約1秒後に新しい記事にジャンプします。

(2021年8月8日)JTAlertが JTAlert 2.50.0 から画面構成が大きく変わりました。このため改版記事を書きましたので、今後はそちらをご覧ください。
WSJT-X/JTDX+JTAlertによるFT8運用環境向上(改版2)



(旧記事も残しておきます。)
先の記事、IC-7300 + WSJT-X2.2で FT8 運用開始(改版)でWSJT-X2.2の日本語化対応の改版をしたので、ついでにJTAlertの記事も改版しておきます。
また、WSJT-Xの代わりにJTDXで使う場合の差分について追記しておきます。(青文字)

JTAlertを使う事で以下が出来るようになります。
① オンエア局が同一モード同一バンドで交信済みかどうかを表示(B4表示)してくれる。
② CQを出している局が初モードまたは初バンドの場合は色分けと音声で知らせてくれる。
③ 交信中に受信文に自分のコールがあるとチャイムで知らせてくれる。
④ オンエア局がeQSL.cc、LoTWに登録済みかどうかを表示
⑤ 相手局のQRZ.comへの登録情報(Name,QTH)の表示
⑥ eQSL.ccへの電子QSLカード自動発行

WSJT-X2.0からWSJT-X側でも同一モード同一バンドの未交信局が色分け表示されるようになったので、JTAlertの必要性が少なくなった気もしますが、JTALertがWSJT-Xと一緒に使うと、とても便利なソフトであることは間違いないと思います。
特にeQSL.ccを使っている方にはeQSLの自動発行機能はとても便利です。
(JTDXではJTDX自身でeQSLを自動発行できますが、JTDX+JTAlertでもeQSL会員かどうかが分かるのと、相手局のQRZ.comへの登録情報(Name,QTH)を表示してくれるので便利です。)

参考ですが、私はFT8の運用でQSLカードとログに関して以下のような運用を行っています。
① QSLカードはeQSL.cc会員には電子QSLのみで紙カードは送らない。
 eQSL.cc会員でない方には紙QSLを発行します。
 FT8では紙QSLは交換していない人も多くて、eQSL.cc会員以外とはQSOしないようにしている方もいるようです。
② ログはTurbo HAMLOGをメインで使用。FT8のQSO終了時にJT_Linkerを使ってHAMLOGに記録。
③ eQSL.ccへは交信と同時にJTAlertで自動発行。相手がeQSL.cc会員ならHAMLOGのQSL欄に「E*」を記載。eQSL.cc会員で無ければ「J 」を記載。
④ 月一度(月初)非eQSL.cc会員へ、HAMLOGで紙QSLカードを印刷してJARLに発送。
 eQSL.ccのWebでeQSLを受取っているかどうかをWebで確認してHAMLOGに受領マーク「E**」を記録。
 eQSL交換済みでも紙QSLを送って来られる方も多いので、その場合は紙QSLを発行しています。
⑤ 月一度(月初)LotWへ1カ月間のログをアップロード。
 DX局はLotWのみでeQSLも紙QSLも発行してない局も多いようです。
 DXCCアワードもLotWのみで申請可能です。

前置きが長くなりましたが、ここからJTAlertの導入です。
説明はeQSL.cc、QRZ.comへの登録が終わっている前提で書いています。
eQSL.cc、QRZ.comに関する設定は後からでも出来ますので、未登録の方はとりあえず関連する設定をしないでJTAlertを設定してください。

なお、eQSL.cc、QRZ.com、LoTWへの登録は以下の記事を参照してください。
・eQSL.cc  FT8運用環境向上 eQSL登録
・QRZ.com WSJT-XによるFT8運用環境向上(その5) QRZ.com登録
・LoTW   WSJT-XによるFT8運用環境向上(その6) LoTW登録


1. JTAlertインストール


(1) JTAlertを以下からダウンロードします。JTAlertの現在のバージョンは v2.16.7でした。
http://hamapps.com/ Download JTAlert [Click Here] をクリックします。
JTAlert1.PNG
JTAlertをダウンロードします。
JTAlert2.PNG

(2) 同時に以下のSupport Fileもダウンロードしておきます。
・HamApps Sounds Files (日本語もありますが、私はEnglish (UK)/Femaleにしています。好みでどうぞ。(^^;)
・HamApps Callsign Database

