軽トラック、スズキ キャリーDA16T のリコール修理をしたので記録しておきます。
1か月くらい前にリコールの案内が送られてきました。
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冬野菜の植付が忙しかったので、しばらくほっておきましたが、10月14日にディーラーに行きました。
点検の結果、リコール該当のエンジンコントローラ(ECU)が搭載されていました。
すぐ交換してくれるのかと思ったら、「部品を取り寄せるので来週以降に再度来てください。」との事でした。

そして昨日、交換に行きました。
40分くらい待って交換してもらいました。交換後の説明ではエンジンコントローラを交換してプログラムの書込みを行ったそうです。
プログラムの書込み? 制御プログラムも変わったんですかね。
ECUは他車種と共通でモデルごとに違うプログラムを書き込んでるのかも知れません。

交換後のキャリーです。外観が変わったわけではないですが。(笑)
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今回のリコールの内容は、「エンジン制御用ECUの内部の、IC (集積回路) の製造管理が不適切なため、使用過程でIC内部で断線し、エンジン始動不能や走行中にエンストする恐れがある。」というものです。

(おまけのうんちく)
ICの後工程で樹脂モールドのパッケージにガス中で封入(封止)しますが、ボイド(隙間)ができたり水分が入ったりするとチップが酸化したりワイヤボンドが断線するなどの経年劣化で故障します。
昔はたまにあって、所属事業部の製品で不良ロットのICを使っていて回収騒ぎになった事がありました。最近でもあるんですね。
時間が経って発覚する事が多いので不良ロットのICを使った製品を特定するのが難しくて、対象を広げて確認しないといけないので大変です。
一般的にICやLSIのロット不良が発生しても、半導体メーカーは回収費用までは負担してくれないので装置メーカーは大被害です。
所属事業部の製品は通信キャリア向けの通信機で、最悪、補償騒ぎになるので大変でした。
車は人が出向いたり、引取りをしなくても、「ディーラーまで乗ってきて」と言えば済むので、まだましかも知れませんね。(対象車が4万台くらいあるので台数は比べ物になりませんが。)
事故が起こると大ごとですが、エンジンが停止するのは暴走するより良いかな。
でも、車をディーラーに持って行くためのガソリン代や手間はユーザー負担なんですね。(^^;
中にはガソリン代をよこせと言う人がいるかも。
待ってる間にコーヒーとお菓子が出たので、許してあげます。(笑)