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(2022年9月24日)IC-9700のプリセット機能を使う新しい記事を書きました。今後は新しい記事を見てください。
IC-9700 + WSJT-X でFT8運用開始(改版2)

(古い記事も残しておきます。)
WSJT-Xの日本語化に合わせて、以前書いた記事「IC-9700 + WSJT-X でFT8運用 設定」も改版しておきます。

私の場合、IC-7300用のFT8通信環境の設定は済んでいたので、以下の設定情報は差分のみを書いています。
初めてFT8の設定をする場合は、ほとんどの設定がIC-7300と同じなので、IC-7300 + WSJT-X2.2で FT8 運用開始(改版)と合わせて見てください。
複数リグの切り替えについてはWSJT-X 複数リグ接続 切替え IC-9700追加にも書いていますので参考にしてください。(内容は本記事と重複しています。)


1. USBドライバーインストール


 USBドライバーはIC-7300と同じなので、ドライバーのダウンロードは必要ありませんでした。USBケーブルを接続するだけでIC-9700を認識しました。
USBドライバーをインストールしていない場合は、IC-7300 + WSJT-Xで FT8 運用開始(改版2)を参考にしてインストールしてください。

COMポートの番号はIC-9700のUSBケーブルを接続する前と接続した後を比較すると分かります。
接続前
9700_2.PNG
接続後 私の環境ではIC-9700がCOM5とCOM6になりました。COM5(USB(A))を使います。
9700_1.PNG



2. IC-9700の設定


ファームウェア バージョンは最新の 1.23 でした。最新でない場合はバージョンアップしてください。(2021年7月追記 現時点の最新版はVersion 1.31です。)
バージョンアップ手順参考:IC-9700 ファームウェア Ver1.20 画像伝送機能追加

20200621_110451.png

・「MENUボタン」→「SET」→「外部端子」→「USB AF/IF出力」
 AF出力レベル 20%に設定

20200621_111650.png

・「MENUボタン」→「SET」→「外部端子」→「変調入力」
 USB変調入力レベル 50%に設定

20200621_111751.png

 変調入力(DATA ON) USBに設定

20200621_111843.png

・「MENUボタン」→「SET」→「外部端子」→「USB SEND/キーイング」
 USB SEND USB(A)RTS

20200621_110759.png

・「MENUボタン」→「SET」→「外部端子」→「CI-V」
 CI-Vボーレート 19200 オートでも問題ないようですが、いちおう設定します。

20200621_110823.png

 CI-V USBポート [REMOTE]と接続

20200621_110900.png

・「MENUボタン」→「SET」→「トーンコントロール/送信帯域幅」→「送信」→「SSB-D」
 送信帯域幅 100-2900 送信帯域幅を最大にします。

20200621_110940.png



3. パソコンのサウンドデバイス設定


私の環境ではスピーカー 4-USB Audio CODECとマイク 4-USB Audio CODECになりました。
どちらも、IC-9700に変更しました。
9700_18.PNG
9700_19.PNG
他の設定はIC-7300Mと同じで、レベルは送受50%としました。



4. WSJT-X設定


WSJT-Xのインストールについては、IC-7300 + WSJT-X2.2で FT8 運用開始 4. WSJT-Xのインストール を参考にしてください。
現在のWSJT-Xのバージョンはv2.2.2です。(以下の説明画像はv2.2.1の時のものです。(^^;)

コンフィグレーションでIC-7300の環境にIC-9700の環境を追加するやり方で設定します。

・コンフィグレーションでIC7300のクローンを作ってIC9700に名前の変更をします。
9700_20.PNG
9700_25.PNG
・追加したIC9700に切り替えます。
9700_23.PNG
最初は「無線機制御エラー」が出ますが、[OK]で進んでください。

WSJT-Xの設定を行います。
ファイル→設定
9700_24.PNG
IC-7300の設定が引き継がれているので、異なる部分のみ変更します。なお、新規に設定する場合は IC-7300 + WSJT-X2.2で FT8 運用開始 5. WSJT-Xの設定 を参照してください。
以下、変更の無い設定画面も参考に載せておきます。

・一般
IC-7300の内容から変更は必要無いと思います。
9700_10.PNG

・無線機
IC-9700との通信に関する設定を行うので変更が必要です。
9700_11.PNG
 [無線機]  Icom IC-9700 を選択します。
 [シリアルポート] 1. USBドライバーインストール で確認した番号です。私の環境ではCOM5です。
 [PTT方式] ポートはCAT制御と同じCOM5です。

上記までの設定後に[OK]を押していったん設定終了後に、再度設定を [無線機] にして[CATをテスト] ボタンをクリックして緑色になれば CATによるIC-9700の制御が出来ています。
[PTTテスト]をクリックするとIC-9700が送信状態になります。

