2021年5月12日(水)
FreeDVのソフトがバージョン1.5.2から1.5.3にバージョンアップされて送信オーディオレベルの調整スライダーが追加されたので、改版記事を書きました。IC-7300でFreeDV開始(設定情報) 改版


(元の記事も残しておきます。)
先の記事「FreeDVをやってみた」でFreeDVを始めた話を書きましたが、忘れないうちに設定内容を書いておきます。

今回、IC-7300Mを使ったのでIC-7300Mでの設定内容を書きます。
もう一台のHF機 IC-7000M も接続してみましたが、送信オーディオレベルが上がらずパワーが出ませんでした。自作インターフェースBOXの中のボリュームを調整すれば大丈夫そうですが、面倒なのでやめました。
WSJT-Xなどのようにアプリで送信オーディオレベルを調整できると良いのですが、FreeeDVはPowerスライダーがありません。

最初にFreeDVをインストールしました。
FreeDVはJH0PCFさんが公開されている「FreeDV 1.5.2 Beta Windows 64-bit Installer 私製ビルド版」を使いました。
今日見たら3月14日付で新版が出ていたので、バージョンアップしておきました。

まずIC-7300側の設定です。
パソコンとIC-7300の接続はFT8と同じUSBケーブルです。IC-7300側の設定はFT8の場合とほとんど同じですが、FT8プリセットから一部変更が必用でした。
FT8と切り替えて使えるようにFreeDV用プリセットを作りました。新しく追加されたプリセット機能がさっそく役に立ちました。(^^;
FreeDV11.png・モード        FreeDVは3.5MHz、7MHzではLSBで使うのでLSB-Dを設定しました。14MHz以上では手動でUSBーDにします。
・USB変調入力レベル  ALCが振れないレベルに調整します。パソコン側を50%にしてリグ側を37%に設定しました。
・CI-V USBエコーバック WSJTX、JTDXではOFFで問題なかったのですが、なぜかONにしないと駄目でした。

CI-Vエコーバックの件は先の記事「IC-7300 プリセット機能 USB CI-V エコーバック問題」を参照してください。

次にFreeDV側の設定です。
マイク、スピーカーはオンラインミィーティング用に購入したヘッドセットを使います。
Audio Configでオーディオの入出力設定を行います。パソコン側のサウンドデバイス設定はFT8の設定を参考にしてください。IC-7300でFT8運用開始 パソコンのサウンドデバイス設定
FreeDV1.png
受信側設定です。リグ側入力をIC-7300、パソコン側出力をヘッドセットにしています。
FreeDV2.png
送信側設定です。パソコン側入力をヘッドセット、リグ側出力をIC-7300にしています。
FreeDV3.png
Sample Rateの所が空白になっていてRateを選択できなかったので手入力しました。デフォルトは44100Hzのようですが、実際のサウンドデバイスの設定に合わせて48000にしました。そもそも、なぜアプリ側にSample Rate設定があるのでしょう。(・・?

FT8と違ってマイク、スピーカーを使うのでパソコン側だけで4つのサウンドデバイスを設定する必要があります。レベル設定もパソコン側4か所、リグ側2か所を設定するので調整が難しいですね。
マイク、スピーカーはヘッドセットを指定していますが、パソコンに外部マイクを接続している方もいるようです。エコーキャンセラが必要無いので外部マイクでも問題なんでしょうね。ただ、音声以外の音が入るとボコーダー方式のコーデックは誤動作しやすいです。
あと、私は日頃パソコンスピーカーから音楽を流したりするので、その度にヘッドセットを抜き差しするのが面倒なのでヘッドセットを挿しっぱなしにして、デフォルト再生デバイスを外部スピーカーに設定しています。

次はPTT Configの設定です。
PSK ReporterにGrid情報をアップするためには、Use Hamlib PTTにしてCI-Vでリグの周波数情報を読み込む必要があります。
FreeDV4.png
私の環境ではCOM4がIC-7300のUSB CI-V のポート番号です。
前述したように、最初エラーになっていましたが 「CI-V USBエコーバック」をONにしたら動くようになりました。
Radio Address(アイコムの場合 CI-Vアドレス)を設定するようになっていますが、Rig Modelを設定すれば決まるはずなので、なぜ設定があるのか謎です。(・・?
WSJT-X、JTDXと同じHamlibを使っているのに、エコーバックの件など違うところが多いですね。
IC-7300以外のアイコム機を使われる場合は、説明書に書いてあるCI-Vアドレスを設定してください。

OptionsのReporting設定はPSK Reporter を使う設定にしました。
FreeDV5.png
Txt Msgを設定すると交信中にTxt Msgが送られるようです。Txt Msgは[Enable Rporting] のチェックを外すと入力できます。
Txt Msgを受信するとFreeDVのメイン画面の一番下のボックスに表示されるようですが、実際の交信時は文字化けしている事が多かったです。
あと、PSK ReporterへのGrid情報の送信タイミングは実際に交信した時のみのようで、受信や送信してCQを出したりでは表示されませんでした。これだとPSK Reporterの意味が無い気がします。
(2021年3月28日 追記 )
どうも、FreeDVは受信した相手局のレポートを上げる時に自局の情報も上げるようです。PSK Reporter の設定をしてる局をしばらく受信していると表示されるようになります。あと、WSJT-Xの様にアンテナ情報を上げるようになっていませんが、FT8で直前に上がった情報が表示されます。このため、私の7.2MHzのアンテナが「10ele YAGI」になってしまいました。(笑)


