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(2022年10月18日)JT_Linker Ver.2022.06.20 に合わせた改版記事を書きました。今後は新しい記事を参照してください。 JT_LinkerでJTAlertのログ(ADIF)を参照する設定(改版2)

(古い記事も残しておきます。)
JTAlertを使っている場合、JTAlertのADIFファイルを「wsjtx_log.adi」というファイル名にしておき、JT_Linkerの[Decoder]設定でJTAlertのADIFファイルのパスを設定するとJTAlertがQRZ.comから取得したName、QTH情報を取り込むことが出来ます。
DX交信が多いなどで、QRZ.comのName、QTH情報を使いたい場合は、JTAlertのADIFファイルを指定すると便利です。

以下に手順を書いておきます。
説明はJTAlertのStandard ADIF Fileをwsjtx_log.adiにリネームして使う方法HAMLOGからADIFファイルを出力して新しくwsjtx_log.adiを作る方法を書いておきます。

(JTAlertのStandard ADIF Fileをwsjtx_log.adiにリネームして使う方法)
1. JTAlertのStandard ADIF Fileをwsjtx_log.adi にリネーム
最初にJTAlertの設定画面でStandard ADIF Fileの場所と名前を確認してメモします。
JTLinker5.png
いったんJTAlertを終了してStandard ADIF Fileをwsjtx_log.adi にリネームします。
JTLinker6.png
JTLinker7.png
JTAlertを起動してStandard ADIF Fileをwsjtx_log.adi に変更します。Enable Standard ADIF File Loggingをチェックしてください。
JTLinker8.png
OKで変更をセーブしてJTAlertを終了後、再起動します。
念のため、Standard ADIF Fileがリネームされている事を確認しておきます。Enable Standard ADIF File Loggingのチェックが外れている場合は再度チェックしてください。

2. JT_LinkerのDecoder設定
JT_LinkerのDecoder設定で、JTAlertでStandard ADIF File(wsjtx_log.adi)のディレクトリを設定します。以下ではWSJT-Xのパスに設定していますが、JTDXのパスに設定しても良いです。(両方同じパスを設定するとまずいです。)
JTLinker9.png
JTLinker10.png
以上で設定終了です。


(HAMLOGからADIFファイルを出力して新しくwsjtx_log.adiを作る方法)
JTAlertのログに抜けがある場合は、HAMLOGのログへの合わせ込み作業を行ってからJT_Linkerの設定を行います。
1. HAMLOGからwsjtx_log.adiを出力
HAMLOG画面で、検索→ [複合条件検索と印刷] を選びます。出力ファイル名は wsjtx_log.adi にします。
[レコード番号] を1からに設定、出力先を [ADIFファイル] を選択、[全角を除く] 、「GRIDSQUARE:」をチェックして、[検索無しボタン] を押します。
出力先はHAMLOGのディレクトリにしました。
HAMLOG1.png

2. ADIFファイルの正規化
ADIF Master による ADIFファイル正規化により出力したwsjtx_log.adiをADIF Masterで開いて、上書きします。

3. JTAlertのStandard ADIF File設定
JTAlertの設定でStandard ADIF FileをHAMLOGで出力したwsjtx_log.adi にします。ファイルのパスはHAMLOGのディレクトリーなので自分の環境に合わせてください。(私はOneDriveにHAMLOGを置いています。)
JTLinker2.png

4. JTDX(WSJT-X)のwsjtx_log.adiの更新
念のためJTDX(WSJT-X)のwsjtx_log.adiファイルを上書き更新しておきます。(リネームして元のwsjtx_log.adiファイルを残しておいた方が良いです。)

エクスプローラーでHAMLOGディレクトリーのwsjtx_log.adiファイルをコピーします。
2021-11-14 (1).png
JTDX(WSJT-X)でログディレクトリを開きます。
2021-11-14.png
JTDX(WSJT-X)のwsjtx_log.adiファイルに上書きコピーします。
2021-11-14 (2).png

5. JT_LinkerのDecoder設定
JT_LinkerのDecoder設定で、JTAlertでStandard ADIF File(wsjtx_log.adi)のディレクトリを設定します。以下ではWSJT-Xのパスに設定していますが、JTDXのパスに設定しても良いです。(両方同じパスを設定するとまずいです。)
JTLinker11.png
JTLinker3.png
以上で設定完了です。

QRZ.com登録局と交信するとJT_LinkerのNameとQTHにQRZ.comの登録情報が入るようになります。
JTLinker4.png
NameをチェックしておくとQRZ.comのNameがHAMLOGに転送されます。
私はDX局とのQSO時はチェックを入れて、国内局とのQSO時はチェックを外すようにしています。
国内局はQRZ.comにハンドルネームを登録されている方が多いので、HAMLOGの登録名を使うようにしています。HAMLOGユーザーではない場合は、JT_LinkerからNameをコピーして入れています。

以上です。