昨日(9月17日)の午前中、JARL山口支部主催の「D-STAR研修会」がありました。
会場が防府のルルサスだったので参加させていただきました。簡単に報告しておきます。
開催要領は以下です。
昨日はナスをJA直売所(とれたて満菜)に出荷したので、そのまま会場に行きました。
9時過ぎに行って会場設営の手伝いをしましたが、ほとんど終わっていて手伝う事はあまりありませんでした。(^^;
開始前の様子です。ローカルさんが多いですね。(^^;

開始前にだいぶ時間があったので、講師の高岡さんがアイコムのD-STAR対応ハンディー機を持ってきた方のD-STARレピータリストの更新サービスをされていました。「D-STARハンディー機を持って来てね」と書いてあったのはこういう事だったんですね。

私はハンディー機は持って無いので関係ありませんでした。(笑)
司会はローカルのJA4ECKさん(JARL山口支部 会計)でした。

開会の挨拶はJARL山口支部 D-STAR委員のJK4NGHさん

参加者は当日参加の方もいて、35名との事でした。県内各地から多くの人が来られたようです。
最初に「D-STARの基礎」で、仕組みと運用の仕方の話をされました。講師はアイコム営業の高岡奈瑞さんです。
「山口県マイクロ波帯入門研修会」でもIC905の講演を高岡さんがやられていました。以前の西ハムでも講演を聞いたことがあります。高岡さんはアイコムのアマチュア無線関係の講演会を一手に引き受けて全国を回っていらっしゃるようです。

運用マナーの話もありました。

次は、11時20分からの休憩をはさんで、「非常災害時のハムの社会貢献」というテーマの講義でした。

「熟練した無線技士が、無線機を持ち歩いている。」ので、災害発生直後の情報伝達が可能との事でしたが、最近ハンディー機を持ち歩いている人はあまり見かけませんね。
スマホは持ち歩いていますが、ハンディー機を腰にぶら下げている人はハムの集いなどのイベントの時しか見ません。
腰に付けて歩いていると「怪しい人」または「オタク」と思われそうです。(笑)
災害通信ではD-STARの画像伝送に期待している自治体、医療団体などが多いそうです。
避難所にいる避難者の顔画像を無線で送ってネットに上げてもらえれば、不明家族の捜索に役立つそうです。
なるほど、D-STARの画像は粗すぎて被害の把握などの役には立たないと思っていましたが、顔画像なら粗くても大丈夫ですね。
最後は防府ローカルのJR4CTF JARL山口県支部長のあいさつで終了しました。

今回の研修会で気になった話しをメモしておきます。
・EMR設定
設定すると受信側の音量が自動的に最大になるそうです。緊急用らしいですがビックリするので使わないようにとの事でした。確かにIC-9700のDV/DD設定にもありますね。ただし、EMR AFレベルが50%なので、受信しても50%の音量になるだけのようです。
・RS-MS1A コントロールソフト
IC-9700では自身で画像伝送を行えるのでRS-MS1Aは必要無いですが、RS-MS1AでAndroid端末を接続すると画像を大きく表示したり、テキスト伝送や受信した仲間の位置を表示するマッピング機能が使えて便利だそうです。試してみたいところですが、Android端末が無いです。(^^;
・DVレピーターモニター機能のタイムアウト
DVレピーターモニター機能をしばらく使っていましたが、30分でタイムアウトするので面倒になり使わなくなりました。
高岡さんに「何でタイムアウトするの? D-Monitorはタイムアウトしないのに。」という質問をしてみました。
回答は「レピーター管理団体に忖度した。」との事です。(^^;
インターネット回線が細くてモニターが増えると負荷に耐えられなくなるレピーターがあるという事のようです。
・レピーターの回線
知らなかったのですが、レピーターでインターネット回線接続に携帯電波(LTEデータ通信アダプタなど)を使っているものがあるそうです。光回線では無いんですね。遅いし不安定でパケットロスによるケロケロ音が発生しやすそうです。
・DDモード
災害時にDDモードを使ってパソコンのExcelファイルなどを送信できると有用という話がありました。
DDモードは1.2GHz以上で使うので無線機は限られてきますね。IC-9700にはDDモードがありますが、DDモードはまだ試したことがありません。
近くにDDモード対応のリピーターはないのでシンプレックスモードで通信する事になりますが、IC-9700やIC-905で相手してくれる局がいません。
相手がいれば試してみたい機能です。(^^;
・画像伝送訓練
アマチュア無線の防災グループで、D-STARによる画像伝送訓練を実施している団体があるそうです。
JARL山口支部では県の防災訓練でSSTVを使った画像伝送をやられていますが、D-STARの採用を検討されているそうです。
(おまけ)HARDVロールコール
私の所属している防府市アマチュア無線災害ボランティア(HARDV)では毎日曜日に144MHz/FM、430MHz/FMレピーターを使ったロールコールを行っていますが、D-STARによるロールコールも実施したいなと思ってしましました。ただ、D-STAR対応機をお持ちでない方も多いという課題があります。
今後、参加可能な方のみでのロールコールを実施する事を検討したいと思います。
以上、知らなかった話も多くて勉強になりました。
(9月19日 追記)
JARL山口支部のHPに研修会の写真とアイコムさんの資料がアップされました。
会場が防府のルルサスだったので参加させていただきました。簡単に報告しておきます。
開催要領は以下です。
1 日時 令和5年9月17日(日)午前10時から12時
2 場所 ルルサス防府
山口県防府市栄町1-5-1
2階 多目的ホール(予定)
3 講師 ICOM アマチュア無線事業部 高岡 奈瑞氏
4 内容(仮内容)
(1)D-Starの運用について
(2)非常災害時のハムの社会貢献活動
昨日はナスをJA直売所(とれたて満菜)に出荷したので、そのまま会場に行きました。
9時過ぎに行って会場設営の手伝いをしましたが、ほとんど終わっていて手伝う事はあまりありませんでした。(^^;
開始前の様子です。ローカルさんが多いですね。(^^;

