IC-7300のファームウェアをVersion1.40に更新しましたが、新しい機能として「プリセット機能」が追加されました。デフォルトのプリセットで「通常」と「FT8」が用意されています。
それぞれの設定内容を確認したので掲載しておきます。
ざっと見て確認したただけなので間違いがあるかも知れません。(例によって先にエクスキューズしておきます。(笑))

設定内容はプリセットメモリーの編集で確認できます。
 編集するプリセットを長く(約1秒)タッチします。クイックメニューが表示されます。
20210301_104656.png
 「プリセットメモリーを編集」をタッチします。プリセットの内容が表示されます。
20210301_104703.png

内容を確認して表にしました。
IC7300B.png
FT8通信に関係する項目では、黄色の項目が以前の記事「IC-7300でFT8運用開始 IC-7300の設定」で書いている内容と異なっています。

ACC/USB AF出力レベルが50%になるので、パソコン側で受信レベルを調整しました。
サウンドコントロールパネルを開いてIC-7300の録音デバイスのレベルを調整します。私の環境では従来50%にしていたレベルを10%にして丁度良いレベルになりました。
IC7300C.png
なお、レベル調整はWSJT-X/JTDXの受信レベルメーターで、ノイズのみ受信時に30dB前後になるようにします。(WSJT-Xの画面です。)

IC7300D.png

次にUSB SENDの設定ですが、FT8プリセットでは上書きされないのですが、通常プリセットでOFFになります。
従来はRTSによるPTT制御にしていました。昔の通信技術者としては信号線による制御の方が信頼性が高いという感覚があります。(^^;
しかし、せっかくIC-7300にFT8用の設定が追加されたので、CAT(CI-V)によるPTT制御に変更したほうが良さそうです。
WSJT-X/JTDXの無線機設定のPTT制御をCATに変更しました。(JTDXの画面です。)
IC7300E.png

以上の変更で、プリセット機能のFT8プリセットでFT8通信が問題なく行えるようになりました。
今後はプリセット機能を使ってFT8用の設定を行った方が良いと思うので、暇な時に過去記事の見直しもやりたいと思います。

なお、「通常」プリセットがあるので、FT8とSSB/CWの切り替えをプリセット機能でやった方が良い気がするかも知れませんが、結構操作が面倒です。実際はFT8とSSB/CWの切り替えで変更するのは、モードとフィルターくらいなので、タッチパネルからモードを切り替える方が早いと思います。