WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始(改版5)で引用している記事の見直しを行っていますが、本記事も改版しておきます。
2022年に書いた「IC-9700 + WSJT-X でFT8運用開始(改版2)」の改版記事です。WSJT-Xの画面をWSJT-X 3.0.x の画面に更新しました。
(ここから本文です。)
本記事は既に1台目のリグ(本記事ではIC-7300を例にしています)でFT8通信が出来る状態になっている前提で書いています。
IC-7300とIC-9700を同時接続してWSJT-Xから切り替えて使います。(パソコンとリグは別々に2本のUSBケーブルで接続しています。)
USBドライバーはIC-7300と同じなので、ドライバーのダウンロードは必要ありませんでした。USBケーブルを接続するだけでIC-9700を認識しました。


現在(2025年12月)の最新ファームウェア バージョンは 1.50 です。最新でない場合はバージョンアップしてください。
IC-9700ではFT8用プリセットメモリーがあるので、FT8通信時にプリセットメモリーを読み込んでください。
私の環境ではスピーカー 2-USB Audio CODECとマイク 2-USB Audio CODECになりました。
設定はIC-7300Mと同じで、出力のボリュームを50%としました。「オーディオの強化」、「立体音響」はオフにします。

入力


(補足)
Windows10の場合や、デバイス名の変更については、以下も参考にしてください。
Windows10 IC-7300でFT8運用開始 パソコンのサウンドデバイス設定
(2) 設定
・オーディオ
・Alerts
変更無しです。
・Filter
変更無しです。
(3) バンドボタン変更
メニューの [表示] で[VHF/UHFボタン]をチェックします。

バンドボタンが8m~24Gの表示になります。
メニューバーからの設定はIC-7300から引き継がれていますが、必要に応じて WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始 を参考にして設定してください。
(1) IC-9700側の設定

IC-9700でFT8通信を行う場合、144MHz/430MHzでは内蔵のTCXOの安定度で問題ありませんが、1200MHzでは周波数ドリフトでFT8通信が出来ないという問題がありました。
2022年に書いた「IC-9700 + WSJT-X でFT8運用開始(改版2)」の改版記事です。WSJT-Xの画面をWSJT-X 3.0.x の画面に更新しました。
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本記事は既に1台目のリグ(本記事ではIC-7300を例にしています)でFT8通信が出来る状態になっている前提で書いています。
IC-7300とIC-9700を同時接続してWSJT-Xから切り替えて使います。(パソコンとリグは別々に2本のUSBケーブルで接続しています。)
初めてFT8の設定をする場合は、ほとんどの設定がIC-7300と同じなので、WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始(改版5)も合わせて見てください。
1. USBドライバーインストール
USBドライバーはIC-7300と同じなので、ドライバーのダウンロードは必要ありませんでした。USBケーブルを接続するだけでIC-9700を認識しました。まだUSBドライバーをインストールしていない場合は、WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始 1. 事前準備を参考にしてインストールしてください。
COMポートの番号はIC-9700のUSBケーブルを接続する前と接続した後を比較すると分かります。
接続前

接続後 私の環境ではIC-9700がCOM5とCOM6になりました。COM5(USB(A))を使います。

2. IC-9700の設定
現在(2025年12月)の最新ファームウェア バージョンは 1.50 です。最新でない場合はバージョンアップしてください。バージョンアップ手順参考:IC-9700 ファームウェア Ver1.20 画像伝送機能追加

IC-9700ではFT8用プリセットメモリーがあるので、FT8通信時にプリセットメモリーを読み込んでください。
C-9700の[MENU]ボタンを押して②にある[PRESET]を選びます。

初期状態では「通常」と「FT8」が用意されています。

「2: FT8」のプリセットメモリーを読み込みます。

「FT8」が使用中になります。

以上でIC-9700側のFT8用設定は完了です。
なお、IC-9700のプリセット設定の内容はIC-9700 F/W Version1.30 FT8プリセットメモリー初期値を参照してください。

初期状態では「通常」と「FT8」が用意されています。

「2: FT8」のプリセットメモリーを読み込みます。

「FT8」が使用中になります。

以上でIC-9700側のFT8用設定は完了です。
なお、IC-9700のプリセット設定の内容はIC-9700 F/W Version1.30 FT8プリセットメモリー初期値を参照してください。
3. パソコンのサウンドデバイス設定
私の環境ではスピーカー 2-USB Audio CODECとマイク 2-USB Audio CODECになりました。どちらも、名前を「IC-9700」に変更しました。
出力
出力