開始前にだいぶ時間があったので、講師の高岡さんがアイコムのD-STAR対応ハンディー機を持ってきた方のD-STARレピータリストの更新サービスをされていました。「D-STARハンディー機を持って来てね」と書いてあったのはこういう事だったんですね。

私はハンディー機は持って無いので関係ありませんでした。(笑)
司会はローカルのJA4ECKさん(JARL山口支部 会計)でした。

開会の挨拶はJARL山口支部 D-STAR委員のJK4NGHさん

参加者は当日参加の方もいて、35名との事でした。県内各地から多くの人が来られたようです。
最初に「D-STARの基礎」で、仕組みと運用の仕方の話をされました。講師はアイコム営業の高岡奈瑞さんです。
「山口県マイクロ波帯入門研修会」でもIC905の講演を高岡さんがやられていました。以前の西ハムでも講演を聞いたことがあります。高岡さんはアイコムのアマチュア無線関係の講演会を一手に引き受けて全国を回っていらっしゃるようです。

運用マナーの話もありました。

次は、11時20分からの休憩をはさんで、「非常災害時のハムの社会貢献」というテーマの講義でした。

「熟練した無線技士が、無線機を持ち歩いている。」ので、災害発生直後の情報伝達が可能との事でしたが、最近ハンディー機を持ち歩いている人はあまり見かけませんね。
スマホは持ち歩いていますが、ハンディー機を腰にぶら下げている人はハムの集いなどのイベントの時しか見ません。
腰に付けて歩いていると「怪しい人」または「オタク」と思われそうです。(笑)
災害通信ではD-STARの画像伝送に期待している自治体、医療団体などが多いそうです。
避難所にいる避難者の顔画像を無線で送ってネットに上げてもらえれば、不明家族の捜索に役立つそうです。
なるほど、D-STARの画像は粗すぎて被害の把握などの役には立たないと思っていましたが、顔画像なら粗くても大丈夫ですね。
最後は防府ローカルのJR4CTF JARL山口県支部長のあいさつで終了しました。

今回の研修会で気になった話しをメモしておきます。
・EMR設定
設定すると受信側の音量が自動的に最大になるそうです。緊急用らしいですがビックリするので使わないようにとの事でした。確かにIC-9700のDV/DD設定にもありますね。ただし、EMR AFレベルが50%なので、受信しても50%の音量になるだけのようです。
・RS-MS1A コントロールソフト
IC-9700では自身で画像伝送を行えるのでRS-MS1Aは必要無いですが、RS-MS1AでAndroid端末を接続すると画像を大きく表示したり、テキスト伝送や受信した仲間の位置を表示するマッピング機能が使えて便利だそうです。試してみたいところですが、Android端末が無いです。(^^;
・DVレピーターモニター機能のタイムアウト
DVレピーターモニター機能をしばらく使っていましたが、30分でタイムアウトするので面倒になり使わなくなりました。
高岡さんに「何でタイムアウトするの? D-Monitorはタイムアウトしないのに。」という質問をしてみました。
回答は「レピーター管理団体に忖度した。」との事です。(^^;
インターネット回線が細くてモニターが増えると負荷に耐えられなくなるレピーターがあるという事のようです。
・レピーターの回線
知らなかったのですが、レピーターでインターネット回線接続に携帯電波(LTEデータ通信アダプタなど)を使っているものがあるそうです。光回線では無いんですね。遅いし不安定でパケットロスによるケロケロ音が発生しやすそうです。
・DDモード
災害時にDDモードを使ってパソコンのExcelファイルなどを送信できると有用という話がありました。
DDモードは1.2GHz以上で使うので無線機は限られてきますね。IC-9700にはDDモードがありますが、DDモードはまだ試したことがありません。
近くにDDモード対応のリピーターはないのでシンプレックスモードで通信する事になりますが、IC-9700やIC-905で相手してくれる局がいません。
相手がいれば試してみたい機能です。(^^;
・画像伝送訓練
アマチュア無線の防災グループで、D-STARによる画像伝送訓練を実施している団体があるそうです。
JARL山口支部では県の防災訓練でSSTVを使った画像伝送をやられていますが、D-STARの採用を検討されているそうです。
(おまけ)HARDVロールコール
私の所属している防府市アマチュア無線災害ボランティア(HARDV)では毎日曜日に144MHz/FM、430MHz/FMレピーターを使ったロールコールを行っていますが、D-STARによるロールコールも実施したいなと思ってしましました。ただ、D-STAR対応機をお持ちでない方も多いという課題があります。
今後、参加可能な方のみでのロールコールを実施する事を検討したいと思います。
以上、知らなかった話も多くて勉強になりました。
(9月19日 追記)
JARL山口支部のHPに研修会の写真とアイコムさんの資料がアップされました。
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