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(2022年9月28日)HAMLOGのJT-Get'sが改版されていたので新しい記事を書きました。今後は新しい記事を見てください。
 JT-Get's機能によるWSJT-X/JTDXとHAMLOGの連携(改版5)



(旧記事も残しておきます。)
Turbo HAMLOGが進化して、WSJT-XやJTDXの交信結果を入力ウインドウに自動転送するJT-Get's機能が追加されました。
この機能を使えば、JT_Linkerなどのログ転送ソフトを使わなくても済むので、同時に使うソフトを減らせてシンプルな構成に出来ます。
以下、設定と使い方です。

1. HAMLOGの設定
HAMLOGを起動してJT-Get's画面を表示します。
 オプション-->JT-Get's
2021-09-30 (4).png
最初はWSJT-XのALL.TXTののあるフォルダーが表示されます。
HMLOG533_1.png
WSJT-Xの場合はこのままALL.TXTを選べばJT-Get's画面が開いてWSJT-XのALL.TXTが表示されます。
HAMLOG2.png
WSJT-XのALL.TXTが表示されない場合は、ファイルメニューからWSJT-XのALL.TXTを指定して開いてください。
 ファイル-->WSJT-X~ALL.txtを開く
2021-09-30.png

JTDXの場合はJTDXのALL.TXTを表示するようにします。
JTDXの場合はALL.TXTの候補フォルダー画面でファイルを指定せずに[キャンセル]で進んでJT-Get's画面を表示します。
 ファイル-->JTDX~ALL.txtを開く
HAMLOG3.png
JTDXの最新のALL.TXTを指定します。
HAMLOG4.png
JTDXのALL.TXTは毎月「年月_ALL.TXT」名で新しいALL.TXTが作られるので、今月のALL.TXTを指定してください。
JTDXの場合、JT-Get's機能では月が替わると自動的に最新のALL.TXTが開きます。

(注)JTDX側の設定でALL.TXTへのレコーディングを停止していると受信メッセージが表示されないので、設定を確認しておいてください。
 ファイル→設定→レポーティング ALL.TXTのレコーディング [デコードしたメッセージ]をチェック
JTDX1

これで、JTDX(WSJT-X)の受信メッセージがリアルタイムに表示されるようになります。
HAMLOG2.png
JT-Get's画面ではHAMLOGユーザーかどうかが分かります。メッセージをダブルクリックすると送信局がHAMLOGの入力ウインドウに転送されるのでHAMLOGの情報を見る事が出来ます。
メッセージの色はデフォルトではCQメッセージが緑色、自局宛メッセージが橙色で表示されます。

次にALL.TXT表示画面で、ログの自動転送の設定を行います。
 表示-->表示モードとリンク設定
2022-02-16 (2)

 [交信結果を入力ウィンドウへ転送する] をチェックします。
HAMLOG4.png
他の設定はデフォルトで良いと思いますが、私は上記画面の設定にしています。
[B4表示の重複なし] 同一バンド・モードで複数回交信しても1個だけの表示になります。
[行番号非表示] 行番号は必要無いので非表示にしました。
[B4表示の最大数] 最小が5で3などを指定しても5になります。
[交信時刻はTime_offを転送] 交信開始時刻に替えて交信終了時刻を転送します。
[時刻同期] 移動時などネットワークからの時刻同期が出来ない時に他局の時刻に同期することが出来ます。
[kHz未満をカットして転送] 他に、[周波数を全桁転送]、[周波数を転送しない]が選べます。
[入力ウィンドウに転送のみ] 他に、[QSOデータ登録確認有り]、[即QSOデータを登録]が選べます。
[色設定] メッセージの種類ごとに色を設定できます。

2021-09-30 (2).png
CQメッセージ[B4]をグレー、CQメッセージ[1st]をピンク、自局宛メッセージを赤にしてみました。
HAMLOG5.png
[戻る]で設定終了です。
以上で、JTDX(WSJT-X)のログがHAMLOGへ自動転送されるようになります。

行番号表示なしにしたので、行番号は表示されません。また、UTC欄の幅を調整して時分表示だけにしました。
HAMLOG6.png

2. 使い方
HAMLOGはJT-Get's画面を表示した状態で動かしておきます。
Shiftキーを押しながらJT-Get's画面を表示すると次回からALL.TXT画面が自動起動します。

(ALL.TXTの自動起動をやめるには再度Shiftキーを押しながらJT-Get's画面を表示します。)

JTDX(WSJT-X) で交信が終わって、LOG確認画面で[OK]を押すとHAMLOGの入力ウインドウに自動転送されます。
2021-09-30 (3).png
[Save] でHAMLOGのログに書き込みます。

なお、ツールバーの[CQのみ]でCQメッセージだけが表示されるようになります。
[Band] で現在のバンドのみでのBefore(交信済みかどうか)が表示されます。
HMLOG534a1.png
Band表示状態では7FT8(*)のように、QSL欄の3文字目が表示されるのでQSL受領かどうかが分かります。更にBand表示状態ではB4判定が現在のバンドのみになるので、バンドNew局のCQがピンク表示されて便利です。

また、Ver5.34aで追加された [Freq] で、選択した周波数のメッセージのみを表示します。
HMLOG534a2.png
注目したい局のメッセージを選択して [Freq] をクリックすると、その局の周波数(DT)の±5Hzの範囲で一致する局だけが表示されます。

以上、JT_Linkerなどの別ソフトを使わなくてもJTDX(またはWSJT-X)とHAMLOGだけインストールしておけばHAMLOGへログの自動転送ができるので、とてもシンプルになります。

(2022年2月16日追記)
Ver5.35aで[表示]にグリッドロケーター計算機能が追加されました。HAMLOG Ver5.35a バージョンアップ

(補足)
私の場合、WSJT-XとJTDXを切り替えて使っているのと、JTDXはIC-7000M、IC-7300M、IC-9700の3つのJTDXを同時起動できるようにしています。
このため、ALL.TXTとwsjtx.logが4つあるのでHAMLOGのログ情報自動転送機能は使いにくいので、引き続き JT_Linker を使っています。
(すべてのwsjtx.logにハードリンクを張れば可能ですが、複雑になるのでJT_Linkerの方が管理しやすいです。)

(2021年5月10日 追記)
作者のJG1MOUさんからコメントで「JT-Get's画面のUTC欄を時分表示だけにすると良いよ」と教えていただきました。