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(2023年9月21日) thw2LogBookの改版記事を書きました。今後は新しい記事をみてください。
HAMLOGからオンラインログを送信する thw2LogBook_s(改版2)

(古い記事も残しておきます。)
JA2BQX 太田OM作の thw2LogBook を試用してみました。
JT_Linkerの記事を書いていた時に、ブログ読者から「thw2LogBook がFT8以外のログもアップロード出来て便利だよ」と教えていただいたので気になっていました。

thw2LogBook はHAMLOGからオンラインログにアップロードするもので、現在、eQSL.cc 、ClubLog、HRDLOG、QRZ.com 、LoTWへの自動送信が出来ます。
JT_LinkerはJTDXやWSJT-Xのログデータ(wsjtx_log.adi)を監視して動作しますが、thw2LogBookはHAMLOGのログデータ(Hamlog.hdb)を監視して動作します。
このため、thw2LogBookではFT8などのデジタル通信以外のCW、SSB、FMなどのログもアップロードできます。

現在のHAMLOGはJT-Get's機能でJTDXやWSJT-Xからログを転送出来るので、thw2LogBookを使ってオンラインログのアップロードをやるという方法も悪く無いかも知れません。
ただ、私はWSJT-Xと複数リグ用JTDXのログ共有を行っているので、JT_Linkerを使わないとうまく行きません。

今回、少し使って試してみたので、インストール、設定、使い方を記録しておきます。使い込んでいないので、勘違いなどあるかも知れません。(いつもの免責用のお断りです。(笑))

1. インストール
JA2BQX さんのthw2LogBookのページからソフトをダウンロードします。
thw2log.png
ページの最後にthw2LogBook_XXX.zipがあります。現在の バージョンはthw2LogBook_101.zip でした。
このファイルをダウンロードして解凍後、thw2LogBook.exeを適当なフォルダーに置きます。私はC:¥にthw2LogBookフォルダーを作ってコピーしました。
THW2LOG1.png
(2022年9月 追記)thw2LogBookはthw2LogBook.exeのあるフォルダーにiniファイルなどを作るので専用フォルダーを作ったほうが良いです。また、フォルダーのパスに全角が含まれてると問題があるようなのでデスクトップには置かない方が良いです。

thw2LogBookの起動はインストールは不要で、thw2LogBook.exeを実行するだけです。

2. 設定
起動時に設定画面が表示されるので、必要な情報を設定します。
THW2LOG2.png
私はQRZ.com、HRDLOGへの自動送信は使わないので、ClubLog、eQSL、LoTWの設定を行いました。
HAMLOGのログファイルを参照するのでHamlog.hdbのファイルパスを設定します。
[保存]で設定が完了してthw2LogBookがいったん終了するので、再度起動します。

他にHAMLOGの設定で「QSOデータの共有オープン」がチェックされている事を確認しておきます。
thw2log4.png

3. 使ってみる
(1) リアルタイム転送
HAMLOGに新しいログが追加されるとオンラインログに自動転送されます。

JTDXまたはWSJTX、HAMLOG、thw2LogBookを起動しておきます。
HAMLOGはJT-Get'sの画面を起動してHAMLOGへの転送を行えるようにしておきます。(参照:WSJT-X/JTDXとHAMLOGの連携

thw2LogBookの画面です。自動転送するオンラインログにチェックを入れておきます。
thw2log3.png
eQSL.ccのQSLMSGはeQSLのカードに表示するコメントです。5種類を用意して切り替えて使えます。

実際にQSOして、JT-Get's機能でHAMLOGにログが転送されてHamlog.hdbに書き込まれるとオンラインログに自動転送されます。
2021-09-17 (6).png
自動転送が終わると各オンラインログの横にOKが表示されます。
THW2LOG3.png
ちゃんとeQSLへ転送されていました。
thw2log10.png
LotWも
thw2log11.png

(2) 随時転送
リアルタイム転送の他に随時転送が出来ます。随時転送ではHAMLOGのログをダブルクリックして「データーの表示&修正」を表示させて、「データーの表示&修正」画面からオンラインログに転送します。

随時転送をクリックします。
thw2log12.png
随時転送画面が表示されたらHAMLOG側でアップロードしたいログをダブルクリックして「データーの表示&修正」画面を表示します。SSBモードのログをアップロードしてみました。
thw2log13.png
「データーの表示&修正」画面の内容が随時転送画面に表示されるので、[随時転送実行]でオンラインログに転送します。
thw2log14.png
転送が終わると各オンラインログの横にOKが表示されます。
thw2log15.png
eQSLへアップロードされました。LoTWも問題ありませんでした。
thw2log16.png

何故か随時転送モードからリアルタイム転送モードへ戻れません。終了して再起動する必要があります。
両モードを行き来して使う事は無いからでしょうかね。

以上、thw2LogBookの試用報告でした。
最初に書きましたが、私は当面使う予定は無いですが、CWやSSBのオンラインログ自動送信が出来るので人によってはとても便利なソフトですね。

あと、私の環境ではHAMLOGのHamlog.hdbのファイルパスを指定できなかったので、一時的にF:ドライブにHamlog.hdbを移してテストしました。作者のJA2BQXさんに問合せしています。
(9月30日 Hamlog.hdbのパス設定に全角があるとうまくいかない問題がありましたが、ver1.01で改善されました。)

オンラインログへの自動送信機能はeQSLの場合、JTDXから、JTAlertから、JTLinkerから、今回のthw2LogBookからなど多くの手段があるので、どれを使うか悩ましいですね。
私はJT_LinkerがHAMLOGのQSL欄情報の自動記録をしてくれるので便利ですが、同時に使うソフトを少なくしたい方はJTDXで送信してHAMLOGのJT-Get'sを使うのがシンプルで良いと思います。
CWやSSBの自動送信を行いたい方はthw2LogBookが良いと思います。