最近、CQ誌とQEX誌の記事を見て、FreeDVを始められる方が多いようです。

HAMLOGへのレポートとモードの記入について質問される方が多いので記事にしておきます。
また、HAMLOGのリグ接続機能を使っている方はFreeDVとCOMポートが衝突するので、その件についても書いておきます。

1. HAMLOGへのログ記入
IC-7300でFreeDV開始に書いた内容ですが、再掲しておきます。

FreeDVモードはADIF仕様では Mode=DIGITALVOICE/Submode=FREEDV です。このため、HAMLOGへの記録は「FREEDV]にしてください。
HAMLOGからのADIF出力はFREEDVが Mode=DIGITALVOICE/Submode=FREEDV で出力されるので、そのまま LoTWやeQSLにアップロード出来ます。参考:HAMLOG ADIF出力でSUBMODEに対応
シグナルレポートは59などのRS値とSNRを交換しますが、HAMLOGのレポート欄にはRS値を記入します。(D-STARやC4FMでもRS値を書きますが、FreeDVの場合SNR値が表示されるのでSNR値を書いた方が良いのかも知れません。)

(補足)hQSLのモード不一致
モードを「DV」としてhQSLを送って来られる方が多いです。
照合で不一致になるので、hQSLの [環境設定] の [QSL受信・照合] にある「照合時のモード読み替え」に「FREEDV=DV」と書いておけばMode不一致になりません。
しかし、私の場合D-STARもやっていてD-STARのhQSLでモードをDVにしている方が多いので、「DSTAR=DV,DR」にしています。このため、FreeDVでDVのhQSLが来た場合は仕方ないので、[Menu] の「電子QSLファイルをリネームして強制的に照合」でファイル名を書き替えて一致させています。


2. HAMLOGのリグ接続
FT8でHAMLOGのリグ接続機能を使っている場合は、WSJT-XやJTDXを先に起動してからHAMLOGを起動すれば問題ありませんでした。


FreeDVでは [Start] してからCOMポートをオープンするので、先にFreeDVを起動してからHAMLOGを起動してもHAMLOGでエラーにならず、FreeDVで [Start] した時点でエラーが出てFreeDVのCAT制御がうまくいきません。
FreeDV11
このため、FreeDVを[Start] してからHAMLOGを起動します。HAMLOGは起動時にエラーになりますが、起動時にエラーが出てもHAMLOGはリグ制御以外の機能は正常に操作するので、FreeDVとHAMLOGが使えます。
FreeDV12
ただし、FreeDVのログに無線機の周波数、モードを自動入力する事は出来ません

(おまけ)COMポート衝突対策
HAMLOGでFreeDV使用中にリグ制御を行えるようにする方法としては、以下のような方法があります。
・HAMLOGのリグ接続用にUSBケーブルと別にCAT制御ケーブルを接続する。
・VSPEなどの仮想シリアルポートエミュレータソフトウェアを使う。

私はCAT制御ケーブルを使っています。
(ICOM機の場合)ICOM用CI-Vケーブルを使っています。


(八重洲機の場合)YAESU用CAT制御ケーブルを使っています。