ローカルさんからJTDXの「Fake It」の動作について質問されたので、回答をブログにも載せておきます。自分用メモです。

JTDXの設定の無線機に スプリット操作 [Fake It] というのがあります。(WSJT-Xの場合は [疑似スプリット] です。)
FakeIt1
私のブログのFT8運用開始 JTDX+HAMLOG(改版3)には、
「(重要)スプリット操作を使う事で送信オーディオ信号(DF)を常に1500から2000Hzの範囲におさめ、2倍3倍高調波を送信帯域の外に押しやることができます。結果、高調波が送信フィルターでカットされ出ていきません。スプリット機能を使うことをお勧めします。」
と書いています。

具体的な動きがよく分からないとの事なので以下のような回答をしました。
10.136MHzで通信中の例です。

Fake It の設定ではリグの送信周波数はオーディオ周波数が1500Hz~2000Hzになるようにシフトされます。
リグの送信周波数のシフト値はDFにより以下の例のようになります。
 DF   Rig    Audio 
300Hz 10.1345MHz 1800Hz
800Hz 10.1350MHz 1800Hz
1300Hz 10.1355MHz 1800Hz
1800Hz 10.1360MHz 1800Hz
2300Hz 10.1365MHz 1800Hz
2800Hz 10.1370MHz 1800Hz
3300Hz 10.1375MHz 1800Hz
3800Hz 10.1380MHz 1800Hz

以下の例ではDFが300HZで送信中なので、リグの送信周波数は10.1345MHzになっています。
2022-11-19
送信が終わると10.136MHzに戻ります。

DFのシフトは高調波の発生抑制の他に、無線機の送信フィルターの幅より外でも送信出来るという効果もあります。例えば3,000Hzでカットされる送信フィルターでも3,300HzのDFで送信できます。

(追記 参考)
[Fake It] の他に [リグ] 設定がありますが、リグの場合は無線機の2つのVFO(例えばVFO-AとVFO-B)をそれぞれ受信用と送信用に使って[Fake It] と同様の動作を行います。