先の記事「FreeDVをやってみた」でIC-7300MでFreeDVを始めた話を書きましたが、IC-7300MのCAT(CI-V)によるPTT制御がうまくいきませんでした。

最初、FreeDVのPTTテストでエラーになっていました。(COM4がUSB CI-Vのポートです。)
FREEDV4.png
いろいろやってみて、USBでのCI-V制御をやめて、CI-VケーブルでIC-7300MのREMOTE端子に接続してみたら、なぜかうまく行くようになりました。(COM10がREMOTE端子のポートです。)
FREEDV5.png
しばらくこれで使っていましたが、思いついてIC-7300の設定でCI-V USBエコーバックをONにしたらうまく行くようになりました。
FREEDV6.png
REMOTE側のCI-Vは送受信信号が一本なので自分の送信データが戻ってきます。FreeDVはエコーバックを期待しているようです。FreeDVもWSJT-Xなどと同じHamlibを使っているようですが、使い方が違うのでしょうかね。(^^;

原因を考えてみました。
この問題は、IC-7300の新ファームでプリセット機能が追加されて、CI-V USBポートの設定が「[REMOTE]から切断」になったせいだと思われます。
FreeDV8.png
もともとデフォルトが「[REMOTE]と接続」だったので、エコーバックがあったものが切断になってエコーバックが無くなったようです。

「[REMOTE]から切断」だとUSBポートのCI-Vポートと[REMOTE]ジャックが独立した状態で動作して、全二重で高速通信できるとの事です。
このため、アイコムさんは今回のプリセットメモリーでは切断にしたようですね。

デフォルト値を変えると動かないソフトが出るというあるあるの話でした。(^^;
他にも悩む人がいるかも知れないので記録しておきます。