(2024年7月)
本記事から「Windowsのハードリンクを使ってログファイルを共有する」部分のみを抜粋した記事を書きました。ハードリンクの設定方法のみ知りたい方はそちらをご覧ください。




2019年に書いた「WSJT-X JTDX ファイル共有 改善」の改版記事です。
FT8関連記事で内容の古いものを見直していますが、この記事も見直しておきます。

私はJTDXをメインで使っていますが、WSJT-Xも必要に応じて使っています。
JTDXのログとWSJT-Xのログの内容が違っていると、交信済みの局がB4にならないなどの問題が生じます。
このため、Windowsのハードリンクを使って両方のログが常に一致する様にしています。

JTDXを複数起動して使う方法については「JTDX+JTAlert 複数リグ切換え&同時起動(改版2)」に書きましたが、その記事でもWSJT-XとJTDXのログ(wsjtx_log.adi)の共有を設定しています。
しかし、JTDXの同時起動は必要ないけど、WSJT-XとJTDXの両方を使っているのでログを共有しておきたいという方も多いと思います。WSJT-XとJTDXのログファイル共有の手順のみの記事を書いておきます。

HAMLOGと各ADIFファイルを一致させる手順
HAMLOGのログを神様にしてWSJT-XとJTDXのログをHAMLOGのログと一致させます。
HAMLOGからADIFファイルを出力してWSJT-Xのwsjtx_log.adiにコピーして、Windowsのハードリンクを設定してWSJT-XとJTDXのログを共有します。
(JTDXとWSJT-Xが作るログファイルはwsjtx_log.adiの他にwsjtx.logがありますが、交信済みの判断にはwsjtx_log.adiが使われるのでwsjtx_log.adiのみ共有すれば良いです。)

1. HAMLOGからADIFを出力
 検索→複合検索条と印刷
 [レコード]を1からにします。「全角を除く」をチェックします。出力ファイル名を「wsjtx_log.adi」にします。
 [検索無し]で出力します。
Logkyouyu1

2. ADIF Masterによる正規化
HAMLOGで作ったadiファイルをADIF Master (ADIFファイルエディター)でいったん開いて上書きします。
 ADIF Master による ADIFファイル正規化

3. バッチファイルによるファイル共有
コマンドプロンプトからコマンド入力するのは大変なのでバッチファイルを作っています。
以下のバッチファイル(ADIF共有.bat)を作ります。
--------------------------------------- ADIF共有.bat -------------------------------------------
@echo HAMLOGのADIFをWSJT-XにコピーしてJTDXハードリンクを作る。
@echo 先にHAMLOGからwsjtx_log.adi(全角無し)を出力してADIF Masterで上書き保存しておく。
@pause
@echo WSJT-XとJTDXのadiファイル削除
del C:\Users\username\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
del C:\Users\username\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi
@echo ---
@echo HAMLOGからWSJT-Xへadiファイルをコピー
copy C:\Users\username\OneDrive\HAMLOG\wsjtx_log.adi C:\Users\username\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
@echo ---
@echo ハードリンク設定
@mklink /h C:\Users\username\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi C:\Users\username\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
@echo ---
@echo ハードリンク確認
@fsutil hardlink list C:\Users\username\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
@pause
------------------------------------------------------------------------------------------------------
バッチファイルはメモ帳などのテキストエディターに上記の内容をコピーして「ADIF共有.bat」などのファイル名で保存してください。バッチファイルは文字コードをSHIFT-JIS形式にする必要があるので、メモ帳で「名前を付けて保存」を行うときに [エンコード] をANSIにしてください。
usernameは自分のパソコンに合わせて変更してください。HAMLOGのフォルダーも自分のパソコンのHAMLOGフォルダーに合わせて変更してください。
Kyouyu1
バッチファイルを編集する場合はメモ帳で「ADIF共有.bat」を開いて編集してください。

バッチファイルではHAMLOGから出力した wsjtx_log.adiファイルをWSJT-Xにコピーして、JTDXのログからWSJT-Xのログにハードリンクを張ります。

「ADIF共有.bat」を実行(アイコンの上でマウス左ボタンをダブルクリックで起動)します。
実行結果です。
Logkyouyu2
以上でWSJT-XとJTDXのログが共有されます。

(補足1)HAMLOGを使っていない場合
HAMLOGを使っていないけどログを一致させたいという方は、WSJT-XのログとJTDXのログをマージしてからハードリンクを張れば良いです。
ADIFマスターを使ってマージする事が出来ます。
先にWSJT-Xのwsjtx_log.adiを開いておきます。
 File → Marge ADIF log
JTDXのwsjtx_log.adiを読み込んでマージします。
Logkyouyu3
日付時刻順にソートしておきます。
 Tools → Sort by QSO Date and Time

同じログがあると2重に追加されるので注意してください。
(参考)私は重複行の削除が必要な時は秀丸エディターでやっています。
 重複行を削除する簡易マクロ Ver.2.13

(補足2)JT_Linkerの設定
JT_Linkerを使ってHAMLOGと連携している場合のJT_Linkerの設定について補足しておきます。
本記事の設定では、以下のADIFファイルを共有した状態になっています。
 C:\Users\UserName\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi WSJT-XのADIFファイル 共有元
 C:\Users\UserName\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi JTDXのADIF ハードリンク共有先

JT_LinkerのDecoder File Pathの設定はどちらか一つを指定します。WSJT-XとJTDXの両方を指定するとHAMLOGに2回通知されるので注意してください。
以下の例ではWSJT-Xの wsjtx_log.adi を指定しています。
Logkyouyu4

以上、WSJT-XとJTDXのログファイル共有方法でした。バッチファイルの作り方などを具体的に書いたので、パソコンが得意では無いという方もチャレンジしてみてください。