3月1日づけでJTDX 2.2.159がリリースされていました。1月1日にJTDX 2.2.158がリリースされたので2か月ぶりのバージョンアップです。
今回からダウンロードページがSOURCEFORGEに変わっています。
旧ダウンロードページ https://www.jtdx.tech/en/
新ダウンロードページ https://sourceforge.net/projects/jtdx/

旧ページには何も書かれていないのでバージョンアップに気が付かない方が多い気がします。
何でサーバーが変わったんでしょうね。
サポートページも1月にfreeforums.netに変わりましたが、サーバー管理が大変なのでどちらも無料の専用サービスに変えたのかも知れませんね。

新しい
SOURCEFORGEのJTDXダウンロードページです。
JTDX_2.2.159を開きます。
JTDX1
Microsoft Windowsを開きます。
JTDX2
16-bit_audioを開きます。
JTDX3
jtdx-2.2.159-win64.exeをダウンロードします。(32bit版Windowsの方はwin32を使ってください。)
JTDX4
ダウンロードページが分かりにくくなりましたが、ダウンロード後のインストール作業は従来と同じです。

インストールして交信してみました。
JTDX5
問題なさそうです。
JTDX 2.2.159の変更内容です。
--------------------------------------------------------------------------- Changelog
JTDX 2.2.159 2022-03-01
変更ログ:
TCI ESDR2の既知の問題:ESDR2でJTDXを起動すると、ESDR2で分割が有効になりJTDXで分割リグオプションが無効になる構成で問題が発生します。この問題はESDR2ソフトウェアでのみ修正できます。

-TCI:TCIオーディオでテストpttを修正
-TCI:JTDXの起動または帯域変更後、最初の不完全な間隔をデコードしてみてください
-TCI:遅延を処理するためのより良い方法、idesdrをoffに変更したときに分割を復元する
-TCI:JTDX構成へのパッチSplitNoneおよびSplitFake It
-TCI:ESDRバンドメモリに対応するためにコードが作り直されました
-TCI:Thetis HPSDR CAT overTCIをサポートするための変更
-TCI:JTDXを閉じるときにESDRモードを開始モードに復元し、JTDXを開始するときに正しいドライブ値を設定します
-FT8デコーダー:QRM環境でのCQ信号認識の向上
-FT8デコーダー:QSOでのラグの削減、平均ラグの削減
-FT8デコーダー:バグ修正、CQマスクは非標準のmycall構成で使用される
-FT8デコーダー:非標準のDXCall構成で標準のcallsignを使用してCQ信号の平均化を有効にします
-FT8デコーダー:CQ信号をデコードするための感度が向上しました
-FT8デコーダー:標準のmycall構成でオペレーターのCQに対する回答をデコードするための感度が向上しました
-FT8デコーダー:APマスクの使用法の複数の変更
-FT8デコーダー:誤ったデコードのフィルタリングにおける複数の変更
-FT8デコーダー:iaptype1の誤ったCQデコードのフィルタリングのバグを修正
-FT8デコーダー:平均DT計算でメディアンフィルターを使用し、平均DT計算を作り直しました
-FT8デコーダー:プレフィックスからグリッドへのマッピングを更新、リビアのプレフィックスからグリッドへのマッピングのバグを修正
-FT8デコーダー:遅延値を減らすためにデコーダーを早く開始します
早期開始-0.5 ..信号損失のない0.68秒のDT範囲
通常の開始-0.5 ..信号損失のない0.97秒のDT範囲
SWL(レイトスタート)-0.5 ..信号損失のない1.54秒のDT範囲
-FT8デコーダー:SWLおよびアーリースタートモードでのオーディオ.wavファイルのデコードを修正
-FT8デコーダー:同期またはモード変更後の平均DT計算のファストトラック
-AutoSeq:自動選択のためにmycallを使用して5分間着信を振り返る機能を追加しました
-AutoSeq:簡略化されたカウンターの実装
-AutoSeq:再送信カウンターの問題を修正
--Fox / Hound:HoundTX周波数制御のFT8共通バンドガードインターバル要件を-3 .. 3KHzの丸められた値の範囲から-2 .. 3 KHz1に緩和します。
-テキストフィルター:「自分の大陸内のメッセージを隠す」フィルターを改善
-UDP応答:ウィンドウポップアップオプションの下でタスクバーを上げるように移動します
-重複した「UDP返信」メッセージに重複した「ステータス更新」メッセージで応答します。
  また、重複した「ステータス更新」メッセージは、DXコールウィンドウにすでに配置されているcallsignを含む「UDP応答」メッセージを受信した場合に送信されます。
-WSJT-Xコードを追加します:継承されたハンドルがWindowsで問題を引き起こすのを避けるためにQProcessをラップします
-JTDXリグスプリットモード:トランシーバーでVFOA周波数が変更された場合のVFOB周波数の設定を修正
-JTDXの開始時に正しい電力値を設定します
-フリーテキストメッセージ用に表示される国名/プレフィックスへのパッチ
-ARRLRTTYコンテストメッセージの解析を修正
-デコードされたテキストラベルの高さを修正
-HamlibPTTポート共有が[設定] / [無線]のオプションに移動しました
-インストール手順を更新しました
-デフォルト値を変更して、JTDXの最初の起動をより快適にしました
-1.00 SWRを表示し、SWRの表示形式をx.xxに変更します
-cty.datによる国名認識の改善
-JTDXWebサイトのリンクが更新されました
-ALL.TXTにTXAF周波数記録を追加します
-20220228現在のALLCALL7.TXT更新、20220222現在のbig cty、20220221現在のLoTWリスト更新
-新機能:ユーザーはメインウィンドウUIの[同期]ボタンを使用してRXオーディオストリームの信号への同期をトリガーできます。ツールチップが追加されました。翻訳が必要です。

