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(2022年9月27日)JT_Linkerが機能強化されたので新しい記事を書きました。今後は新しい記事を見てください。
JTDX/WSJT-XとHAMLOGを連携するJT_Linkerのインストールと設定(改版4)
(旧記事も残しておきます。)
昨年7月の記事「JTDX/WSJT-XとHAMLOGを連携するJT_Linkerのインストールと設定(改版2)」の改版です。
1月20日付けのバージョンアップでHRDlogへのログ アップロードが追加されましたが、設定画面がだいぶ変わったので改版した新規記事を掲載しておきます。(設定画面の画像の差し替えが主で、内容は変わっていません。)
JT_LinkerはWSJT-XやJTDXと同時に起動しておくことで、交信ログ(wsjtx_log.adi)を監視して交信終了時にログ情報をHAMLOGに転送するソフトです。
eQSL、LoTW、ClubLog、HRDlogなどのオンラインログ(Web Log)への自動ログ アップロードと、それぞれのメンバーかどうかを判定してHAMLOGのQSL欄に自動記録する機能もあります。
1. JT_Linkerダウンロード
JT_Linkerを以下のホームページからダウンロードします。
http://ja2grc.clear-net.jp/~ja2grc/my_software/my_software.htm#JT_Linker
現時点の最新版はVer.2022.01.20でした。
JT_Linker Ver.2022.01.20 (インストーラ型 3,220kB)
2. インストール
ダウンロードしたファイルを起動してインストールを開始します。次へ

インストール先はデフォルトのまま。次へ

後で起動しやすいように「デスクトップ上にショートカットを作成する]をチェックしてインストールしました。次へ

インストール完了です。

(Quick Guide)
以下、設定と使い方について説明しますが、JT_Linkerの画面上でマウスを右クリックしてQuick Guideを表示する事ができますので、そちらも併せて参考にしてください。

3. 設定
設定は特に記述していない項目はとりあえず説明画面と同じにしてください。自分向けにカスタマイズしたい場合はQuick Guideを参考にして変更してください。
JT_Linkerを起動して [Setup]ボタンをクリックしてSetup画面を表示します。(1回目の起動時は自動的にSetup画面が表示されます。)

[Basic Settings]
コールサイン、グリッド、eQSLのパスワード、ClubLogのログイン情報、HRDlogのアップロードコードを設定します。
My Call_My_GLの横の[Set]を押します。

My Call、My GL、eQSL Pswd、ClubLog email adrs、ClubLog pswd、HRDlog Codeを入力してAddでリストに入れます。

My Call、My Gridは自局のコールサインとグリッドです。移動運用のために複数のCall/Gridを登録出来ます。
eQSL PswdはeQSL.ccのパスワードです。eQSLのアップロード機能を使わない場合は設定する必要はありません。
ClubLog email adrs、ClubLog PswdはClubLogのログイン用メールアドレスとパスワードです。ClubLogを使わない場合は設定する必要はありません。
HRDLog CODEはHRDlogのアップロードコードです。私はHRDlogは使わないので登録していません。
なお、Pswdの文字をクリックするとパスワードを確認できます。
[Save] で登録完了です。

[Decoder]
JTDXまたはWSJT-Xのファイルパスを登録します。

デフォルトで各デジタル通信ソフトの標準ファイルパスが入っているので、通常はそのままで使ってください。
ただし、WSJT-XとJTDXでログを共有している場合はどちらか一方のADIFフィルのみを指定してください。また、JTDXを複数起動するようにしている場合は、いずれかのJTDXのADIFファイルを指定してください。
以下はWSJT-XとJTDXでログを共有している場合に、WSJT-XのADIFファイルのみを指定している例です。(パス情報の取得に関しては 5. その他情報 (2) wsjtx_log.adi パス設定補足 を参考にしてください。)

(注)JTDX/WSJT-Xで一度もQSOしていないと、指定したパスの中にwsjt_log.adiファイルが無いため設定終了時にエラーになります。JTDX/WSJT-Xでログを書き込んでからJT_Linkerの設定を行ってください。
kHz(Cut under kHz) はチェックすると交信周波数のKHz以下がカットされてHAMLOGに転送されます。私はチェックしています。
[SubM]をチェックしておくとFT4やQ65通信のログがHAMLOGにFT4、Q65として通知されるので、チェックしておいてください。
[End]、[use S] はeQSL、LoTWへのログアップロード時の交信時刻に関する設定です。参考:JT_Linker LoTWメンバー確認機能が追加された 1. 交信時刻を分にする。
(おまけ JTAlertとの連携)
JTAlertを使っている場合、JTAlertのADIFファイルを「wsjtx_log.adi」というファイル名にしておき、JTAlertのADIFファイルがあるフォルダーのパスをWSJT-Xのログのパスの代わりに設定するとJTAlertがQRZ.comから取得したName、QTH情報を取り込むことが出来ます。
DX交信が多いなどで、QRZ.comのName、QTH情報を使いたい場合は、JTAlertのADIFファイルを指定すると便利です。
私の設定例です。JTAlertのADIFファイルをHAMLOGのフォルダーに置いているので、そこのwsjtx_log.adiを指定しています。

