2023年1月の記事「QSOパーティー(NYP) JTDXによるFT8交信手順メモ」でJTDXを使ったFT8のQSOパーティーの交信手順を書きましたが、最近はWSJT-Xを使う事が多いのでWSJT-Xによる交信手順を書いておきます。
やり方はJTDXとほとんど同じです。私のやり方なので他にもっと良いやり方があるかも知れません。

1. WSJT-X Txマクロ設定
WSJT-XのTxマクロに「サフィックス/名前 73」を設定します。
QSOP3

2. WSJT-X 標準メッセージ設定
WSJT-Xの標準メッセージを以下のように設定します。
QSOP4

TX4はRR73ではなくRRRを出して次のシーケンスでTX5を送るようにするので、[Tx4]をダブルクリックしてRRRに変更します。
CQ送信はNPを付けてCQを出します。

以下はダミーアンテナを接続したIC-7300M(JA4JOE)とFT-991A(JH4YXY)で試験的に交信した画像です。

3. こちらからCQを出して交信
CQ送信時のシーケンスは以下のようになります。
QSOP1A
CQに応答があって交信が始まったらTX5が通常の73に更新されるので、名前入りマクロを選択してTx5で「サフィックス/名前 73」を送るようにします。(毎回忘れずに操作しないと名前が送られません。)
QSOP5
以降のシーケンスは自動で進みますが、相手が73の無いOP名を送ってくると終了しないので手動で終了します。
(2026年1月3日 追記)WSJT-XでRRRを使うと、相手が普通の73(例:JA4JOE JA1XXX 73)を送ってくるとTx5を送らずに終了してしまいます。その場合、改めてTx5を「サフィックス/名前 73」にしてTx5のみを送ります。


4. CQ局を呼んで交信
CQ局を呼んだ場合です。
QSOP2A
交信が始まったらTX5が通常の73に更新されるので、名前入りマクロを選択してTx5で「サフィックス/名前 73」を送るようにします。

Tx5の「サフィックス/名前 73」への変更を忘れた場合は、改めてTx5を「サフィックス/名前 73」にしてTx5のみを送ります。


5. B4情報のクリア
QSOパーティー期間の交信済み局を二度呼びしないように、事前に以下の作業を行っておくと良いです。
・WSJT-X
JTDXでは交信記録フィルターの設定で指定時間より以前の交信局を未交信扱いに出来ましたが、WSJT-Xにはそういう機能がありません。
このため、新しいwsjtx_log.adiを作って交信する方法を書いておきます。

QSOパーティーに参加する直前に、WSJT-Xのログディレクトリを開いてwsjtx_log.adiをリネームします。(後で元に戻すので消さないでください。)wsjtx_log.adi.orgに変更しました。
QSOP6
これで、WSJT-Xはそれ以前の交信局も新局として表示します。一局交信すると新しいwsjtx_log.adiが作られて、QSOパーティー期間の交信済み局のみがB4になります。

QSOパーティー終了後にwsjtx_log.adiを元に戻します。
簡易的には、wsjtx_log.adiを削除して、wsjtx_log.adi.orgをwsjtx_log.adiにリネームします。
期間中のログを含めてB4になるようにしたい場合は、元のwsjtx_log.adiに期間中のwsjtx_log.adiをマージします。
QSOパーティー終了後にメモ帳を使ってwsjtx_log.adi.orgの末尾にwsjtx_log.adiのヘッダーを除いたデーターをコピーします。(WSJT-Xは終了した状態で行ってください。)
QSOP7
wsjtx_log.adi.orgを保存してからwsjtx_log.adiを削除して、wsjtx_log.adi.orgをwsjtx_log.adiにリネームします。
ADIF Masterを使ってHAMLOGから新しくwsjtx_log.adiを出力する方法もあるので、そちらの方がやりやすければ、ADIF Master による ADIFファイル正規化を参考にしてHAMLOGからwsjtx_log.adiを出力してWSJT-Xのログディレクトリに上書きしてください。

JTAlert
JTAlertを使っている場合は指定日時より以前のログをB4にしないようにする設定があるので、こちらを使ってください。
Managa settingsで、Alerts→[Worked B4] にある
  [Ignore QSOs based on log entry date] の [Ignore B4 status before this date] をQSOパーティー前日の日付にして、QSOパーティー期間のQSOだけがB4になるようにします。設定後に再起動します。
QSOP8
QSOパーティー終了後に忘れずに元に戻してください。

以上です。QSOパーティーにFT8で参加してみようと思ってる方は参考にしてください。