(3) ダウンロードした HamApps_JTAlert_2.16.7.Setup.exe を実行します。
インストール先はデフォルトのままにしました。
JTAlert3.PNG
WSJT-X用ではJTAlert for WSJT-X をチェックします。(JTDX用の場合はJTAlert for JTDXをチェックします。両方使う場合は両方チェックします。)
JTAlert4.PNG
インストールが終了するとデスクトップに「JTAlert for WSJT-X」(JTDXの場合「JTAlert for JTDX」) のアイコンが追加されているはずです。

(4) HamApps_Databases_20xx.xx.xx_Setup、HamApps_Sounds_2.5.1_Setupをそれぞれ実行してインストールします。



2. HAMLOGからのログ情報取り込み準備


(Turbo HAMLOGを使ってる方のみ)
先に過去の交信ログファイルの準備をしておきます。このファイルをJTALertのログファイルとして指定する事で、過去の交信情報も参照させることができます。
なお、HAMLOGを使われている方でもFT8をこれから始めるなどで、まだFT8やJT65のログが無い方などのログを引き継ぐ必要のない方はこの作業は必要ありません。

HAMLOGからのログ情報取り込み作業については別記事「ADIF Master による ADIFファイル正規化」を参照して下さい。



3. JTAlert (JTDX) の設定


(1) 先に WSJT-X (JTDX) の設定を行います。
WSJT-X (JTDX) を起動します。
 (WSJT-X)
WSJT-Xのメニューバーから ファイル→ 設定→ レポート
UDP Serverの3ヶ所のチェックボックスにチェックを入れておきます。
JTAlert7.PNG
JTAlertとWSJT-XはUDPポートを使って通信します。JATAlertはUDPポート経由でWSJT-Xから情報を取得し、WSJT-Xの受信メッセージのコールサイン部分に色を付けます。

(JTDX)
JTDXのメニューバーから ファイル→ 設定→ レポーティング
JTDXのeQSL自動発行は使わないので、[eQSLへの送信を有効化] はチェックを外します。 サーバーの3ヶ所のチェックボックスにチェックを入れておきます。
JTAlert1.PNG
JTAlertとITDXはUDPポートを使って通信します。JATAlertはUDPポート経由でJTDXから情報を取得します。(JTDXではCQメッセージ以外も色付け表示されるので、WSJT-Xの場合にあるコールサインへの色付け機能はありません。)


(2) 次にJTAlertを起動すると最初に(一度だけ)言語とコールサインの入力画面が出ますのでそれぞれ、English、自分のコールを入力します。
WSJT-X(JTDX)は先に起動しておいてください。WSJT-X(JTDX)が起動していないと以下のメッセージを表示してWSJT-X(JTDX)の起動を待ちます。
JTAlert8.PNG
(JTDXの場合)
JTAlert2.PNG
以下のメッセージが表示される場合はWSJT-X (JTDX) とのUDP通信が上手くいっていないのでWSJT-X (JTDX) の設定を確認してください。
JTAlert9.PNG

(3) JTAlertの設定
JTAlertが起動した状態の画面です。(初期状態の表示は多少違うかも知れません。)
JTAlert10.PNG
以下、主な設定画面を載せます。私の場合の設定なので参考にして自分の好みに合わせて設定してください。
設定内容の意味が良く分からないところはデフォルトにしています。(ちゃんと理解してない項目も多いです。(^^;)

・Alerts
メニューバーから Settings→ Manage Settings で設定画面を表示します。
JTAlert11.PNG
[Quick Enable/Disable Audio and Visual Alerts] 自分宛のメッセージでチャイムが鳴るようOwn Callをチェックしてます。他の設定は必要に応じてチェックしてください。全部チェックすると多分うるさいです。(笑)
[Quick Enable/Disable Visual only Alerts] LotwとeQSLの会員表示をチェックしています。

