涼しくなりましたね。今朝の気温は15℃です。
庭の金木犀が香りだしました。彼岸花は例年より10日くらい開花が遅かったですが、金木犀は例年と同じ時期に咲き出しました。

ブログのコメントで「JT_Linkerを使っていて、中国局と交信したときJT_Linkerが無反応でHAMLOGの記録ができません。」という質問をいただきました。
再現テストすると以下の場合にJT_Linkerが無反応になる事が分かりました。
・JT_Linker Ver.2024.09.26b で、Decorder10 UDP Log Data (UDPメッセージによるログ転送) を使っている。
・JTAlertからLast QSO ADIFをUDPで送っている。
・相手局がQRZ.comのName、QTHを漢字で記述している。

中国局でQRZ.comのName、QTHを漢字で記述している局が見受けられますが、JTAlertがName、QTHをQRZ.comから読み込んでそのままADIFに入れるので起こる問題の様です。
ただし、JT_Linkerで従来からある Decorder8 JT Alert Log Data を使うとこの問題は起きません。

気になったので調べてみました。以下は自分用メモです。

QRZ.comに中国語で記載している局と交信した際のName、QTHです。
JTAlertADIF2
NAMEのフィールドが<NAME:3>となっていますが、全角2文字+半角1文字でデータ長が7バイト(UTF-8)なのに文字数の3になっています。QTHも同様で8文字ですが、データ長は20バイト(UTF-8)です。
JT_Linkerはデータ長を使ってフィールドを切りだすので、ADIFがおかしいと思って無視するのでしょうかね。
訂正:UTF-8では漢字が3バイトになるのでバイト長の数字を訂正しました。)

ADIFの仕様をみると文字はASCIIのみのはずなのでマルチバイトコードが入るのが問題なのですが、マルチバイトコードが入るのならデータ長は文字数ではなくバイト数にすべきだと思います。

WSJT-X、JTDX、JTAlertで漢字入力出来るフィールドに漢字を入れてADIFを見てみました。

・WSJT-X

ADIF1
ADIF11
WSJT-Xはマルチバイトコードがあると???に変換します。

・JTDX
ADIF2
ADIF21
JTAlertと同じで、データ長が文字数になります。

・JTAlert
ADIF3
ADIF31
COMMENTも同じように文字数になります。

いずれにしても、JTAlertでADIFにマルチバイトコードが入るのがおかしいので、JTAlert作者の VK3AMA Laurie さんに質問したら、次回バージョンでマルチバイトコードの場合は???に変換するようにするそうです。

JTDX、JTAlertでは名前やコメントに日本語を入れる事が出来ますが、ADIFの事を考えるとASCII文字だけにした方が良いです。
QRZ.comもNameやAddressに日本語を書かない方が良いです。

(補足)
現在のJTAlertとJT_Linker Ver.2024.09.26bの組み合わせでUDPメッセージを使ってログをHAMLOGに転送する設定にしていると、相手局のQRZ.comにマルチバイトコードのName、QTHがあるとログの転送に失敗します。
失敗した場合、JTAlertのメイン画面でName、QTHを削除してから、WSJT-XやJTDXで [QSOをログ(ログに記録)] を行えば、HAMLOGにログを転送できます。
ADIF4

(追記1)
HAMLOGで文字化けしたログを探してみたらドイツ局でNameに ü(ウムラウト)が入った局がありました。
UTF-8では2バイトのコードなのですが、この場合はJT_LinkerからHAMLOGに転送されます。
ただし、転送されたüは文字化けします。
 ADIF5
スペイン語にも Ñ(エニェ)とかASCIIに無い文字があります。
フランス語には、ç、é、à, â,などたくさんあるんですね。 
いろいろ難しいです。(^^;

(追記2)
Nameに漢字を入れたJTDXとJTAlertのADIFをバイナリー表示したものです。参考用に載せておきます。
JTDX
ADIF7
JTAlertのlastqso.adi
なぜかNAMEが二つありますが、UDP送信のADIFはNAMEが二つあるようです。
ADIF6

(2024年11月3日 追記)
JTAlert 2.63.2 でADIFにマルチバイトコードが入らないようになったので、JT_LinkerでJTAlertのUDPメッセージを使っている場合に、中国局と交信するとJT_Linkerが無反応になることがあるという問題は解決しました。