8月21日の記事で、買い替えた新しいWindows11パソコンへのFT8関連ソフトの移行作業の為にWindows11 のユーザーフォルダー名を変更する手順について書きました。


上記記事の手順で新しいPCのユーザーフォルダー名を旧PCと同じに変更できます。
(Windows11の初回セットアップで同じユーザーフォルダー名になっていれば上記作業は不要です。)

ついでに、FT8関連ソフトの新しいPCへの移行作業についても書いておこうと思ったのですが、忙しくてそのままになってました。(^^;
今更かも知れませんが、移行作業メモを書いておきます。

FT8関連ソフトでは設定情報(iniファイル)にユーザーフォルザ―のパスを保存しているものが多いです。
新PCのユーザーフォルダー名が旧PCのユーザーフォルダー名と同じになっていれば、ユーザーフォルダーのデーターフォルダーをコピーしてから、インストール作業を行えば移行作業が簡単になります。
(注)以下の説明では、ユーザーフォルダー名を「User_Name」としています。

以下はユーザーフォルダー名が旧PCと同じになっている前提です。
新PCを既に違うユーザーフォルダー名で使いだしている場合は、新規インストール&設定を行うほうが良いです。

1. HAMLOG
HAMLOGはインストール型のソフトでは無いので、インストール先フォルダーをコピーすれば良いです。
通常は C:\HAMLOG フオルダーにインストールされているので、新しいPCのC:\ 直下にHAMLOGフォルダーをコピーします。
(注)F:ドライブなど、新しいPCに無いフォルダーにインストールされている場合は、Hamlogw.iniを編集するか、インストール、設定をやり直します。結構大変!

リグ接続機能を使っている場合は設定4、設定5にある「リグと接続」のCOMポート番号を新しいPCのものに変更してください。

2. hQSL
hQSLもインストール型のソフトでは無いので、インストール先フォルダーをコピーすれば良いです。
通常は C:\HAMLOG フオルダーにインストールされているので、新しいPCのC:\ 直下にHAMLOGフォルダーをコピーすれば、hQSLもコピーされます。
(注)送受信QSLの保存先がc:\HAMLOG 以外にしてある場合は、そちらのフォルダーもコピーしてhQSLの「受信したQSLのフォルダ設定」と「送信済みQSLのフォルダ設定」を行う必用があります。
ikou1
・参考:hQSLのインストールと使い方

3. USBドライバー
USBドライバーは新規にインストールする必要があります。
USBドライバーのダウンロードページを載せておきます。
(アイコム)
IC-7100/IC-7200/IC-7300/IC-7410/IC-7600/IC-7610/IC-7850/IC-7851/IC-9100/IC-9700 USBドライバー ダウンロード
IC-705 USBドライバー ダウンロード

(八重洲)
仮想COMポートドライバー
 八重洲の仮想COMポートドライバーは silabser.inf ファイルなので、ダブルクリックではインストールできません。「仮想COMポートドライバー インストールマニュアル」を参照してください。

4. JTDX
JTDXはインストール型なので、旧PCのデータフォルダーを新PCにコピー後に、JTDXをインストールします。
・データフォルダー C:\Users\User_Name\AppData\Local\JTDX
 データフォルダーにある全ファイルをコピーします。JTDX.iniファイルに設定情報が入っているので無線機とオーディオ以外の設定は引き継がれます。
・JTDXダウンロード jtdx Files
 通常は16-bit_audioを使います。
・設定 無線機 シリアルポート番号
オーディオ 入力ポート、出力ポート
 デバイスマネージャーでポート番号、ポート名を確認して設定してください。
 参考:FT8運用開始 JTDX+HAMLOG JTDXの設定

(補足)[自局コールサインにシステム音] でWindowsのサウンドの「一般の警告音」で設定した音に
_DingDing.wavを設定している場合は「一般の警告音」の設定をします。
 FT8運用開始 JTDX+HAMLOG システム音による通知

5. WSJT-X
WSJTーXはインストール型なので、旧PCのデータフォルダーを新PCにコピー後に、WSJT-Xをインストールします。
・データフォルダー C:\Users\User_Name\AppData\Local\WSJT-X
 データフォルダーにある全ファイルをコピーします。WSJT-X.iniファイルに設定情報が入っているので無線機とオーディオ以外の設定は引き継がれます。
・JTDXダウンロード WSJT-Xホームページ
・設定 無線機 シリアルポート番号
オーディオ 入力ポート、出力ポート
 デバイスマネージャーでポート番号、ポート名を確認して設定してください。

6. BktTimeSync
BktTimeSyncは新規インストールして再設定します。設定項目が少ないので、FT8通信用時刻合わせソフト BktTimeSyncを参考にして再設定してください。
・BktTimeSyncダウンロード BktTimeSyncのホームページ

7. JT_Linker
JT_Linkerも旧PCのデータフォルダーを新PCにコピー後に、JT_Linkerをインストールします。
・データフォルダー C:\Users\User_Name\AppData\Local\JA2GRC\JT_Linker
 JT_Linker.iniに設定情報が入っています。
・JT_Linkerダウンロード 「TAKAさんの毎日が発見」マイソフトウエア・ダウンロードサイト
・参考:JTDX/WSJT-XとHAMLOGを連携するJT_Linkerのインストールと設定

8. JTAlert
JTAlertも旧PCのデータフォルダーを新PCにコピー後に、JTAlertをインストールします。
・データフォルダー C:\Users\User_Name\AppData\Local\HamApps
 HamApps\JA4JOE\config\JTAlertX\config.sqliteに設定情報が入っています。(JA4JOEは自局コール)
  config.sqliteの内容はsqliteのデータベース管理ソフト「PupSQLite」などで見る事が出来ます。
・参考:JTDX/WSJT-XとHAMLOGを連携するJT_Linkerのインストールと設定

9. TQSL
LoTWを使っている場合はTQSLのインストールが必要です。
TQSLは旧PCのTQSLからtqslconfig.tbkファイルを出力して、新しいPCのTQSLで読み込むことで移行できます。(TQSLはユーザーフォルダー名が違っていても簡単に移行できます。)
・TQSLダウンロード Logbook of the Worldページ
 左側の「TQSL Download」からTQSLをダウンロードします。

以上です。