2021年に書いた「FT8運用環境向上 LoTW登録」の改版記事です。
ウェブリブログからの移転前の記事はHTMLベースで編集が難しいので新規記事として再編集しました。(ウェブリブログからライブドアブログにインポートした記事はHTMLベースの編集になります。)
主に画面の差替えですが、ついでに目次を追加しました。


LoTWはARRLの公式電子ログでTQSLというソフトを使って登録、ログのアップロードを行います。 LoTWにログをアップロードするとDXCCアワードなどの申請を行えます。

1. TQSLインストールと コールサイン証明書リクエスト


ARRLホームページのLogbook of the Worldページにアクセスします。 LoTW2
左側の「TQSL Download」からTQSLをダウンロードします。
現時点のバージョンは 2.7.3 でした。TQSL 2.x.x for MS Windows(ファイル名 tqsl-2.x.x.msi) をダウンロードします。[Go Now] でダウンロードされます。 TQSL3
tqsl-2.x.x.msi をダブルクリックしてインストールします。インストール先はデフォルトのままとしました。
(注)JT_Linkerなど他のソフトからのアクセスを考慮してデフォルトのフォルダーにしておいた方が無難です。

デスクトップに出来たTQSLのアイコンからTQSLを起動します。
起動すると以下の画面が表示されます。 TQSL4
「はい」を選ぶとコールサイン証明書のリクエスト画面が表示されます。
コールサイン、国名、期間を設定します。
期間は開始をデジタル通信を始めた月からにしました。終了は空白にすれば最長の3年になります。次へ
TQSL5
名前、住所、国名を入力して、次へ TQSL6
メールアドレスを入力して、完了 TQSL7
証明書リクエスト確認画面が出るので、「はい」
TQSL8
証明書リクエストが送信されます。
証明書のリクエストを行うと、確認メールが届きます。

以上で証明書のリクエストが終わりました。

2. 証明書類の送付

次に、電子メール添付で局免許の画像と名前を示す公文書(運転免許証、パスポート、従事者免許証など)の画像(jpeg,pdfなど)を LoTW-help@arrl.org に送信します。
添付画像は1MB以下になるようにしてください。
メールの内容は、以下のようなもので大丈夫だと思います。

To: LoTW-help@arrl.org
Subject: LoTW request
内容:
This is certificate request.
Callsign: JA4JOE

3. TQSL設定

証明写真を送信してからしばらくするとコールサイン証明書(tq6ファイル)が添付された認証完了メールが送られてきます。
(米国のビジネスアワーに処理されるので、休日だと時間がかかります。)
メールにはLoTW webサイトのパスワードが記載されているので消さないでください。 LoTW12.png

コールサイン証明書を適当なフォルダーに保存します。

続いて、TQSLを起動してコールサイン証明書を読み込みます。
[コールサイン証明書] タグから「コールサイン証明書を読込み」を選択して、tq6ファイルを読み込みます。
TQSL9
読込が完了すると証明書のマークが金メダルに変わります。 TQSL10
右クリックで「コールサイン証明書のプロパティーを表示」すると有効期限などの情報が表示されます。
TQSL11
次にTQSLで [局の所在地] タグから「新しい局の所在地を作成」を行います。 TQSL12
グリッド、IOTA番号を設定、Prefecture、Cityを選択して「次へ」 TQSL13
局の所在地名称(私はMukoushimaとしました。)を入れて「完了」 TQSL14
局の所在地に「Mukousima」が表示されます。 TQSL15
以上でTQSLの設定は完了です。

(補足:コールサイン証明書について)
(1) コールサイン証明書保存 パソコントラブルなどでTQSLの再インストールを行う場合に備えて、コールサイン証明書(.p12)を保存しておくと良いです。 TQSL16
(2) コールサイン証明書の更新
コールサイン証明書の有効期限は3年です。有効期限が近づいたら更新が必要です。
LoTW コールサイン証明書更新

