WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始(改版5)で引用している記事の見直しを行っていますが、本記事も改版しておきます。
2024年3月に書いた「FT-991A FT8通信の設定」の改版記事です。FT8ソフトをJTDXからWSJT-X 3.0.x に変更しました。

(ここから本文)
FT-991AでFT8を始めるためのFT8ソフトのインストールと設定の手順です。

1. USBケーブル

FT-991AM をパソコンに接続するためのUSBケーブルは、以下で紹介したUSBケーブルにフェライトコアを付けて使用しました。


2. 仮想COMドライバー インストール

YAESU機はUSBシリアルポートにCP2105を使っていますが、専用のシリアルポート ドライバーが必要です。
仮想COMポートドライバーのページからCOMポートドライバーをダウンロードします。
インストールのやり方は「仮想COMポートドライバー インストールマニュアル」も参考にしてください。
(今回、アイコムのUSBドライバーだとうまく動かなかったので、YAESUのドライバーを使いました。YAESUのドライバーはアイコム機でも使えます。

CP210x_Universal_Windows_Driver.zipを解凍します。(解凍後に以下の作業を行ってください。)
silabser.inf ファイルを右クリックして、[その他のオプションを確認] を右クリックします。
FT710_1
[インストール] を右クリックして、COMポートドライバーをインストールします。

デバイスマネージャーからCOMポートの割付を確認します。
FT-799A23
COMポートが2つ追加されていますが、Enhanced COM Port の番号をメモしておきます。今回はCOM11でした。Standard COM Portが若い番号になる事もあるので注意してください。

(補足)
アイコム、八重洲、KENWOODの複数メーカーの無線機を同じPCに接続して使う場合は、シリコンラボのページから最新の CP210x ユニバーサル Windows ドライバー をダウンロードしてインストールする方が良いかも知れません。


3. パソコンのオーディオ設定

私の環境では (5-USB AUDIO CODEC) が追加されました。
デバイス名をFT-991Aに変更しました。
FT-799A28
このブログの以下の記事を参考にして設定します。
Windows11の場合

Windows10の場合


出力:FT-991A(5-USB AUDIO CODEC)のボリュームは100にしました。
入力:FT-991A(5-USB AUDIO CODEC)のボリュームは80にしました。

4. FT-991Aのメニューモード設定

フロントパネルの [MENU/SETUP] ボタンでメニューモードにして、設定を変更します。
FT-799A21
赤字が変更した項目です。
FT-799A22
DATA MODEの設定で悩みました。PSKではないのでOTHERSにすると、受信帯域がずれてしまい3KHzのバンド内の一部しか受信できませんでした。
調べて、OTHER SHIFT(SSB) を1500Hzシフトしたら上手く受信できるようになりました。確認すると、FTDX10など最近のモデルではDATA SHIFT(SSB)はデフォルトが1500Hzになっています。(^^;

5. WSJT-Xのインストール、設定

(1) WSJT-Xのインストール
新規にWSJT-Xをインストールする場合は、以下を参考にインストールしてください。



(2) WSJT-Xの設定
WSJT-Xを起動して、WSJT-Xの設定を行います。
・[一般]
コールサインとグリッドロケーターを設定します。
FT991A1
・[無線機]
無線機を「Yaesu FT-991」、シリアルポートを2. 仮想COMドライバー インストールでメモしておいたCOM番号(私の環境ではCOM11)にします。
FT991A2
ボーレートはFT-991Aに設定したCAT RATE に合わせます。PTT方式はCATにしました。
[CATテスト] ボタンを押して緑色になれば、CAT接続が出来ています。

(注1)FT-991AのVFO SPLIT がONになっていると [CAT TEST] でエラーになります。[SPLIT] を解除してください。

・ [オーディオ]
FT-991Aの USB Audio Codec を設定します。
FT991A3
他の設定はWSJT-X 3.0.xでFT8運用開始と同じ設定です。

6. FT991Aの通信設定

・通信モード
無線機の通信モードはWSJT-XからのCAT制御で自動的に DATA-USB になります。

・受信フィルター設定
FT8通信では受信帯域を広くします。

WIDTHを3000Hzにします。
IMG_5499
NAR/WIDEをWIDEにします。
IMG_5500
(注2)受信帯域が500HzなどになっているとWSJT-Xのウォーターフォール画面が中央のみ赤くなります。そういう場合、WIDTHとNAR/WIDEの設定を確認してください。

・DT GAIN
DT GAINは50(デフォルト)にします。
IMG_9071
・送受信レベルの調整
送信レベルの調整はFT-991Aのメーター表示をALC表示にして行います。
WSJT-Xの [チューン] ボタンで送信状態にしてPwrスライダーで調整します。(送信はウォーターフォールの空いてる周波数で行ってください。)
FT-799A30
ALCがALCゾーン(≒Sメーターの9) の5~7 くらい振れるようにすれば良いです。(IC-7300では1~3くらいにしていますが、FT-991AMでは1~3だとメーターがフラフラするので、5~7にしました。)
IMG_5533
受信レベルはパソコン側の「サウンドの設定」で行います。
WSJT-Xのメイン画面左下のレベルメーターで、70dBくらいになるように入力音量を調整します。
私の環境では80に設定しました。
FT-799A31

7. HAMLOG連携

HAMLOGとの連携は以下のブログの記事を見て設定してください。

・HAMLOGのJT-Get's機能を使う場合


・JT_Linkerを使う場合


8. 通信する

WSJT-X 3.0.xでFT8運用開始の「10. WSJT-Xで通信する」を参照してください。
FT-991Aで交信したWSJT-Xの画面を載せておきます。
FT991A4
FT8関連ソフトやオンラインログへのリンクは以下にまとめていますので参考にしてください。
 FT8関連ソフト 記事リスト

以上です。