[Remarks]
Remarksのプルダウンリストの設定画面です。

Remarks1 欄およびRemarks2欄に入力する項目を設定しておくことができます。交信に使用したアンテナやリグ名を書いておいて、プルダウンリストから選択してHAMLOGのRemarksに転送するような使い方が出来ます。
マクロを使うとJTDX/WSJT-Xのログ確認画面で入力した「Tx出力」や「コメント」をHAMLOGのRemarksに転送する事が出来ます。
[WebLog]
eQSL、LoTW、ClubLog、HRDlogへのログ アップロード機能および、それぞれのオンラインログのメンバーかどうかを判定してHAMLOGのQSL欄に自動記録する機能に関する設定を行います。
[WebLog Common]
Weblog設定の共通項目の設定です。

Allow Internet Access Inrenet Accessを使うかどうかを設定します。チェックしないとeQSL、LoTWのユーザーリストはダウンロードされません。
オンラインログを使わない場合はチェックしないでください。Internet接続が無い場合もチェックしないでください。
オンラインログを使う場合はチェックして以降の設定を行ってください。
オンラインログを使わない場合は以降の設定は必要ありません。
Response eQSL/LoTW/ClubLog/HRDlogの有効判定/アップロード結果画面を設定時間表示します。2秒くらいが適当だと思います。
Default QSL Letters QSL欄の一文字目の初期値を設定します。通常は J にしてください。(紙のQSLカードは発行しないという方は N にしてください。)
File path of TQSL LoTWのアップロードを行うためのTQSLアプリのパスを指定します。デフォルトでTQSLアプリの標準パスが入っています。
Not record if this letter sets QSL 欄への文字書き込みを無効にする文字設定です。この場合、eQSL、LoTW、ClubLog、HRDLogそれぞれのQSL欄記入用文字の設定を「*」にするとHAMLOG QSL欄への書込みはされません。
(Multiple membership and uploaded letter of Weblogs)
2つ以上のオンラインログにログアップロードをする場合のHAMLOG QSL欄への転送文字を設定します。
Member of 2 or more 交信相手が2つ以上のオンラインログの有効メンバーなら、右の箱の文字「#」をHAMLOGのQSL欄の1文字目に転送します。
Uploaded 2 or more 2つ以上のオンラインログにアップロードする場合は右の箱の文字「#」または「$」をHAMLOGのQSL欄の2文字目に転送します。QSL欄の2文字目は相手がいずれかの有効メンバーの場合は「#」、すべて非メンバーの場合は「$」になります。
(参考)今は eQSL、LoTWは使ってないけど、使ってみようかなという方は以下を参考にしてください。
FT8運用環境向上 eQSL登録
FT8運用環境向上 LoTW登録
[WebLog Detail]
オンラインログ毎の詳細設定です。