・Alerts/Own Call
JTAlert12.PNG
[Alert Callsigns & Names] 自分のコールサインを設定します。
自局宛メッセージの色[Alert Color]は赤にしています。[Set background]で設定します。
[Alert Sound] Wave File Pathは[Default]を押すと先にインストールしたHamApps_Soundsが設定されます。
[Test]ボタンで自局宛メッセージ受信時のチャイム音のテストが出来るので適当な音量に設定してください。
なお、チャイム音が出ない場合は、先にSound Cardの設定を行ってください。(この項目の最後)
また、JTAlertのインストール時にHamApps Sounds のインストールをしていないと音が出ません。

(補足 JTDX)
JJTDXの 設定→ レポーティング で [自局コールサインにシステム音] をONにしている場合は、JTDX側のチェックを外してください。

・Alerts/CQ
CQの色はWSJT-X(JTDX)に合わせてピンクにしました。[Set background]で設定します。
JTAlert13.PNG height="474">

・Alerts/Worked B4
グレーにしています。[Ignore Gridsquaree] はチェックしておきます。
JTAlert21.PNG

・Alerts/LoTW eQSL(AG) Flags
LoTWユーザ、eQSLユーザの表示は三角フラグにしています。
JTAlert15.PNG

・Logging
[confirmed/Worked bands Display] Cardをチェックするとログ情報からConfirmed情報を表示します。
[Logging Options] の設定は理解できていないものが多いですが、私の設定を載せておきます。(^^;
JTAlert16.PNG
JTAlert17.PNG
JTAlert18.PNG

・Logging/Standard ADIF File
ここで、HAMLOGから出力した wsjtx_log.adi を指定します。これにより、過去の交信情報も参照されるようになります。
JTAlert19.PNG
(余談ですが、私はOneDriveにHAMLOGをインストールして複数のPCで同期できるようにしています。)
HAMLOGのログを引き継ぐ必要のない方は[Create New]でデフォルトディレクトリにlog.adiファイルを新規作成してください。

DXLab DXKeeper 以下の設定はネット上のログサービスや海外で使われているログソフトを利用する場合の設定のようですが、私はJT_Linker経由でHAMLOGを使っているので、すべてのチェックを外しています。

・Applications/Auto-Start
JTAlertを起動したときに他の必要なソフトを自動起動する事が出来ます。Delay msは以下の値で大丈夫と思いますが、上手くいかない場合は長くしてください。
以下画面の設定でJTAletXを起動すると、WSJT-X(JTDX) 、JT_Linker、Hamlogが自動的に起動するようになります。
終了時もJTAletXを終了すると、他のソフトも終了します。

(WSJT-X)
JTAlert20.PNG
(JTDX)
JTAlert5.PNG

HMLOGは一度操作した後は自動終了しないようです。別に終了してください。


・Applications/WSJT-X/JTDX
[Color Band Activity ...] をチェックしておく、とWSJT-X側のバンド状況Windowsのメッセージのコールサイン部分がJTAlertで設定した色になります。(JTDXでは動作しません。)

JTAlert22.PNG

・Windows
[Extend Display] すべてのチェックを外すとウィンドウの高さを小さくすることが出来ます。ディスプレイが狭い場合はチェックを外してください。私は相手情報のみを表示する設定にしています。
JTAlert24.PNG
Windowsの設定はタイトルバーの[View]でも変更できるので、後で実際に使いながら見やすいように設定してください。
[View]ですべて表示にすると、こんな感じになります。(^^;
JTAlert38.PNG
なお、[Decoded Callsigns Display」の数は横方向を増やすと文字が小さすぎる場合があるので、その場合は6にしてください。

・Windows/Docking
[Window Position] JT-AlertがWSJT-X(JTDX)の上にくっついて表示されるようにしました。
JTAlert25.PNG

・Web Services
HamSpots.netへのレポート送信はONにしています。
JTAlert26.PNGHamSpots.netでは、オンラインユーザー同士のチャット、自局を受信した局のスポット情報などを見る事が出来ます。

・Web Services/Online Logbooks
eQSL.ccに電子QSLカードを自動発行したいので、Enableにして、eQSL.ccに登録したコールサイン/パスワード/QTH Nicknameを入力しています。
JTAlert27.PNG
eQSL.ccの登録がまだの方は設定しないでおいて、eQSL.ccの登録完了後に設定すれば良いです。

・Web Services/Online XML Callbooks
QRZ.comから情報(Name,QTH)を取得して表示するように、QRZ.comに登録したコールサイン/パスワードを設定しています。
JTAlert28.PNGQRZ.comの登録がまだの方は設定しないでおいて、QRZ.comの登録完了後に設定すれば良いです。

