバイスでIC-7300を選んでレベルを調整します。受信信号が無い状態で30dBくらいになるように調整しますが、極端に大きすぎたり小さすぎたりしなければ大丈夫です。私の場合、50に設定しています。

(4) 受信
JTDXC2.PNG
・ウォーターフォール画面(Wide Graph)
 受信信号をウォーターフォール表示しています。
 [Bins/Pixel] 表示帯域を変えて3,000Hzくらいまで表示するようにします。
 [Start 100 Hz] 100Hzからの表示にします。
 ウォーターフォールで送受信周波数を指定することが出来ます。
  左クリック        受信周波数
  右クリック        送信周波数
  コントロール+左クリック 送受周波数

 送受信周波数はメイン画面の送信周波数BOXと受信周波数BOXに表示されます。ここで周波数を調整する事も出来ます。

・バンドアクティビティウィンドウ メッセージ表示
 15秒毎にDecodeが実行されて左側のバンドアクティビティウィンドウにバンド内の通信が表示されます。
 最初はしばらく、他局の交信をモニターして様子をみると良いと思います。(やり取りの流れを把握する。)
 バンドアクティビティウィンドウの表示は時間、信号強度、時刻ずれ、周波数、メッセージを表示しています。
 メッセージは種類に応じて設定のNoticicationsで設定した色で表示されます。私の設定では、以下になります。
  CQメッセージが未交信局なら濃いピンク(最初はすべてのCQがピンクになるはずです)
  CQメッセージがそのバンドで未交信局なら薄いピンク
  CQメッセージが交信済み局なら緑
  CQメッセージがNewCountry(DXCC)なら濃い紫(最初は国内局のCQも紫になるはずです)
  CQメッセージがそのバンドでNewCountryなら薄い紫
  自分宛のメッセージは文字が赤
  送信メッセージは黄色

Band ActivityウィンドウのDXCC nameの前に●や○の記号が表示されます。
LotWユーザーかどうかなどの情報を示すものです。
また、この部分の色は設定のNotificationsで設定した色が表示されます。これによりCQメッセージ以外のメッセージも新局か新DXCCかなどが分かります。
(シンボルの意味)
 ● LotWユーザー
 ○ LotWユーザー&Hintデコードを使った。
 ★ Hintデコードを使った。

(補足)時刻ずれ(DT)が大きいと旨くデコードできません。複数の局がずれている場合は自分のPCの時刻が狂っている可能性があるので調整が必要です。タスクトレイにあるBktTimeSyncでSync Nowを実行してください。

DXCC nameは国名を表示します。

(補足)
[Hint]、[SWL mode]、[AGCc]をオンにするとデコード性能が上がるそうです。仕組みについてマニュアルに記述がありますが、よく理解できていません。(^^;
私は [Hint]、[AGCc]をON(緑色)で使っています。
JTDXボタン2.PNG
[SWL mode]はCPU性能が高くないとデコードが遅くなります。高性能CPUをお使いの場合はONにしてください。
HintデコードはログディレクトリのCALL3.txtファイルの情報を使ってコールサインを推定するようです。

(5) 交信(CQへの応答)
 最初はCQを出している局を呼んでみてください。
JTDX_R.PNG
・ウォーターフォール画面で空いている周波数に送信周波数を設定します。(マウス右クリック)
・バンドアクティビティウィンドウで直前にCQを出している局をダブルクリックします。[Enable Tx]が赤に変わります。
 受信周波数が自動的にCQ局の周波数に合わせられます。
・次の15秒間で自動的に自局CallとGridが送信されます。
(ダブルクリックが遅れると途中からメッセージを送るので正常なメッセージが送れません。次の回で正常なメッセージが送られることになります。)
・相手が応答してくれれば、自動的にシグナルレポートが送られます。
 応答が他の局あての場合は[Halt Tx]を押して強制的に中止します。
・次の15秒で応答(RR73など)が返り、自動的に73が送られます。
・途中、相手からのメッセージを受信できない場合や同じメッセージが返った場合は、次のメッセージが返るまで同じメッセージが送信されます。
(交信のパターン)
 1. CQ K1ABC FN42
 2. K1ABC G0XYZ IO91
 3. G0XYZ K1ABC -19
 4. K1ABC G0XYZ R-22
 5. G0XYZ K1ABC RR73
 6. K1ABC G0XYZ 73

(補足1)
メッセージでCallSign/1のような形式の場合CQにGridが付きません。CallSign/1のようにコールサインが長いとメッセージに収まらずGridが省略されます。
CallSign/1の形式のコールサインはCQ以降のメッセージはコールサインの代わりにハッシュコードを送って同じコールと認識して表示します。
なお、CallSign/P形式のコールを送る場合はGridを付けることが出来ます。
こういう局は一連のシーケンスの最後にJCCコードなどを送ってこられる場合があります。

(補足2 ちょっと重要)
通常、FT8では同一モード&同一バンドで交信済みのCQ局を呼ぶことはしません。JTDXでは新バンドのNew Call CQが色分け表示されるので、同一モード&同一バンドで交信済みのCQ局は呼ばないようにした方が良いと思います。