(eQSL)
eQSL.ccへのログアップロードに関する設定です。
Verify membership 交信相手がeQSL会員登録をしていれば右の箱の文字「E」をHAMLOGのQSL欄の1文字目に転送します。通常使わないです。
Verify AG list 交信相手が有効メンバーなら右の箱の文字「A」をHAMLOGのQSL欄の1文字目に転送します。通常はこちらにします。
Last uploaded 設定した期間内にログをアップロードしているかで有効メンバーかどうかを判断します。
6か月、1年~5年の設定が出来ますが、1年以上アップロードしていない局はeQSLを使っていないと考えて良いと思うので私は1年にしています。
Upload eQSLにログを自動アップロードします。eQSLのみにアップロードした場合は右の箱の文字「E」または「e」をHAMLOGのQSL欄の2文字目に転送します。QSL欄の2文字目は相手が有効メンバーの場合は「E」、非メンバーの場合は「e」になります。
(LoTW)
LotWはTQSLアプリ経由でアップロードする仕組みです。TQSLがインストールされてログをアップロードできるように設定されていないといけません。(参考:FT8運用環境向上 LoTW登録)
Verify membership 交信相手が有効メンバーなら右の箱の文字「L」をHAMLOGのQSL欄の1文字目に転送します。
Last uploaded 設定した期間内にログをアップロードしているかで有効メンバーかどうかを判断します。
6か月、1年~5年の設定が出来ますが、1年以上アップロードしていない局はLoTWを使っていないと考えて良いと思うので私は1年にしています。
Same as eQSL 有効期限をeQSLと同じにします。
Upload LoTWにログを自動アップロードします。LoTWのみにアップロードした場合は右の箱の文字「L」または「l」をHAMLOGのQSL欄の2文字目に転送します。QSL欄の2文字目は相手が有効メンバーの場合は「L」、非メンバーの場合は「l」になります。
(ClubLog)
Log Search ClubLogのLog Search機能で確認して有効メンバーなら右の箱の文字「C」をHAMLOGのQSL欄の1文字目に転送します。
Last uploaded 設定した期間内にログをアップロードしているかで有効メンバーかどうかを判断します。
Same as eQSL 有効期限をeQSLと同じにします。
Upload ClubLogにログを自動アップロードします。ClubLogのみにアップロードした場合は右の箱の文字「C」または「c」をHAMLOGのeQSL欄の2文字目に転送します。QSL欄の2文字目は相手が有効メンバーの場合は「C」、非メンバーの場合は「c」になります。
(HRDLog)
Log Search HRDLogのコールサイン検索で確認して有効メンバーなら右の箱の文字「H」をHAMLOGのQSL欄の1文字目に転送します。
Last uploaded 設定した期間内にログをアップロードしているかで有効メンバーかどうかを判断します。
Upload HRDLogにログを自動アップロードします。HRDLogのみにアップロードした場合は右の箱の文字「H」または「h」をHAMLOGのeQSL欄の2文字目に転送します。QSL欄の2文字目は相手が有効メンバーの場合は「H」、非メンバーの場合は「h」になります。
[Web Log]設定例
以下に何パターンか設定例を載せておきます。なお、私はHRDlogは使っていないのでHRDlogの設定例は省略します。
(1) eQSL、LoTW、ClubLog、HRDlogのどれも使っていない場合
デフォルトのままで良いです。Allow Internet Accessのチェックが外れている事を確認してください。


以降の設定例ではeQSL/LoTWのVerifyとUploadは一緒に使う事にしていますが、独立した機能なのでどちらか一方のみを使う事もできます。例えばeQSLへのログアップロードはJTDXで行って、VerifyのみJT_Linkerを使うような使い方も可能です。
(2) eQSLのみ使っている場合
Allow Internet Access をチェックします。

Verify AG list の文字を「E」に変更します。Upload の「e」を「スペース」に変更します。(注:必ず1文字を入力してください。0文字や2文字はエラーになります。)

(3) LoTWのみ使っている場合
Allow Internet Access をチェックします。

Upload の「l」を「スペース」に変更します。(注:必ず1文字を入力してください。0文字や2文字はエラーになります。)

(4) eQSLとLoTWを使っている場合
Allow Internet Access をチェックします。
Uploaded 2 or moreの「$」は「スペース」に変更します。(注:必ず1文字を入力してください。0文字や2文字はエラーになります。)

eQSLとLoTWのVerifyとUploadをチェックします。

(5) eQSL、LoTW、ClubLogを使っている場合
私の設定です。Uploaded 2 or moreの「$」は「スペース」に変更します。(注:必ず1文字を入力してください。0文字や2文字はエラーになります。)

ClubLogはログ アップロードのみ行い、ClubLog会員かどうかはチェックしていません。(参考:ClubLogについて)

(補足:デフォルト設定について)
JT_LinkerのQuick Guide によると、それぞれの初期値は以下のようになっています。

初期値のままだと、eQSL、LoTW会員かどうかで、HAMLOGのQSLフラグの2文字目は以下のようになります。(eQSL、LoTWへログをアップロードしている場合。_はスペースです。)
eQSL非会員/LoTW非会員 J$_
eQSL会員/LoTW非会員 A#_
eQSL非会員/LoTW会員 L#_
eQSL会員/LoTW会員 ##_
作者の意図としては、Hamlog でQSLカード印刷をする時に「QSL 発行マーク済でも印刷」の欄に「el$」と記入して印刷する事を想定しているそうです。なるべくデフォルト設定のまま使いたい方は、この方法を使われると良いと思います。
4. JTDX/WSJT-XとHAMLOG連携動作
以下の連携動作はそれぞれ[Web Log]設定例の設定をした場合の動作例です。
(1) eQSL、LoTW、ClubLog、HRDlogのどれも使っていない場合
JTDXによる通信で JT_LinkerとTurbo HAMLOGを起動しておくと、JTDXのログが書込まれた時点で自動的にHAMLOGのデータ入力画面に交信データが転送されます。
JTDXのログ確認画面の[OK]でログ(wsjt_log.adi)が書き込まれるとJT_LinkerがHAMLOGにデータを転送します。
(JTDXのログ確認画面)

