2024年1月に書いた「FT8運用開始 パソコンのサウンドデバイス設定(Win11版)」の改版記事です。Windows11のサウンド設定画面が変わってきているので、最新のWindows11(24H2) の画面に差替えました。

 Windows11 PCのサウンド設定で無線機のサウンドデバイス設定を行います。IC-7300を例に説明しますが、他の無線機でも同じなので自分の無線機名に置換えて設定してください。

1. サウンドデバイスの確認
Windows11のデバイスマネージャーでサウンドデバイスの確認を行います。
Windows画面のタスクバーの検索で「デバイスマネージャー」を検索します。
Audio1
デバイスマネージャーの、「オーディオの入力および出力」で、無線機のオーディオポートの名前を確認します。
以下は私のパソコンの「オーディオの入力および出力」です。
アイコム機やYAESU機の多くでは「スピーカー(USB Audio CODEC) 」の様な名前になります。複数の無線機がつながっているとデバイス種別の前に数字が付いて区別されます。
以下の例では「マイク(3-USB Audio CODEC)」と「スピーカー(3- USB Audio CODEC)」がIC-7300のオーディオ入出力です。(マイクが受信、スピーカーが送信)
Audio2
複数の無線機を接続してる場合などUSB Audio CODECが複数ある場合は、対象の無線機のUSBケーブルを抜くと、そのUSB Audio CODEC が消えるので分かります。

2. パソコンのサウンドデバイス設定
Windows11の設定からサウンドの設定を行います。
 設定→システム→サウンド
Audio6
・出力
送信音のレベルを設定します。私の環境ではデバイス種別が「3-USB Audio CODEC」でした。
Audio4
分かりやすいようにデバイス名を「IC-7300」に変更しました。
FreeDV4
形式はDVDの音質、ボリュームは50にします。オーディオの強化、立体音響はオフにします。
Audio8
なお、IC-7300が既定のデバイス(以下の画面で)になっているとWindowsのシステム音が送信されてしまうので、必ずパソコンのスピーカーなど他のデバイスを既定のデバイスにしてください。
Audio3
・入力
無線機からの受信音のレベルを設定します。私の環境ではデバイス種別が「3-USB Audio CODEC」でした。 デバイス名を「IC-7300」に変更しました。
Audio5
なお、IC-7300が既定のデバイス(上記画面で)になっている場合は、パソコンの内蔵マイクなど他のデバイスを既定デバイスに変更してください。

入力音量レベル
FT8ソフトにより入力音量レベルが違います。
(JTDXの場合)
形式はDVDの音質、入力音量は50にしました。音声フォーカスはオフにします。
JTDXでは「AGC ONの状態でインプットオーディオレベルが MAX 85dB未満。平均では少なくとも 70dB になるように調整。」との事です。
Audio9
(WSJT-Xの場合
形式はDVDの音質、入力音量は10にしました。音声フォーカスはオフにします。
WSJT-Xでは無信号時に30dBくらいになるように調整します。

・YAESU機の出力入力設定
YAESU機ではICOM機とレベルが違います。私のFT991AMではJTDXの場合、以下に設定しています。
出力:スピーカー(USB AUDIO CODEC)の ボリュームは100
入力:ライン(USB AUDIO CODEC)の 入力音量は80

以上でパソコン側のサウンドデバイスの設定は終わりです。

(おまけ1)既定のサウンドデバイスの設定
「FT8を始めたらSkype会議の音声が出なくなった。」などの相談を受ける事があります。
Windowsの既定のサウンドデバイスは、「既定のデバイス」と「既定の通信のデバイス」があります。
「既定のデバイス」のスピーカーはWindowsのシステム音などが再生されます。「既定の通信のデバイス」のスピーカー、マイクはSkype、Zoomなどの通話アプリが使用します。
パソコンに接続した無線機のオーディオ入出力デバイスが「既定の通信のデバイス」になっているとこういうトラブルが発生します。

スピーカー、マイクが一つしかない場合は、「既定のデバイス」と「既定の通信のデバイス」を同じサウンドデバイスにします。
以下画面ではパソコンのスピーカーがオーディオの既定値になっています。[オーディオの既定値] をクリックすると [通信の既定値として使用する] が表示されるのでクリックしてパソコンのスピーカーを「既定の通信のデバイス」にします。
Audio7
これでパソコンのスピーカーからシステム音と、通話ソフトの音声が出ます。マイクも同様に設定します。

一方、ヘッドセットを接続している場合など通話ソフトで別のサウンドデバイスを使う場合は、パソコンのマイク、スピーカーを「既定のデバイス」、ヘッドセットを「既定の通信のデバイス」にします。

「既定の通信のデバイス」はWindowsが自動的に切り替えますが、無線機のオーディオ入出力デバイスが通信の規定デバイスになってしまう事があるので、無線機のサウンドデバイス(例ではIC-7300)が「既定の通信のデバイス」になっていないか確認して、「既定の通信のデバイス」になっていたら別のデバイスを「既定の通信のデバイス」にしてください。
なお、Skype、Zoomなどではアプリ側でマイク、スピーカーの指定を行えるのでアプリ側で設定する方が良いです。

(おまけ2)PCのスタンバイで送信出力がゼロになるトラブル
Windowsパソコンのスリープで、WSJT-X/JTDXのオーディオ出力デバイスの割付が変化するという問題が発生する事があります。スピーカー付のディスプレイモニターの画面オフでも問題が発生する事があります。
以下を参考に対策してください。