読者からログへ記録する時刻に関して質問を受けました。
「WSJT-Xでパイルアップ中の局をTx2で呼び続けて交信が成功しましたが、HAMLOGには呼び始めた時刻が記載されていました。(対策として) JTLinkerの[End]にチェックを入れましたが、現在、eQSLとClubLogは、JTAlertから自動アップロードしておりますので、呼び始めの時刻で登録されてしまいました。」
JT_Linkerで Decoder設定にある [End] にチェックを入れておくと開始時刻を終了時刻に置換えてHAMLOGに転送し、オンラインログへも開始時刻を終了時刻に置換えてアップロードしてくれます。
参考記事:JT_Linker LoTWメンバー確認機能が追加された

ログに呼出し開始時刻を記録すると困るという事でJT_Linkerに追加された機能だと思いますが、私は現在 [End] をチェックしていません。しかし、大きなずれが起きた記憶がありません。

気になったので、開始時刻がどうなるか確認しました。
従来、Tx1で呼ぶと応答(レポート)が返った時刻、Tx2で呼ぶと呼出開始した時刻が開始時刻(TIME_ON)になると思っていたのですが、JTDXでは違って応答(レポートRxxx)が返った時刻が開始時刻になるようです。
・JTDX
 Tx1でコール レポートが返った時刻
 Tx2でコール レポート(Rxxx)が返った時刻
・WSJT-X
 Tx1でコール レポートが返った時刻
 Tx2でコール 呼出開始した時刻

日頃はJTDXを使っていて、かつTx2でコールしないので気にならなかったようです。

なお、一度応答があって、その後なかなか RR73/73 まで行かずに何度もやり取りがあると開始時刻と終了時刻の差が大きくなることがありますが、相手も開始時刻でログを上げていれば問題ないと思います。eQSLやLoTWなどのオンラインログでは開始時刻(QSO_DATE+TIME_ON)が使われます。


(Tx2でのコール)
そもそも、Tx2でコールする意味があるのかですが、相手からみると時間の節約にならないのではないかと思います。
End1
いろいろ考え方はあると思いますが、わざわざTx2でコールするよりTx1からコールするほうが良い気がします。
グリッドロケーターを集めるアワードもあるし、グリッドロケーターを見てアンテナを向ける局もあるので、グリッドは省略しない方が良いと思います。

以上、私見です。コメントでご意見をいただけると幸せます。

(追記)
いくつかご意見をいただきました。
・Tx2で呼ぶのは、コンデションが急変する場合に備えてなるべく交信時間を短くしたい。
・同じく、交信完了までの送信メッセージ数を2回で終わらせたい。(Tx1からだと3回)

などの理由でTx2からのコールをされているようです。