(WSJT-Xのログ確認画面)動作はJTDXと同じです。

JT_LinkerがHAMLOGにデータを転送して、HAMLOGの登録確認画面が表示されます。HAMLOGで[はい]を選ぶとログが記録されます。

HAMLOGのQSLフラグは[J__」固定です。(Default QSL LettersがJの場合)
修正が必要な場合は[キャンセル]して修正後に[Save]してください。
(2) eQSLのみ使っている場合
HAMLOGへのログ転送前に、eQSL有効メンバーかどうかのチェック結果とアップロード結果の画面が表示されます。

HAMLOGのQSLフラグは以下のようになります。(_はスペースです。)
eQSL非会員 J__
eQSL会員 EE_
HAMLOG画面

(補足 QSLメッセージ)
JTDX/WSJT-Xのログ確認画面でコメントを記入してログに書き込むと、JT_LinkerがeQSLにQSLメッセージとしてアップロードしてくれます。

上記の確認画面ではモードと送受レポートが入っていますが、JTDX/WSJT-Xのレポート設定で入れる事ができます。参考: eQSLへのコメント入力
ログ確認画面で「TNX 3rd QSO. 」のようなメッセージを入れる事もできます。
QSLメッセージはeQSLのQSLカードに表示されます。

(3) LoTWのみ使っている場合
HAMLOGへのログ転送前に、LoTW有効メンバーかどうかのチェック結果とアップロード結果の画面が表示されます。

HAMLOGのQSLフラグは以下のようになります。(_はスペースです。)
LoTW非会員 J__
LoTW会員 LL_
(4) eQSLとLoTWを使っている場合
HAMLOGへのログ転送前に、eQSLとLoTWの有効メンバーかどうかのチェック結果とアップロード結果の画面が表示されます。
eQSL会員/LoTW会員の場合

eQSL非会員/LoTW非会員の場合

HAMLOGのQSLフラグは以下のようになります。(_はスペースです。)
eQSL非会員/LoTW非会員 J__
eQSL会員/LoTW非会員 E#_
eQSL非会員/LoTW会員 L#_
eQSL会員/LoTW会員 ##_
(5) eQSL、LoTW、ClubLogを使っている場合
HAMLOGへのログ転送前に、eQSL、LoTWの有効メンバーかどうかのチェック結果とeQSL、LoTW、ClubLogへのアップロード結果の画面が表示されます。(ClubLog会員の確認はしていません。)

ClubLog会員の確認はしていないので、HAMLOGのQSLフラグはeQSLとLoTWを使っている場合と同じです。
eQSL非会員/LoTW非会員 J__
eQSL会員/LoTW非会員 E#_
eQSL非会員/LoTW会員 L#_
eQSL会員/LoTW会員 ##_
HAMLOGのQSLフラグの転送例です。QSLをNにする場合以外はJT_Linkerが自動でQSLフラグを記入してくれます。

(参考 私のQSLフラグの使い方)
別記事にしたので参考にしてください。オンライン ログとQSLカードの運用について
5. その他情報
(1) JT_LinkerのADIFファイル読込エラー
ブログへのコメントやメールで「JT_LinkerでADIFファイル読込エラーが発生する」との相談を受ける事があります。
JT_Linkerは起動時にWSJT-X(またはJTDX)のADIFファイルを読み込みますが、ADIFファイルに異常があるとエラーになります。
私もJTDX+JT_Linkerの環境でエラーが発生したことがあります。
その時は、HAMLOGから出力してコピーしたADIFファイルに漢字が含まれていたために発生していたので、HAMLOGからのADIF出力を[全角を除く]で行えば良いことが分かりました。
ADIFファイルのせいでJT_Linkerがエラーになる場合、ADIFファイルをADIF MasterというADIFファイル編集ソフトで一度開いて上書きする事で、エラーが発生しなくなる事が多いです。JT_Linkerがエラーになる場合は、以下の記事を参考にして正規化をやってみてください。
ADIF Master による ADIFファイル正規化
(2) wsjtx_log.adi パス設定補足
JT_Linkerは初期状態でwsjtx_log.adiのファイルパスが入っていますが、変更したい場合はJTDX/WSJT-Xのプログラムからwsjtx_log.adi のあるディレクトリを開いてパスを取得する事が出来ます。
以下はJTDXの画面ですが、WSJT-Xでも同じです。

