デジタル簡易無線局の登録申請を行ったので記録しておきます。

先の記事「向島蓬莱桜保存会 トランシーバー購入」で向島蓬莱桜保存会でデジタル簡易無線トランシーバーを購入した話を書きましたが、デジタル簡易無線は登録申請が必要なので私が申請を行う事になりました。(^^;
アマチュア無線局の申請はよくやってますが、デジタル簡易無線局はやったことが無いので調べながらやりました。

アイコムのページに以下の資料がありました。
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3台なので包括登録申請を行う事になります。包括登録の場合、最初に登録申請を行って登録状を受取ってから開設届を出します。免許状では無くて登録状なんですね。

総務省の電波利用電子申請届出システムを使って申請しましたが、アマチュア無線のLiteとまったく違うものでマイナンバーカードを使います。
パソコンに専用アプリをダウンロードして申請しますが、マイナンバーカードを使うのでパソコンにICカードリーダーが接続されている必要があります。

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最近マイナンバーカードを使う場面が多いですね。確定申告、健康保険証、新型コロナワクチン接種証明など。

以下、手順を記録しておきます。

1. 電子申請アプリインストール
電波利用電子申請届出システムのトップから「電子証明書方式」を選びます。
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「電子申請アプリケーションのダウンロード」を選びます。
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オンライン版ダウンロードのページに飛びます。
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「オンライン版インストーラ」をダウンロードします。
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ダウンロードした「DShinsei_CO_setup.exe」を実行して「電子申請・届出システム」をインストールします。
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2. ユーザー登録
「電子申請・届出システム」を起動して「新規ユーザー登録」を行います。
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申請者情報、連絡先を記入します。
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会長を登録するとややこしそうなので、私が無線連絡部長で代表と言う事にして私の名前と住所を登録しました。(笑)

「次ページ」で先に進んで内容確認後、マイナンバーカードによる「署名」を行います。
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カードリーダーにマイナンバーカードをセットして送信します。
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マイナンバーカードのパスワードを入力します。
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無事にユーザー登録が出来ました。
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すぐに登録完了通知メールが来ました。

次にメイン画面から「ユーザー管理」--->「ID/パスワード確認」を行います。
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電子申請・届出システムへのログインに使うので、ユーザーID/パスワードを控えておきます。
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以上でユーザー登録は完了です。

3. 登録局申請
いよいよ申請です。
メイン画面の「作成」から申請書を作成します。
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申請種別は登録局申請を選びます。宛先は自地域の総合通信局長、担当部課は空欄、申請区分は新設申請、無線設備の規格はデジタル簡易無線局を選びます。
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OKで進み、申請者は「自動入力」でユーザー登録した情報を読み込みます。
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欠格事由はなし。無線設備を設置しようとする区域または移動範囲は「全国総合通信局(全国)」で全国を入力しました。
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ここで、各総合通信局の選択をチェックして「編集」で備考欄に「陸上及び日本周辺海域」と記入します。
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IC-DPR6は陸上/海上用無線機ですが、陸上/海上/上空用の場合は「陸上及び日本周辺海域及び上空」と書くようです。
なお、備考の記入は不要なのかも知れません。11総合通信局ぶん入力するのは結構大変です。(^^;

次に周波数および空中線電力を入力します。電波の型式等情報は入力しません。周波数詳細を「追加」で入力します。
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入力形式を「バンド形式」を選んで周波数と間隔を入力します。「波数自動計算」で波数が30になります。OKで確定します。
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空中線電力は5Wにします。
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OKで申請書画面に戻ります。約款は入力しません。
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申請手数料2150円は電子納付しか無いようです。電波利用料の告知先は申請者と同一をチェックします。
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申請の内容に関する連絡先、添付書類は不要なので入力しません。
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「次ページ」で進んで運用開始の予定期日、開設の目的などを入力します。
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ちなみに、開設の目的は個人の場合、「個人的用務のために無線局を開設したく申請します。」とするようです。

無線局の目的・通信事項一覧は入力不要です。見込み開設局は今回3台なので3局にしました。
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「入力完了」します。
登録局申請画面で「名前をつけて保存」で申請ファイルを保存しておきました。
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念のため、「内容確認」をしておきました。申請ファイルの内容がブラウザで表示されます。
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「署名」で次に進みます。
入力方式を「リストから選択」にして、ユーザーIDを選択して送信します。
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マイナンバーカードのパスワードを入力します。
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送信が完了して申請が終わります。
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以上で登録申請は完了です。申請:届出 到達のお知らせメールが来ます。

念のため、申請履歴照会を行っておきました。
電波利用電子申請届出システムから「照会・変更」を行います。
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電波利用電子申請届出システムへのログインはーザー登録を行った際に控えたID/パスワードを使いますが、最初のログイン時にパスワード変更を求められたのでパスワードを変更しておきました。
申請履歴照会を行います。
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問い合わせ番号を入力して検索します。
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状態が到達になっていました。
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4. 手数料納付
申請翌朝に申請手数料の納付案内メールが来ました。ずいぶん早いですね。(^^;
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電波利用電子申請届出システムで納付情報照会を行います。
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問い合わせ番号で検索して、収納機関番号、納付番号、確認番号を控えます。
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続いて、取引銀行のネットバンキングでPay-easyから支払いを行いました。後で会計さんに費用請求するので印刷しておきました。(^^;
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電波利用電子申請届出システムの納付情報照会を行うと納付状態が納付済になりました。こちらはネット取引なので早くて当たり前?
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申請履歴照会で状態が審査中になりました。
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以上で審査を待つのみになりました。アマチュア無線は1週間程度かかりますが、デジタル簡易無線はどのくらいかかるのでしょうね。

5. 返信用封筒送付
(追記 2025年10月)デジタル簡易無線の免許状は2025年10月1日から電子化され、紙の免許状は廃止されました。このため、返信封筒の送付は必要ありません。免許状は総務省電波利用電子申請システムから参照できます。電子申請の手数料も減額されました。

(元記事)
申請から3日後に中国総合通信局から電話があり、返信用封筒を送るように言われました。
アマチュア無線の申請では審査終了になってからメールで返信用封筒送付の指示が来たと思いますが、デジタル簡易無線の登録申請は違うのですかね。
早く登録状を送ってあげようと気をきかせてくれたのかも知れませんね。(^^;

さっそく返信用封筒を送りました。
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また郵便番号位置がずれました。次回から郵便番号は手書きにします。(^^;

6. 申請完了
・1月24日(月)申請(1月17日)から一週間後に審査終了になりました。
どうやら登録状を発送したら審査終了になるようです。申請と同時に返信用封筒を送ればもっと早かったかも知れませんね。(^^;
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・1月26日(水)登録状が届きました。
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次は開設届の提出ですが、開設届の手続きは別記事にしました。

(補足)
申請した後で気づいたのですが、アイコムのページにある記入例に「自治会や消防団などの代表者名義で申請する場合は、団体の規約と名簿の写しも必要になります。」とありました。
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今回の場合、私を代表者にしたので必要無かったのかも知れませんが、団体での申請の場合は規約と名簿を添付する必要があるかも知れません。蓬莱桜保存会には規約なんて無いので必要と言われたら困るところでした。(笑)

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