Modem設定は以下にしました。FreeDV運用ガイド 交信の準備設定についての「ツール-オプションダイアログ」を参考に設定しました。
FreeDV6.png
Reporting、Modem以外の設定はデフォルトのままにしました。

Filter設定は以下のようにしました。FreeDV運用ガイド 交信の準備設定についての「ツール-フィルター」を参考に設定しました。
FreeDV7.png
とりあえず、イコライザーはマイク側のみ入れていますが、調整が難しいので使いながら追い込んでいくしかなさそうです。

次に送受信のレベル調整を行います。私の環境では以下の値にしています。
受信
 リグ側入力   IC-7300 ACC/USB AF出力レベル       50%
         パソコン録音デバイス IC-7300 レベル    10%
 パソコン側出力 パソコン再生デバイス HEAD SET スピーカー  適宜調整
 
送信
 パソコン側入力 パソコン録音デバイス HEAD SET マイク   適宜調整(現在90%)
 リグ側出力   IC-7300 USB変調入力レベル          37%
         パソコン再生デバイス IC-7300 レベル    50%

受信リグ側入力のレベルはFT8の時と同じにしています。
送信パソコン側マイク入力は実際に交信して調整しました。FreeDV運用ガイド 実際の交信の「マイクレベル調整」では「平均レベルを±0.2程度に、ピーク値で±0.3程度になるようににマイク入力レベルを調整します。」と書かれていますが、それだと声が小さすぎると言われて±0.8くらいに設定しました。皆さん大き目な入力にされているようです。
リグ側出力はFreeDVを送信状態にしてALCが振れないレベルに調整しました。パソコン側をFT8と同じにしたかったのでIC-7300側で調整しました。

(補足)
FreeDVでは送信電力は無線機の定格の半分くらいで使用したほうが良いです。送信時は長時間連続で送信する事になるので無線機に負担がかかります。(私の場合IC-7300Mなので、最大出力の50Wでも設計上の定格の半分という事になりますが、25Wくらいで使っています。)
IC-7300も含めて最近の無線機は送信パワーFETに温度保護回路があるので、簡単には壊れないと思いますが無理はしないほうが良いですね。(^^;
ただ、FT8と比べてマルチキャリアのQPSKのせいか送信電力は一定ではないので、Q65-120Eなどのように最大電力で長時間送信する事にはならないようです。

以上で設定完了です。

最後にFreeDVの画面の説明を書いておきます。
FreeDV12.png
最初にModeを設定します。主に①700Dが使われています。
次に②STARTをクリックすると受信が始まり、ボタンが②Stopに変わります。グラフ画面にはウォーターホールが表示されます。
グラフ表示は下のタブで選択できます。通常はWaterfallを表示すれば良いと思います。To Spkr/Hdphnsを表示すると相手の音声レベルを見る事が出来ます。下のタブを左クリックでつかんでグラフの上側で離すと画面を分割して表示します。(覚えておいてくれないのが残念ですが)
②Stopを押すと受信が停止します。
③PTTをクリックすると送信が始まります。グラフ表示はFrm Micを表示し、自分のマイクレベルが分かります。
なお、カーソルがFreeDVのウィンド上にある状態でキーボードのSpaceキーを押すと送信/受信を切り替える事が出来ます。交信中にマウスを使いたくない場合はSpaceキーを使うと良いでしょう。

その他、
SNR   受信信号のSNRを表示します。0以下だと復調できません。5程度より上なら安定した音声が聞えます。
Squelch  ここで設定した値より低いSNRの信号はスピーカーに出力されません。 
Level   送信時の音声レベルを表示します。大きい音が入るとToo Highが表示されるのでToo Highにならない程度の声で話してください。

上記以外のボタンは今のところ使ってないので、もう少し勉強したら追記します。(笑)

実際の交信は先の記事「FreeDVをやってみた」で書いたように定時交信の時間に指定周波数を聞いて、出られている方がいれば呼べば良いと思います。誰も出られていなければCQを出してみれば良いです。
聞いている局がいるかどうかはPSKReporterでFREEDVを指定してFREEDV局を表示してみるのが良さそうですが、PSKReprterを使われていない方も多いようです。
あと、FreeDVで出られる局が少ないせいか、常連局同士でずっとラグチューされていて、割り込みにくいと思いました。時々ブレークタイムを作っていただけるとありがたいです。(^^;

まだ始めたばかりで、ほとんど交信していなので間違った情報を書いているかも知れません。(^^;
気が付いたら修正を加えたいと思います。
コメントをいただければ修正します。