・Sound Card
Sound Cardはパソコンのスピーカーを指定します。漢字が文字化けしていますね。(^^;
[Sound Schedule] 夜中とかに音を出なくする設定もあります。家族からクレームがあった?(笑)
JTAlert29.PNG
[Test Play] でスピーカーから音が出るのを確認してください。

(追記)
なぜか、Sound Card設定後の最初のJTAlert起動で以下の警告が出ました。
JTAlert31.PNG
サウンドカード名に漢字があると良くないのかなという事で、デバイス名を変更しました。
JTAlert32.PNG
再度Sound Cardの設定をしたら、警告は出なくなりました。JTAlertのバグですかね?
JTAlert33.PNG

・Station Callsign
自局のコールサイン、位置情報を設定します。(参考:GridsquareはWSJT-X(JTDX)側のグリッドロケーターを8桁にすると空白になるようです。)
画像

以上で設定完了です。一度、JTAlertとWSJT-X(JTDX)を終了してJTAlertを再起動してください。
WSJT-X(JTDX)、HAMLOG、JT_Linkerも同時に起動されるはずです。



4. JTAlert運用


(1) 画面の説明
以下はFT8運用中の画面です。WSJT-X(JTDX)のメインウィンドウの上にJTAlertがくっついて表示されます。
それぞれのウィンドウの位置とサイズはパソコンの画面に合わせて調整してください。ワイドグラフはJTAlertの上に置いていますが、JTAlertのDock of WSJT-Xをやめて、JTAlertとワイドグラフをWSJT-Xの横に置いた方が良いかも知れません。

(WSJT-X)
JTAlert34.PNG

(JTDX)
JTAlert4.PNG

JT-Alertのそれぞれの表示は以下のようになっています。
JTAlert36.PNG
① 同一バンド同一モードで交信済みの場合、コール-B4 とB4を付けて表示します。
② 初めての局 初モード、初バンドの CQ局があると色付き(設定をピンクにしました。)で表示して、音声で「CQ」と知らせてくれます。
③ 交信相手局のQRZ.comへの登録情報(Name,QTH)を表示します。
④ LoTWとeQSLの登録局の場合は、コールサインの左上(LoTW)と右下(eQSL)の隅に三角フラグがつきます。
  アンダーバーは相手がJTALert使用中でコメントを送る事が出来ます。
⑤ メッセージに自分のコールが入っていると、受信時にコールサインが色付き表示(設定では赤)されてチャイムが鳴ります。
  なお、コールサイン表示エリアはメニューバーのViewで表示数を設定できます。私は2行8スロットに設定しています。
⑥ のLog FieldsはViewからON/OFFできます。右端のQボタンを押すとQRZ.comのWeb画面が表示されます。
⑦ のConfirmed情報は交信中の局③にカーソルを置くと表示されます。
⑧ QSL MessageとCommentを切替えて表示します。QSL Messageを入れておくとeQSLのRemarksに反映されます。
 CommentにするとJTAlertユーザー同士ならチャットが出来るようですが、私は使った事がありません。

CQを出している局を呼びたい場合、その局(上の例では②)をクリックするとWSJT-X(JTDX)が応答メッセージを送信します。WSJT-X(JTDX)側でメッセージをダブルクリックするのと同じ動作をします。

(2) eQSL.cc 電子QSL自動発行
eQSL.ccの設定をしている場合、交信が終わってWSJT-X(JTDX)とJTAlertのログが記録されると、自動的にeQSL.ccへ電子QSLカードが発行されます。eQSL.ccに電子QSLが発行されたかどうかは、eQSL.ccにログインしてOutBoxを見て確認できます。
JTAlert37.PNG

以上、JTAlertのインストール、設定と簡単な運用の説明でした。
設定項目が多いので、実際に使いながら好みに合わせて設定を変えてください。

(2021年3月21日 追記)
JTAlertには他にも高度な機能があり、DXCCの未交信国(Entity)を表示してAlert音を鳴らすような事が出来ます。
関連記事を書いたので参考にしてください。JT_Alert「Wanted DXCC Alert」設定