(5月10日 追記)
昨日記事を書いたばかりですが、今日は9,999円に値上がりしていました。(^^;
私が宣伝したせいではないと思いますが(笑)、たくさん売れたので値上げしたんでしょうかね。
連続最大電流1Aあたりの比較では、まだ安いですが、お得感が薄れましたね。
ACDC1


(ここから本文)
最近話題になっていて、気になっていた中国製DC電源を買いました。
先日、JH4VAJさんのブログを見たら「スイッチング電源SPS-1332を買ってみた」という記事がありました。
前から、買ったという方の話を聞いていて、ずいぶん安いのでどんなものかなと気になっていました。
今なら、Amazonで20%OFFクーポンがあって6399円で買えるという事なので、私も買ってみる事にしました。(現在はクーポンは終了したようです。)
 Jesverty直流安定化電源SPS-1332 13.8V固定/9-15V可変 30A(MAX)、スイッチング方式、LCD出力電圧電流表示、ノイズオフセット機能付き、コンパクト軽量、無線機器用AC/DCコンバーター 7,999円
(価格が変動するので、現在の価格はAmazonで確認してください。)

SPS1332_3
一昨日届きました。
本体と電源ケーブルです。
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他に簡単な日本語ユーザーマニュアル(一枚の紙)が入っていました。
SPS1332_1
電源ケーブルは3極なので、そのままでは普通のコンセントに差せないので、アース端子を折って取りました。
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電源ケーブルはPSEマーク無しのものでしたが、本体含め実験用電源ということでPSEマーク無しでも販売できるようです。実験用なので改造しても問題ないでしょう。(笑)

(おまけの昔話し1)
昔、装置開発技術者だった頃、担当装置に使っていた電源ケーブルにPSE認証が無いものが混入していたことが分かって回収騒ぎになった事があります。
出荷前のPSE取得とVCCI取得は結構な手間暇がかかっていました。

前面パネルです。
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VOLTAGE ADJUSTのボリュームがありますが通常は13.8V固定で使います。NOISE OFFSETはスイッチングレギュレーターの周波数を可変できます。
前面の出力端子はバナナソケットになっています。
液晶画面には電圧/電流が表示されます。

背面です。
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出力端子は陸軍端子です。ファンが付いています。AC電源コードはヒューズ入りプラグアダプタに接続するようになっています。出荷先別に電源コードを変えられる設計にしているのでしょうね。

せっかくなので、少し中を覗いてみました。何でこんなに安いのか?(笑)
サイドのネジ4本を外すとカバーが取れます。
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シンプルな設計という感じですね。ファンのON/OFFはバイメタルサーモスタットスイッチを使っています。
以前、GZV4000のファンをサーモスタットスイッチでON/OFFするように改造しましたが、同じ方式ですね。(^^;
JH4VAJさんの記事によると10A程度ではファンは回らないらしいので、どの程度の音で回るのか分かりません。
部品配置を見るとスイッチングトランジスターのドライブはトランス経由のようです。
スイッチングレギュレーターIC用の電源トランスが無いですが、2次側の電源を使って動く方式なのかな? 出力側の整流回路にはチョークの他にπ型LCフィルターを入れてノイズ除去しているようです。
気になったので、スイッチングレギュレーターICの型番を見てみました。
TL494Cのようです。
IMG_1087 - コピー
以下はコンパチのuPC494のデーターシートにある回路図です。似たような回路構成だと思います。(スイッチングトランジスタはプッシュプル構成だと思います。)
SPS1332_2
(おまけの昔話し2)
昔担当していた装置の電源は出力電圧検出にフォトカプラを使う方式が多かったですが、一次側に制御回路を置くのは流行らないのかな。電源モジュールの設計担当者の趣味だった?

続いて出力のリップルを見てみました。格安オシロスコープなので、あまりあてになりませんが、参考にしてください。負荷としてIC-7300Mをつないで受信状態で1.5Aくらいの電流が流れた状態で測定しました。
PWMのスイッチング周波数は約30kHzのようです。トランスが小さいのでもっと高い周波数かと思いましたが、そうでもなかったです。
NOISE OFFSETを左に回した状態です。スイッチング周波数31kHZくらいで、リップルは2mVP-Pくらいで小さいです。(5mVが最低測定レンジなので周波数、電圧は不正確です。)
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NOISE OFFSETを右に回した状態です。スイッチング周波数33kHZくらいです。NOISE OFFSETで2kHzくらい変化します。
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IC-7300Mを接続していると120kHzくらいのノイズが重畳していました。これはIC-7300Mからのものだと思います。
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私は現在、アルインコ DM-330MVとダイヤモンド GZV4000を使っていますが、アルインコ DM-330MVが似たようなサイズで、筐体に熱を逃がす方式も同じです。スイッチング周波数を可変できる点も同じです。
DM-330MVと比較してみました。

容積はほぼ同じ位です。
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DM-330MVを引っ張り出したついでに中を開けて掃除する事にしました。(^^;
前後パネルの各4本のネジと底板後方の2本のネジを外して底板を外します。底板は左側の半円の穴が開いた部分にマイナスドライバを入れてひねれば外れます。だいぶ綿ボコリが溜まっていたので掃除機で掃除しました。
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こちらの方がトランスや出力側コンデンサーが大きいですね。スイッチングトランジスターの熱を筐体に逃がす方式は同じですが、こちらは筐体がアルミダイキャストの放熱器構造になっています。ファンの制御はサーミスタ+トランジスターです。
一次側のコモンモードチョークがトロイダルコアではなくEIコアになっています。

DM-330MVの出力波形も見てみました。IC-7000Mを接続、受信状態1.5A程度の負荷で測定しました。
スイッチング周波数はNOISE OFFSETセンターで約57kHzです。こちらの方がスイッチング周波数が高いですね。
リップルは22mVP-PでSPS-1332よりだいぶ大きいです。
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NOISE OFFSETでスイッチング周波数が約16KHz(左66kHz~右50kHz)変化します。

以上、中国製 DC電源 SPS-1332の評価でした。
アルインコ DM-330MVと比べて遜色ない性能だと思います。ただし、高負荷で使った場合の発熱がどの程度なのかは不明です。DM-330MVではスイッチング素子がトランシスターですが、パワーMOSFETを使っていれば発熱は少ないはずです。
部品の信頼性は分かりませんが回路構成などはおかしなものでは無さそうです。1次側と2次側の絶縁もきちんと設計されているようです。(ちゃんとしてないとULとか取れませんが)

アルインコ DM-330MVの出力電流は連続30Aですが、SPS-1332は出力電流が間欠最大30A、連続最大20Aです。
Amazonの価格はそれぞれ、22,021円、7,999円なので、価格/容量で考えるとかなりお買い得ですね。
100W機の送信時消費電流が21A(IC-7300 100W時)程度なので100W機1台用なら電流容量は問題ないと思います。

お勧めです。責任は持てませんが。(笑)

しばらく、IC-7300Mの電源として使ってみます。
机の下に3段積みです。(^^;
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