年末にバージョンアップを適用したばかりですが、WSJT-XとJTDXがバージョンアップされたので適用しました。

WSJT-X 2.5.2 --> 2.5.4
12月27日に2.5.3にしたら不調だったので2.5.2に戻しましたが、昨日付でバグフィックス版 2.5.4 がリリースされました。
「非標準のコールサインを使用しているステーションでQSOを実行しているときに、クラッシュが発生する原因となった欠陥を修復します。」
との事で JA4JOE/P のような / を含むコールサインの局と交信すると途中でWSJT-Xがダウンして、消える問題が解消されました。
また、hamlibが更新されてCI-V USB エコーバックをONにしないとエラーが出る問題が解消されました。

バージョンアップ後に交信してみました。/局との交信が出来ました。
WSJTX1.png

また、エコーバック OFFで立ち上げましたがエラーは出ませんでした。
hamlibが1月3日づけのものになっています。
WSJTX2.png

JTDX v2.2.157 --> v2.2.158
12月30日に v2.2.157 にバージョンアップしましたが、1月1日付で v2.2.158 がリリースされました。
JTDXもhamlibが更新されてアイコム機で「リグ電源オン」がOFFだとリグコントロールエラーが出る問題が解消されていました。

また、v2.2.158からWSJT-Xと同じようにhamlibがライブラリーとして提供されるようになりました。
JTDX2.png
これにより、hamlibがバージョンアップされた場合にlibhamlib-4.dllのみ差替えれば良くなります。
ちなみに、WSJT-X 2.5.4とJTDX v2.2.158のlibhamlib-4.dllを比較してみましたが、全く同じものでは無いようです。
WSJTX3.png
v2.2.158で交信してみました。問題なさそうです。
JTDX3.png
あと、間違ってるかも知れませんがSWRの表示がSWRが低くても表示するようになった気がします。
v2.2.157 ではアンテナチューナーでTUNEした状態では表示しなかった低いSWRが表示されています。
JTDX4.png
他に、改版履歴に
「FT8デコーダー:デコーダーの開始が遅いオプションを、デコーダーの開始が早いオプションに変更。これは受信したオーディオフレーム数が少ない状態でデコーダーを開始するため、低SNR信号が少なくなる可能性がある。音声データが不完全なため、デコードされない。SWLモードでは、Early Start of Decoderは適用されない。」
というのがあります。気になったので設定してみましたが、違いは分かりませんでした。どういう時に使うのでしょうね?
JTDX1.png

なお、ネット情報ではYAESU FTDX3000でWSJT-X、JTDXともにバンド切替後に受信が出来なくなる問題があるようです。
同じhamlibを使っているので、同じ問題が出るんですね。
最近のリリースではhamlibの問題が多いですが、hamlibは対象の無線機の種類が多いのでテストが大変なんでしょうね。

(おまけ)
開発チームのG4WJS Bill SomervilleさんがSK(Silent Key)になられたので、WSJT-X 2.5.3 からヘルプの「WSJT-Xについて」に以下の記述が追加されました。まだ、65歳だったんですね。(-_-;)
WSJTX4.png