(3) TQSLの再インストール
パソコンが新しくなったなどでTQSLを再インストールする場合、バックアップファイルを作って設定情報を引き継ぐ事ができます。
TQSL 引っ越し 再インストール

4. LoTWへのログイン確認

LoTW Webサイト Log on to Logbook of the World でコールサインとパスワードを入力してログインします。パスワードはARRLから送られて来た認証完了メールに記載されていたものです。
TQSL17
トップ画面です。 TQSL19
ログイン出来たらパスワードを変更しておきましょう。
 [Your Account] --> [Change Password]  TQSL20

5. QSOログをアップロード

TQSLの設定が完了したら、LoTWのQSOログをアップロードできるようになります。 アップロードできるQSOログはWSJT-XもしくはJTDXなどのADIFファイルです。
・WSJT-X ユーザーディレクトリ\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi
・JTDX  ユーザーディレクトリ\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi

SSBやCWなど他のモードのログもLoTWにアップしたい場合は、HAMLOGから変換してからアップロードすれば良いです。
参考:ADIF Master による ADIFファイル正規化

TQSLの「ログの操作」タブで「ログに署名し、LoTWに自動的にアップロード」を選びます。アップロードするログファイルを指定します。以下はWSJT-Xの wsjtx_log.adi をアップロードする例です。
TQSL21
確認画面が表示されます。「OK」 TQSL22
アップロードする期間を設定します。1回目はすべてのログをアップロードするので空欄で良いと思います。
TQSL23
(注)既にアップロード済みのログと重複しているとエラーが表示されますが、[新しいQSOのみ] アップロードすれば大丈夫です。
TQSL24
アップロードが終わるとステータスログに「このメッセージを確認したら、このプログラムを終了してもかまいません。」と表示されます。TQSLを終了します。 TQSL25
以上でアップロード完了です。
今後は新しいログを同じ手順でアップロードすれば良いことになります。
重複してアップロードしないよう、どこまでアップロードしたかメモしておいて、次回はそれ以降のログのみアップロードすると良いです。

(おまけ) 私は現在、ADIFファイルからのアップロードではなく、JT_Linkerを使って交信終了と同時にアップロードする方法にしています。
JTDX/WSJT-XとHAMLOGを連携するJT_Linkerのインストールと設定(改版4)

6. LoTW ログ参照

LoTWにログインします。
メニューバーの「Your QSOs」を選んで、参照したい期間を設定して「Submit]をクリックします。
TQSL26
指定期間のログを参照できます。QSL欄に国名が入った局は相手からもログがアップロードされた交信成立局(Confirmed)です。 TQSL27
・DXCC Award
LoTWのサイトからDXCCの確認や申請が出来ます。
 [Award] --> [Select DXCC Award Account]
TQSL28
DXCCの状況が表示されます。
TQSL29
上記画面 Award Account Menu の [Application]  からDXCCアワードの申請が行えます。
あまり参考にならないですが...DXCC100達成 アワード申請は見送り

・WAS Award
WASの状況確認については別記事を参照してください。
 LoTW WASアワード表示設定

(おまけ)FT8でDXCCを狙う方の参考情報
私はDXCCを頑張っている訳ではありませんが、DXCCを頑張ろうと思っている方は LoTW の登録の他に以下のようなサービス、ソフトを使うと良いと思います。
・ClubLog
ClubLogはDXペデションでのコンファーム確認に使われる事が多いです。QSLカードの請求にOQRS(Online QSL Requests System)が必要な場合も多いので、DXCCを狙う方は登録して利用したほうが良いです。
 ClubLog登録とOQRS手順
・JTAlert
JTAlertはDXCCの未交信エンティティ局が出ているとALERT表示(色、音)してくれます。
 WSJT-X/JTDX+JTAlertによるFT8運用環境向上
LoTWのログからコンファーム済みエンティティ-情報をダウンロードして、JTAlertのWanted DXCC Alert に反映する手順は以下を参照してください。
 DXハンターの為のJTAlert Wanted DXCC Alertの設定と使い方

以上、LoTW登録とTQSLの使い方でした。