エクスプローラーのアドレスバー上で右クリックしてパス情報をクリップボードにコピーできます。

コピーしたパス情報をJT_LinkerのJTDX/WSJT-Xのパス情報に貼りつければ良いです。
(3) JTDX/WSJT-X、HAMLOG、JT_Linkerの起動
JTDX/WSJT-Xを起動時にJT_Linker、HAMLOGを起動しておく必要があります。JT_Linkerの起動を忘れていると、HAMLOGへのログ自動転送が行われないので注意が必要です。
JTDX、HAMLOG、JT_Linkerを一括で起動するためのバッチファイルを作っておくと便利です。
JTDX用のバッチファイル
[FT8_JTDX.batの内容]
echo JTDX、HAMLOG、JTLinker起動バッチ
start C:\JTDX\JTDX\bin\jtdx.exe
start C:\Hamlog\Hamlogw.exe
start C:\PROGRA~2\JA2GRC\JT_Linker\JT_Linker.exe
WSJT-X用のバッチファイル
[FT8_WSJTX.batの内容]
echo WSJT-X、HAMLOG、JTLinker起動バッチ
start C:\WSJT\wsjtx\bin\wsjtx.exe
start C:\Hamlog\Hamlogw.exe
start C:\PROGRA~2\JA2GRC\JT_Linker\JT_Linker.exe
(4) eQSL、LoTWメンバー情報
JT_LinkerではeQSLメンバー、LoTWメンバーの有効判定にそれぞれ、以下の情報を使います。
eQSL AGメンバーリスト AG Member List Dated
LoTWメンバーリスト lotw-user-activity.csv
eQSLのAGメンバーリストはAGメンバーのみなので、本人確認が終了している局のみが有効になります。(参考 WSJT-XによるFT8運用環境向上(その4)eQSL登録)
eQSLメンバーリスト、LoTWメンバーリストには最終ログアップロード年月日が入っているので、JT_Linkerでは設定された期間より古い局は無効と判定します。
また、eQSLでは開始/終了日がQSOの日付と一致しないメンバーはeQSLメンバーリストの最終ログアップロード年月日が0000-00-00になっていて、無効になります。
(参考 eQSL.cc AGメンバーリスト、追加アカウント、コメント)
(5) 設定を初期化する
(2月21日追記) このブログを見てJT_Linkerを使い出したかたから、「JT_Linkerがおかしくなって困っている」という相談をいただく事があります。
設定を見直しても治らない場合は、設定を初期化して再設定する事をお勧めしています。
設定の初期化はJT_Linkerの画面上でマウスを右クリックして「設定を初期化する」を選んで行います。

設定を初期化後に設定をやり直せば復旧する事が多いです。
心配な人は「設定ファイルに保存する」を行っておけば、「設定ファイルから復元する」で設定を元に戻すことができます。
(終わり)
以上、JT_Linkerが進化してとても便利になりました。
HAMLOGがHAMLOG(Ver5.32~)からHAMLOG自体にJTDX/WSJT-Xとの連携機能が追加されてJT_Linkerを使わなくても連携できるようになりましたが、eQSL、LoTWを使っている方はJT_Linkerを使うほうが便利そうです。
ただ、高機能化すると設定が難しくなるので、ちゃんと動かすまでのハードルが高くなりますね。(^^;
初心者には最初はHAMLOGの連携機能をお勧めしたいと思います。
JT_Linkerの高機能化で本記事も従来に比べて長編になってしまいました。
最後まで読んでいただいた方に感謝します。お疲れさまでした。(笑)
最後に、素晴らしいソフトウェアを提供してくださっているJT_Linker作者のTaka(JA2GRC)さんに感謝します。
(2022年6月10日 追記)Ver.2022.01.20は以下の問題があります。
1. HAMLOGにHis,Myのレポートが記録されない。設定のWeblog Commonの[Allow Internet Access] にチェックが無いと発生。(Ver.2002.01.20ctで対策されたが、まだ発生するという報告有り)
2. FT4で交信後にFT8に戻ってもFT4のままになる。
私の環境では1.は発生していませんが、2.は発生しています。FT4での交信はたまにしかしませんが、FT4で交信するとその後ずっとHAMLOGにFT8がFT4として記録されるので困ります。
私はHRDlogは使っていないので、修正版が出るまで以前の Ver.2021.07.13f を使う事にします。
コメント
コメント一覧 (2)
JA4JOE
が
しました
いつもコメントありがとうございます。
暇にまかせて書いてますが、お役に立てば書きがいがあります。
JA4JOE
が
しました
(お願い)質問はメールではなく、コメントでお願いします。