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昔書いた記事「WSJT-XによるFT8運用環境向上(その6) LoTW登録」の改版記事です。
パソコン画面のキャプチャ画像が小さくて見にくかったので、キャプチャ画像を差替えて内容を見直しました。
LoTWはARRLの公式電子ログでTQSLというソフトを使って登録、ログのアップロードを行います。
LoTWにログをアップロードするとDXCCアワードなどの申請を行えます。
1. TQSLインストールと コールサイン証明書リクエスト
ARRLホームページのLogbook of the Worldページにアクセスします。

左側の「TQSL Download」からTQSLをダウンロードします。
現時点のバージョンは TQSL 2.5.8 for MS Windows(ファイル名 tqsl-2.5.8.msi) でした。Go Nowでダウンロードされます。

tqsl-2.5.8.msiをインストールします。インストール先はデフォルトのままとしました。
デスクトップに出来たTQSLのアイコンからTQSLを起動します。
起動すると以下の画面が表示されます。

「はい」を選ぶとコールサイン証明書のリクエスト画面が表示されます。次へ

コールサイン、国名、期間を設定します。
期間は開始をデジタル通信を始めた月からにしました。終了は空白にすれば最長の3年になります。次へ

名前、住所、国名を入力して、次へ

メールアドレスを入力して、完了

確認画面で「はい」。

証明書リクエストがアップロードされます。
証明書のリクエストを行うと、確認メールが届きます。
以上で証明書のリクエストが終わりました。
2. 証明書類の送付
次に、電子メール添付で局免許の画像と名前を示す公文書(運転免許証、パスポート、従事者免許証など)の画像(jpeg,pdfなど)を LoTW-help@arrl.org に送信します。
添付画像は1MB以下になるよう圧縮してください。
メールの内容は、以下のようなもので大丈夫だと思います。
To: LoTW-help@arrl.org
Subject: LoTW request
内容:
This is certificate request.
Callsign: JA4JOE
3. TQSL設定
証明写真を送信してからしばらくするとコールサイン証明書(tq6ファイル)が添付された認証完了メールが送られてきます。(米国のビジネスアワーに処理されるので、休日だと時間がかかります。)
メールにはLoTW webサイトのパスワードが記載されているので消さないでください。

コールサイン証明書を適当なフォルダーに保存します。
続いて、TQSLを起動してコールサイン証明書を読み込みます。
「コールサイン証明書を読込み」を選択して、tq6ファイルを読み込みます。

読込が完了すると証明書のマークが金メダルに変わります。

証明書のプロパティーを表示すると有効期限などの情報が表示されます。

次にTQSLで「新しい局の所在地を作成」を行います。

グリッド、IOTA番号を設定して「次へ」

Prefecture、Cityを選択して「次へ」

局の所在地名称(私はMukoushimaとしました。)を入れて「完了」

局の所在地に「Mukousima」が表示されます。

以上でTQSLの設定は完了です。
(補足:コールサイン証明書について)
(1) コールサイン証明書保存
パソコントラブルなどでTQSLの再インストールを行う場合に備えて、コールサイン証明書(.p12)を保存しておくと良いです。

(2) コールサイン証明書の更新
コールサイン証明書の有効期限は3年です。有効期限が近づいたら更新が必要です。
LoTW コールサイン証明書更新
(3) TQSLの再インストール
パソコンが新しくなったなどでTQSLを再インストールする場合、バックアップファイルを作って設定情報を引き継ぐ事ができます。
TQSL 引っ越し 再インストール
4. LoTWへのログイン確認
LoTW Webサイト Log on to Logbook of the Worldでコールサインとパスワードを入力してログインします。パスワードはARRLから送られて来た認証完了メールに記載されていたものです。

トップ画面です。

ログイン出来たらパスワードを変更しておきましょう。
Your Account --> Change Password

5. QSOログをアップロード
TQSLの設定が完了したら、LoTWのQSOログをアップロードできるようになります。
アップロードできるQSOログはWSJT-XもしくはJTDXなどのADIFファイルです。
・WSJT-X ユーザーディレクトリ\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
・JTDX ユーザーディレクトリ\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi
SSBやCWなど他のモードのログもLoTWにアップしたい場合は、HAMLOGから変換してからアップロードすれば良いと思います。
参考:ADIF Master による ADIFファイル正規化
TQSLの「ログの操作」タブで「ログに署名し、LoTWに自動的にアップロード」を選びます。アップロードするログファイルを指定します。

確認画面が表示されます。「OK」

アップロードする期間を設定します。1回目はすべてのログをアップロードするので空欄で良いと思います。

既にアップロード済みのログと重複しているとエラーが表示されますが、新規ログのみアップロードすれば大丈夫です。
アップロードが終わるとステータスログに「このメッセージを確認したら、このプログラムを終了してもかまいません。」と表示されます。

以上でアップロード完了です。
今後は新しいログを同じ手順でアップロードすれば良いことになります。
重複してアップロードしないよう、どこまでアップロードしたかメモしておいて、次回はそれ以降のログのみアップロードすると良いです。
(おまけ)
私は現在、ADIFファイルからのアップロードではなく、JT_Linkerを使って交信終了と同時にアップロードする方法にしています。
JTDX/WSJT-XとHAMLOGを連携するJT_Linkerのインストールと設定(改版4)
6. LoTW ログ参照
LoTWにログインします。
メニューバーの「Your QSOs」を選んで、参照したい期間を設定して「Submit]をクリックします。

指定期間のログを参照できます。QSL欄に国名が入った局は相手からもログがアップロードされた交信成立局(Confirmed)です。

LOTWのサイトからDXCCの確認や申請も出来ます。
Award --> Select DXCC Award Account

以上、LoTW登録とTQSLの使い方でした。
コメント
コメント一覧 (8)
交信すると直ぐにTQSLでアップロードするのですが、1日経ってもLOTWに反映されないため、何かトラブったのかと色々と思い悩んでいたのですが、LOTWの処理待ちだったようです。2021年11月5日時点で100万以上のQSOが処理待ちってことですね。
http://www.arrl.org/logbook-queue-status
再アップロードしなくて良かったです(汗)
JA4JOE
が
しました
超ローカルですが、なかなかお会いできないですね。
情報ありがとうございます。
LoTWは反映まで時間がかかる事がありますが、1日以上かかるのはひどいですね。
現在も7時間くらいかかっているようです。
早く解消すると良いですね。
JA4JOE
が
しました
とても分かりやすく、すぐに登録完了いたしました。
ありがとうございます。
JA4JOE
が
しました
始めまして、昨年暮れからFT8始めたばかりのショボショボです。
3/3日にLoTW申請リクエストしてやっと3/9日証明書が来ましたので早速登録続きをしました。
とても詳しく丁寧で分かりやすくおまけなんか参考になります。
で、やっとここまでたどり着けましたどうもありがとうございました。
JA4JOE
が
しました
以下、御質問が、御在います。
宜しく御解答戴ければ幸甚です、何卒、宜しくお願い致します。
Select QSOs to list の四角い画面の一番下段に
Clear Form
AWard Accounto という画面が、当局のPCには、出てきません、
どうしたらいいのか、途方に暮れております、宜しく御指導
いただければ幸いです。
敬具
JA4JOE
が
しました
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