・オーディオ
サウンドカードはIC-9700のサウンドデバイスを指定します。
9700_12.PNG
サウンドカードの名称は先に付けたデバイス名です。

・Txマクロ
IC-7300から変更無しです。

・レポート
IC-7300から変更無しです。
9700_13.PNG
JTAlertを使わない場合はUDPサーバーの3か所のチェックは外してください。

・周波数
144MHz/430MHz/1200MHzの周波数のみを追加して、他の周波数は削除しました。削除はSHIFT+左クリックで選択して、まとめて削除できます。
9700_14.PNG
(追加周波数)
 144.460MHz
 430.510MHz
 1296.600MHz


・色
IC-7300から変更無しです。
9700_15.PNG

・詳細
IC-7300から変更無しです。
9700_16.PNG
上記設定が終わったら[OK]をクリックして設定を終了します。
念のため、WSJT-Xを終了して再起動します。




5. WSJT-Xで通信する


(1) IC-9700側の設定
FT8通信時はデュワルワッチを止めた(SUBバンドの音量ボタンを長押し)方が良いと思います。

・フィルター バンド幅設定
通信モードをSSB-Dにします。
画面のフィルターアイコンをタッチしてFIL1を選びます。[FIL1]を長くタッチしてフィルター設定の画面を表示します。[BW]を押して、MAIN DIALで受信帯域を最大の3.6kにします。 [EXIT]で終了

20200622_165537.png

受信フィルターはFIL1、AGCはFASTにします。

画像


送信中はALCが振れないようにします。WSJT-X側の [チューン] を押して電力スライダーで調整してください。

画像


(2) WSJT-Xの操作
WSJT-Xの操作の仕方については、IC-7300 + WSJT-X2.2で FT8 運用開始 9. WSJT-Xで通信する を参考にしてください。

毎週、「JT65 / FT8 / FT4 / JS8 の微弱通信   送信スケジュール」が行われています。JH3ECAさんホームページ参照
 金曜日 20時00分 ~ 21時00分 144.460MHz (USB) JT65A /JT65B / FT8 / JS8 / FT4 の微弱通信
 土曜日 20時00分 ~ 21時00分 430.510MHz (USB) JT65A /JT65B / FT8 / JS8 / FT4 の微弱通信
 日曜日 20時00分 ~ 21時00分 1296.600MHz (USB) JT65A / JT65B / JT65C / FT8 / JS8 / FT4 の微弱通信

主に常連の方が出られていますが、日頃は144MHz以上のFT8での交信チャンスは少ないので、私も用事が無ければ参加しています。(常連です。(笑))

参考に日曜日の1200MHzでのQSOの画像を載せておきます。
9700_17.PNG

(補足)
お住いの地域で参加されている方がいるかどうか、該当日時にPSKレポーターでバンド指定して確認してみてください。近県で参加局がいれば交信のチャンスはあると思います。


6. 周波数ドリフト問題


IC-9700でFT8通信を行う場合、144MHz/430MHzでは内蔵のTCXOの安定度で問題ありませんが、1200MHzでは周波数ドリフトでFT8通信が出来ないという問題がありました。
 IC-9700 1200MHz FT8 周波数ドリフト やはり問題

このため、最初外部にFANを追加して対策しました。
 IC-9700 FT8 周波数ドリフト対策 ファン増設追加

その後、IC-9700のファームウェアバージョンアップで、外部同期機能が追加されました。
 IC-9700 ファームウェアVersion1.10 外部同期が追加された!

現在は外部にGPSDOを付けて10MHz基準周波数に同期させて使っています。
 IC-9700 GPSDO接続による10MHz基準周波数同期

IC-9700で1200MHzのFT8通信を行う場合は、何らかの周波数ドリフト対策が必要だと思います。
私はGPSDOを使っていますが、今考えるとGPSDOの精度までは必要ないのでOCXOを使ったクロックジェネレーターを使うのが良いと思います。GPSDOは高いし、アンテナの問題があり面倒です。
10MHz OCXOマスタークロックがヤフオクなどで一万円程度で販売されているので調べてみてください。(オーディオ用の75Ω出力のものがあるので、50Ω出力のものを選んでください。)
自作される方は10MHzのOCXOを入手して電源を接続すれば使えると思います。
なお、OCXOは電源を入れて安定するまで時間がかかるので、数時間前から電源を入れておく必要があります。私はGPSDOを常時電源ONで使っています。

以上、IC-9700によるFT8通信の話でしたが、交信相手がいないので毎週金曜~日曜のスケジュール交信くらいしか機会がありません。(^^;
ただ、FT8の威力でSSBやCWでは難しい遠方の相手と交信可能です。
Eスポシーズンには144MHzが開けることがあり、今年はロシアや台湾と交信できました。
IC-9700をお持ちの方は試してみてください。