マウスの左ボタンをクリックすると、JTDXの内部時間がシフトし、着信RXオーディオストリームへの信号へのデコーダーの同期が向上します。
2つのシナリオがサポートされています。
-大まかな同期。ウォーターフォールにシフトされた信号があり、デコードされた信号がない場合、最小電力値がデコーダーで使用され、間隔の開始までのタイムシフトが評価されます。
-前の間隔でデコードされた信号があり、平均DTが-0.19 .. 0.19秒の範囲外である場合、より正確な同期。 JTDXタイムシフトには平均DT値が使用されます。
大まかな正確な同期の2つの結果として生じる試行の間に、少なくとも5つの間隔のギャップを維持することをお勧めします。
現在および次の間隔のデコードは、タイムシフトによって中断される可能性があります。

ノート:
-コンピュータのクロック差が7.5秒を超える場合、間違った間隔でスポットを報告する可能性があります。また、QSOの開始/終了時間が影響を受ける可能性があります。
-SDRソフトウェアでのバッファリングによって引き起こされるRXオーディオストリームの遅延を補正しようとすると、TX信号のDTが間違った方法で影響を受けます。

マウスの右ボタンをクリックすると、JTDXの内部時刻がシステム時刻に戻ります。

同期ボタンをマウスの左ボタンでクリックすると、「送信を有効にする」ボタンと同様に、緑色の「実行状態を待機中」になります。
デコードの終了時に同期の実行が発生します。デコードが終了すると、JTDXは同期ボタンの外観を変更します。

同期ボタンがマウスの右ボタンでクリックされると、すぐに実行され、同期ボタンにアクセスします
間隔が終了するまで無効になり、プッシュされていることを表示し、同じ間隔でプッシュが重複する可能性を防ぎます。

これは1回の実行であり、次の実行は必要に応じてマウスのボタンによって再度トリガーされます。

-翻訳の更新
--------------------------------------------------------------------------- ここまで

TCI関連の変更はSDRソフトウェアを使ってないので私には関係無いですが、FT8デコーダーの改善項目が沢山あります。JTDXはデコード性能が高いですが、更にデコード性能が上がったのでしょうかね。
Autseqの変更は内容がよく分かりませんが、CQを出して複数局が応答してきた時に一局と交信終了後に他の局に応答する機能のようです。詳細は使ってみて考えます。(笑)
(3月8日 追記)使ってみました。JTDX 2.2.159 着信振返り機能

SWR表示が1.00でも表示されるようになりました。

新機能で[同期]ボタンが追加されました。以前は[ヒント]ボタンでしたが、FT8モードでは使っていなかったので新機能に使う事にしたようです。
[同期]ボタンの説明です。
2022-03-05 (2)
この機能は移動時などネット環境が無い場合に使う機能で、他の局にJTDXの内部時計を合わせます。
HAMLOGやJT_Linkerにも同じ機能がありあますが、JTDXはボタン一発で使いやすそうです。

 HAMLOG:JT-Get's→表示表示モードとリンク設定時刻同期
 JT_Linker:[Setup]ボタン上でマウスの中央ボタンをクリックClick Adjust Enable
どちらもシステム時計を変えるので管理者権限で動作させないといけませんが、JTDXはシステム時計を変える必要が無いのでユーザー権限でも大丈夫です。
しかし、多数決方式なので皆が使ったら時計が狂った人が多数グループになって収拾がつかないですね。(笑)

その他に、私の使い方で問題がある変更に気が付きました。
JTDX 2.2.159でBand Avtivityウィンドウが微妙に変わっているようです。
Changelogには書いてありませんが、Band Avtivityウィンドウのメッセージの幅が広くなったようです。
私は1920x1080のディスプレイでJTDXを2つ並べて表示していますが、メッセージ右の空白が増えて国名表示のエリアが狭くなっています。
JTDXx2画面
JTDX 2.2.158では国名がJapanまで表示出来ていました。
v158
JTDX 2.2.159ではJapaまでしか表示されません。
v159
最近は記念局などで長いコールサインがあるのでメッセージ表示エリアを広げたのでしょうかね。
(追記) 右側の送信メッセージの幅も広くなっているようです。昨年10月のWSJT-X 2.5.1で「TxNメッセージが完全に表示されるようにする」変更がありましたが、同様にJTDXでも幅が広くなったようです。

私はJTAlertを使っているのでJTAlertのほうの国名を見れば良いのですが、微妙に変わったので気になりました。

また画面が変わったので、FT8運用開始 JTDX+HAMLOG(シンプル構成 改版2)を改版しないと行けません。暇なときにキャプチャ画像の差替えをやっておきます。