(6) CQ送出による交信
 こちらからCQを出す場合の手順です。
・ウォーターフォール画面で空いている周波数に送信周波数を設定します。(マウス右クリック)
・送信メッセージタブでCQ(TX6)を押します。
・[Enable Tx]を押して送信を開始します。
・[Tx x0/x5]で設定したサイクルにCQメッセージが送信されます。
・応答があれば、自動的にシーケンスが進みます。
・応答がない場合はTx watchdog timerで設定した時間(6分)CQを繰り返します。
・途中、相手からのメッセージを受信できない場合や同じメッセージが返った場合は次のメッセージが返るまで同じメッセージが送信されます。

JTDX6PNG.PNG
(追記 2020年5月)
Eスポシーズンになって、50.313MHzでのDX交信の機会が増えましたが、国内局でEVEN( [Tx 00/30] )でCQを出される方が見受けられます。
DX通信の多いバンドでCQを出す際はODD( [Tx 15/45] )でCQを出すのが慣例になっています。CQはODDで出すようにしましょう。
これは、EVENでCQを出すと距離の近いローカル局の受信を妨害しやすいので、その対策です。

(補足)
[Ans B4]をONにしておくと、CQに対して交信済みの局から応答があった場合も交信が行われます。OFFの場合は交信済み局は無視されます。
ロールコールなどで交信済み局とQSOする場合はONにしておきます。

(おまけ)
[1QSO]をオフ(連続QSO)にして、AutoSeq6(またはAutoSeq7)にしてCQを出すと、自分のCQに対する応答を自動的にピックアップするだけでなく、応答局が無い場合に他のCQ(B4でない局)に応答してくれます。
上手くいけば次々にQSO出来ます。ログの記録が忙しいですが。(^^;

(7) ログ
交信終了後(73送出後)、ログ書込み確認画面が表示されます。
JTDX5PNG.PNG
OKを押すとJTDXのログが書込まれて既交信局の区別に使われます。
 C:\Users\username\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi
JT_LinkerによりTurbo HAMLOGと連携している場合はHAMLOGにデータが送られます。HAMLOGで[はい]を選ぶとログが記録されます。必要に応じて[キャンセル]で情報を修正して記録してください。私は相手がeQSLユーザーと分かっている場合はQSLマークをE*に変えて記録しています。
JTDX7PNG.PNG
同時にeQSL.ccの電子QSLカードが自動送信されます。(インターネットに接続されている必要があります。)
カードの発行はeQSL.ccのOUTBOXで確認できます。
eQSL1.PNG

10. おまけ


(1) バッチファイル
JTDX、HAMLOG、JT_Linkerを一括で起動するためのバッチファイルを作っておきました。
[FT8_JTDX.batの内容]
echo JTDX、HAMLOG、JTLinker起動バッチ
start C:\JTDX\JTDX\bin\jtdx.exe
start C:\Hamlog\Hamlogw.exe
start C:\PROGRA~2\JA2GRC\JT_Linker\JT_Linker.exe

(2) PSKレポーター
JTDXの(Reporting)設定で [Enable PSK Reporter Spotting] をチェックしておくと、PSKレポーターに送受信情報が送信されます。
PSK Reporter
PSKR.PNG
自分の情報が世界地図に表示されます。他の局の情報も表示されるので、相手から自分が見えているかなどが分かります。
他局の通信ソフトの情報も分かるので、WSJT-XとJTDXのどちらを使っている局が多いかなども分かります。

(3) LoTW登録
JTDXでは相手局がLoTWのメンバーかどうかを表示してくれますが、DXではeQSLは使わずLoTWのみの局も多いのでLoTWにも登録すると良いです。特にDXCCアワードなどにはeQSLは使えませんのでLoTWでログ情報を交換したほうが良いです。登録手順と運用について以下に記載しています。
 WSJT-XによるFT8運用環境向上(その6) LoTW登録

(4) QRZ.com登録
DX局情報はQRZ.comで確認する事が多いですが、QRZ.comに登録しておくと相手情報を見る事が出来ます。以下に登録手順を記載しています。
 WSJT-XによるFT8運用環境向上(その5) QRZ.com登録

(5) FT8 無線局免許申請
IC-7300Mでの申請例ですが、他のリグの申請でも参考になると思います。
IC-7300MによるFT8通信開始 無線局免許申請

(6) FT8通信のQSLカード発行 (2020/2/2追記)
FT8の紙QSLカードの内容について聞かれたので追記しておきます。私のQSLの文面です。
QSL.PNG
RSTはdBにdB値 -08を書いています。
カードはHAMLOGのQSLカード印刷機能を使って印刷しています。以下に私の印刷用マクロを載せておきます。参考にしてください。
 HAMLOG_QSLprint.qsl
あと、私のFT8通信の紙カードQSLの発行作業について以下記事の(おまけ)に書いています。参考にしてください。
 QSLカード発行


以上でIC-7300 + JTDXで FT8を運用開始するための一通りの手順を書きました。
随分長い記事になってしましましたね。最後まで見ていただいた方はありがとうございます。m(__)m
お役に立ったら、ブログ気持玉を送っていただけると嬉しいです。(笑)
また、間違いなどに気づかれたかたはコメントや jarl.com宛メールなどで教えていただけるとありがたいです。