WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始(改版5)で引用している記事の見直しを行っていますが、本記事も改版しておきます。
2023年4月に書いた FTDX10(FTDX101、FT-710) FT8通信の設定 の改版記事です。
以前の記事はJTDXで説明していましたが、WSJT-Xでの説明に変更しました。
(ここから本文)本記事ではFTDX10を例にして説明します。
FTDX10とFTDX101は実際にFT8設定をお手伝いした際の情報を元に書いていますが、FT-710はマニュアルをの情報を元にしています。 (以下の写真はYAESUのHPから拝借しました。)

FTDX101、FT-710については、文中に (参考) として設定情報を書いてあります。
FTDX101やFTDX10は2021年4月に「PRESET」機能が追加されています。FT-710も PRESET 機能があります。
ただ、PRESETだとSSBやCWの設定も変わるようなので、DATA-Uモード(MODE PSK/DATA)のみにPRESETと同じ設定をする事にしました。
FT8通信ソフトはWSJT-Xで、HAMLOG、BktTimeSyncを使います。HAMLOGとWSJT-Xの連携はHAMLOGのJT-Get's機能(またはJT_Linker)を使います。
目次
1. 仮想COMドライバー インストール
YAESU機はUSB-UARTブリッジにCP2105を使っていますが、専用のシリアルポート ドライバーが必要です。YAESUの仮想COMポートドライバーのページからCOMポートドライバーをダウンロードします。
インストールのやり方は「仮想COMポートドライバー インストールマニュアル」も参考にしてください。
CP210x_Universal_Windows_Driver.zipを解凍します。(解凍後に以下の作業を行ってください。)
silabser.inf ファイルを右クリックして、[その他のオプションを確認] を右クリックします。

[インストール] を右クリックして、COMポートドライバーをインストールします。
デバイスマネージャーからCOMポートの割付を確認します。(キャプチャして無かったので、YAESUのマニュアルの抜粋です。(^^;)

COMポートが2つ追加されていますが、Enhanced COM Port の番号をメモしておきます。今回はCOM3でした。Standard COM Portが若い番号になる事もあるので注意してください。
2. 無線機の設定
FTDX10を例にして説明します。FTDX101、FT-710については、文中に設定情報を書いてあります。最初、PRESET機能を使うやり方で設定しようと思ったのですが、PRESETだとSSBやCWの設定も変わるようなので、DATA-Uモード(MODE PSK/DATA)のみにPRESETと同じ設定をする事にしました。
これなら、WSJT-XからDATA-Uに自動切換えでFT8をやったあとに、SSBモードに戻せば設定はSSB用になります。
設定内容はPRESETと同じにしました。
FTDX10のセッティングメニューから設定します。

設定内容を表にしました。赤字が初期値から変更したパラメーターです。
(FTDX10)

(参考)FTDX101
FTDX101のセッティングメニューから設定します。

赤字が初期値から変更するパラメーターです。
(FTDX101)

(FTDX101 あるある)
FT-DX101MPでは以下のトラブルのヘルプが多いです。FTDX101の「あるある」です。
・SUBバンドになっている。
FTDX101は2バンド同時受信出来ますが、SUBバンドを選択しているとWSJT-Xで「リグコントロールエラー」が表示されて上手く動作しません。MAINバンドにしてください。
・R.FILを300Hzにしている
R.FILを300HzにしたままでFT8をやろうとして、ウォーターホールの中央が真っ赤になってるというヘルプをもらう事があります。3kHzにしてください。
(参考)FT-710
FT-710のセッティングメニューから設定します。

赤字が初期値から変更するパラメーターです。
(FT-710)

FT-710ではDATAモードの初期値がFT8用に合わせてあるようです。
初期値のままでも、WSJT-XのPTT制御をCATにすればRPTT SELECTがOFFでも動くと思います。ただし、USB MOD GAINが50なので、パソコンのオーディオ出力を絞らないといけないかも知れません。(実際にFT-710でやって見たわけでは無いので違うかも知れません。)
(参考)FT-991A
FT-991Aは私も所有しているので別記事を書いています。
3. HAMLOG連携
HAMLOGとの連携にJT-Get's機能を使う場合は以下の記事に従って設定してください。(参考)JT_Linkerを使う場合は以下記事に従ってJT_Linkerをインストールと設定をしてください。
4. BktTimeSync
パソコンの内蔵時計を正確に保つために時刻合わせソフトをインストール、設定します。
5. パソコンのオーディオ設定
このブログの以下の記事を参考にして設定します。デバイス名の変更はしませんでした。出力の既定のデバイスはパソコンのスピーカーにしました。
出力:スピーカー(USB Audio CODEC)のボリュームは100にしました。
入力:ライン(USB Audio CODEC)のボリュームは80にしました。
受信レベルはWSJT-Xのメイン画面左下のレベルメーターで、70dBくらいになるように入力のボリュームを調整します。
6. WSJT-Xのインストール、設定
以下の記事を参考にして、FT8通信ソフトWSJT-Xをインストール、設定します。WSJT-Xの設定をポイントのみ書いておきます。詳細は上記記事を参照してください。
ファイル→一般
[一般]の設定はコールサイン、グリッドロケーターを設定します。

[無線機]の設定は無線機を「Yaesu FTDX-10」、シリアルポートをCOM3(デバイスマネージャーで確認してメモしておいたCOM番号)にします。

ボーレートはFTDX10のCAT RATE に合わせます。PTT方式はCATにしました。
[CATテスト] ボタンを押して緑色になれば、CAT接続が出来ています。
(補足)無線機の設定は、FTDX101、FTDX101MP、FT-710では、それぞれ、「FTDX-101D」、「FTDX-101MP」、「FT-710」を設定してください。
(トラブル1)
[CAT TEST] でエラーになりました。ちょと悩みましたが、FTDX10のVFO SPLIT がONになっていたので、SPLITを解除したら動作するようになりました。(^^;

次の[オーディオ]の設定は以下の入出力を設定しました。(オーディオ入出力が、他にパソコンのスピーカーしか無かったので名前の変更はやりませんでした。)
(補足)FT-710ではデバイス名が (USB Audio Device) になります。

(トラブル2)
ウォーターフォールを確認するとセンターのみが赤くなっていました。ルーフィングフィルターが500Hzだったので3kHzに変更しました。

他の設定はWSJT-X 3.0.xでFT8運用開始の設定と同じ設定にしました。
7. WSJT-Xで通信する
(1) 変調レベル調整変調レベルの調整はFTDX10のメーター表示をALC表示にして調整します。
WSJT-Xメインウィンドウの [チューン] ボタンをクリックすると無線機が送信状態になるので、 ALCがALCゾーン(≒Sメーターの9) の5~7 くらい振れるレベルに画面右側の[出力]スライダーを調整します。(ALCゾーンを超えないようにしてください。)
[チューン] ボタンを再度クリックすると送信を停止します。

(2) WSJT-Xの操作
WSJT-Xの操作の仕方については、WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始 10. WSJT-Xで通信する を参考にしてください。
以上です。
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