設定はIC-7300Mと同じで、出力のボリュームを50%としました。「オーディオの強化」、「立体音響」はオフにします。

入力

入力音量は50%にしました。レベル調整はWSJT-Xの受信レベルメーターで、信号受信時に70dB程度になるようにします。

(補足)
Windows10の場合や、デバイス名の変更については、以下も参考にしてください。
Windows10 IC-7300でFT8運用開始 パソコンのサウンドデバイス設定
Windows11 FT8運用開始 パソコンのサウンドデバイス設定(改版)
4. WSJT-X設定
WSJT-Xのバージョンは WSJT-X 3.0.0-rc1 です。(GA版ではありませんが、GA版になっても画面が大きく変わる事は無いと思います。)
コンフィグレーションでIC-7300の環境にIC-9700の環境を追加するやり方で設定します。
(1) コンフィギュレーションで無線機を追加
(1) コンフィギュレーションで無線機を追加
・コンフィグレーションでIC-7300のクローンを作ります。
(事前にIC-7300の名前は「Default」から「IC-7300」に変更してあります。)
(2) 設定
WSJT-Xの設定を行います。
ファイル→設定
ファイル→設定
以下、変更の無い設定画面も参考に載せておきます。
・一般
IC-7300の内容から変更は必要無いと思います。
IC-9700との通信に関する設定を行うので変更が必要です。
[シリアルポート] で確認した番号です。私の環境ではCOM5です。
[ボーレート] IC-9700では19200bpsが最大なので19200にしました。
[PTT方式] CATを選びます。(IC-9700をPRESETでFT8に設定した場合、CATにします。)
上記までの設定後に[OK]を押していったん設定終了後に、[CATをテスト] ボタンをクリックして緑色になれば CATによるIC-9700の制御が出来ています。
[PTTテスト]をクリックするとIC-9700が送信状態になります。
(注意)COMポートが入れ替わる事があります。
環境によっては若番のCOMポートではなく、老番のCOMポートがCI-V制御ポートになる事があるようです。若番で駄目なときは老番のCOMポート(上記例ではCOM6)を指定してみてください。
参考: IC-9700のUSBシリアルポート
環境によっては若番のCOMポートではなく、老番のCOMポートがCI-V制御ポートになる事があるようです。若番で駄目なときは老番のCOMポート(上記例ではCOM6)を指定してみてください。
参考: IC-9700のUSBシリアルポート
・オーディオ
サウンドカードはIC-9700のサウンドデバイスを指定します。
・Txマクロ
IC-7300から変更無しです。
・レポート
IC-7300から変更無しです。
144MHz/430MHz/1200MHzの周波数を追加します。
(追加周波数)
144.460MHz
430.510MHz
1296.600MHz
[局情報] アンテナ情報を追加しました。
・色
IC-7300から変更無しです。
・詳細
変更無しです。
・Alerts
変更無しです。
・Filter
変更無しです。
(3) バンドボタン変更
メニューの [表示] で[VHF/UHFボタン]をチェックします。

バンドボタンが8m~24Gの表示になります。
メニューバーからの設定はIC-7300から引き継がれていますが、必要に応じて WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始 を参考にして設定してください。
上記設定が終わったら[OK]をクリックして設定を終了します。
念のため、WSJT-Xを終了して再起動します。
5. WSJT-Xで通信する
(1) IC-9700側の設定FT8通信時はデュワルワッチを止めた(SUBバンドの音量ボタンを長押し)方が良いと思います。
・フィルター バンド幅設定
プリセット機能でFT8にしたので、フィルター帯域などはFT8用に設定されています。
プリセット機能でFT8にしたので、フィルター帯域などはFT8用に設定されています。
通信モードがUSB-Dになっているのを確認します。USB-DになっていなければUSB-Dにしてください。
AGCは[AGC-F]にします。
AGCは[AGC-F]にします。
画面のフィルターが[FIL1]になっているのを確認して、[FIL1]を長くタッチしてフィルター設定の画面を表示します。受信帯域が3.6kになっているのを確認します。


送信中はALCがあまり振れないようにします。WSJT-X側の [チューン] を押して出力スライダーで調整してください。

(2) WSJT-Xの操作
WSJT-Xの操作の仕方については、WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始 10. WSJT-Xで通信する を参考にしてください。
IC-9700+WSJT-Xで交信した画面を載せておきます。

IC-9700+WSJT-Xで交信した画面を載せておきます。

(参考情報)
毎週、「 FT8 / Q65 (ModeA / 30 Sec) のスケジュール交信」が行われています。JH3ECAさんホームページ参照
毎週金曜日 20:00~21:00 JST 144.460MHz FT8 / Q65 ModeA 30Sec の微弱通信
毎週土曜日 20:00~21:00 JST 430.510MHz FT8 / Q65 ModeA 30Sec の微弱通信
毎週日曜日 20:00~21:00 JST 1296.600MHz FT8 / Q65 ModeA 30Sec の微弱通信
主に常連の方が出られていますが、日頃は144MHz以上のFT8での交信チャンスは少ないので、私も時々参加しています。
お住いの地域で参加されている方がいるかどうか、該当日時にPSKレポーターでバンド指定して確認してみてください。近県で参加局がいれば交信のチャンスはあると思います。
お住いの地域で参加されている方がいるかどうか、該当日時にPSKレポーターでバンド指定して確認してみてください。近県で参加局がいれば交信のチャンスはあると思います。
6. 周波数ドリフト問題
IC-9700でFT8通信を行う場合、144MHz/430MHzでは内蔵のTCXOの安定度で問題ありませんが、1200MHzでは周波数ドリフトでFT8通信が出来ないという問題がありました。このため、最初外部にFANを追加して対策しました。
その後、IC-9700のファームウェアバージョンアップで、外部同期機能が追加されました。
現在は外部にGPSDOを付けて10MHz基準周波数に同期させて使っています。
IC-9700で1200MHzのFT8通信を行う場合は、何らかの周波数ドリフト対策が必要だと思います。
私はGPSDOを使っていますが、GPSDOの精度までは必要ないのでOCXOを使ったクロックジェネレーターを使うのが良いと思います。GPSDOは高いし、アンテナの問題があり面倒です。
10MHz OCXOマスタークロックがヤフオクなどで一万円程度で販売されているので調べてみてください。(オーディオ用の75Ω出力のものがあるので、50Ω出力のものを選んでください。)
自作される方は10MHzのOCXOを入手して電源を接続すれば使えると思います。
なお、OCXOは電源を入れて安定するまで時間がかかるので、数時間前から電源を入れておく必要があります。私はGPSDOを常時電源ONで使っています。
以上、IC-9700によるFT8通信の話でしたが、私の住んでる地域では交信相手が少ないので毎週金曜~日曜のスケジュール交信くらいしか機会がありません。(^^;
ただ、FT8の威力でSSBやCWでは難しい遠方の相手と交信可能です。
Eスポシーズンには144MHzが開けることがあり、ロシアや台湾と交信できます。











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